正月休みに写真の整理をしていたのだが、
さて今年の交配は、、、ということも少し気になった。
まずは形の良い花をということで、
↓ 以前に購入した名のある花だが、これなんかどうだろう?
だが、あちこち見ても、あまりこの花を利用した交配はほとんど目にしない。
なぜだろう?
この二つの花は近所の方から頂いたものだが、二段弁の形がきれいなリング状だ。
まだ苗が小さいので、今後数年どうなるかわからない。
もう少し長く伸びてくれるのだろうか?
個人的には外弁との大きさの比が黄金比になるくらいが理想的だ。
こたつに入りながら、半分うつらうつらしながら岩渕さんの本を読んでいた。
復習というわけだが、
P.124の「交配例5」によれば、「日輪咲の色と形は比較的簡単に作ることができる」と書いてある。
ここに例としてあげてある「白シベ♂親」は、こんな花で良いのだろうか?
計画的に交配するには、同じ時期に花を咲かすという大問題もあるので、なかなか容易なことではないわけだが、花の写真見ながらあれこれ想像するのも楽しいものだ。
あまり交配に用いられないのは、おそらく三段のF1親としてそれほど実績が出ていないからではないでしょうか。
標準花との交配は、花型の良い外弁を持った花が期待できそうな気がします。
形の良い標準花は好みなんで、模様の入った標準花でも交配するとおもしろいかもしれませんね。
交配の参考を書きますが、何時ものように面倒くさいので読めるところだけ、読んでください。コトブキさんのアドバイスが加納さんにベストだと思います。
①花形
私であれば、この4つの花 全てセルフして花形、花色の特性を確認します。
二段の花は雄しべ使えず、セルフできないと「先入観、常識」をお持ちの方多いですが、日輪(上段)、しべ咲き(2番目、3番目)は未熟な弁化の雄しべが出ることがあり(3番花もしくは4番花)使えます。
ただし、三段の交配以上に難しい。
上段の日輪は外弁側が使える可能性が高い。上段弁化で三段のように正常な雄しべが隠れます。
cf.
日輪咲き:雄しべの弁化は雌しべ側、弁化。雌しべを包むように盛り上がる
ヘラシベ咲き:外弁側がヒラタク弁化、雌しべ側弁化。
※両方とも完全な弁化でなく、特に花糸の弁化が弱い。また、両方の区別は一般的にはされてなく、日輪と呼ぶ方が普通。
しかし、弁化特性は明確に違うようで(私も実経験できてない)、岩渕さんのようなスペシャリストは明確に言葉を使い分ける
②花色
二段(花状弁化)と三段(葉状弁化)とは花色の出方が違う。
三段では白は「緑」(特に、雌しべ。雄しべも出る)になる。
ですから、コトブキさんの指摘するように、上段の日輪の二段弁が茶色になります。
茶色=桃(or赤)×緑
2番目の花は、幽谷をイメージさせる外弁です。上作してもしべ咲きのままだと思いますが、この花がもう少し弁化能力があったら、幽谷のように「濃紺・白二段」になります。つまり、二段の紫は白になります。これは、「花糸が白。二段の白には紫色を少し残す」だからです。
初鏡の赤・白二段とは違います。
幽谷、初鏡の弁化を逆行させ「標準花」にすると
・幽谷は外弁:濃紺、雄しべ:葯 紫、花糸 白
・初鏡は外弁:濃桃、雄しべ:葯・花糸とも白
つまり、幽谷、初鏡 両方とも有色、白二段だがベースが違う
※2段は弁化が完全になると、二段弁は『花糸の色』になる
標準花の濃紅・白(雄しべ)をセフルすると、殆どが桃色になる。コレをされにセルフすると、濃紅・白の標準花ができる。
つまり、交配すると外弁と雄しべの色が混じることが多い(殆ど)
4番目の花をセルフするとウス紫に成りやすい。
逆に1番の花は、三段の白、緑の力で桃色になっているので、花色のベースに『濃紅』を持っているかもしれない。
1×4で濃紅・白の標準花ができる可能性がある。このとき完全に三段の血が抜ければ、
・外弁は厚弁→うす弁になる
・よじれ、抱えがなるなる
上手くいけば、加納さん好みの花形、花色になるかも知れませんね?
さあ、加納 花工場でQMSに基づくPDCAサイクルを廻して良い花を創ってください???
疲れましたね。すみません。
長文ありがとうございます!
ここには写真貼れないので、掲示板へつづき書きました。
↓興味のある方も御一緒にこちらへどうぞ!
http://www3.ezbbs.net/30/echigoya/