明日を楽しく

釣り、カメラ、アマチュア無線、アウトドア、DIY、何でも思いっきり、明日の楽しさを求めて今日を生きる徒然日記

鮒ずし

2012-05-16 | 
むかし、滋賀県の草津市に住む友人の家に一晩ご厄介になったことがあった。
彼と飲み、語り合った話の中で「琵琶湖に来たんだから是非鮒寿司を喰って帰れ」と進められた。しかし、その時には、立ち寄った道の駅などで鮒寿司を見掛ける事は無かったので、残念ながらチャンスに恵まれなかった。

今回、何年ぶりかで彦根まで出掛けたのだが、帰路琵琶湖の最北端の道の駅で、鮒ずしを発見した。
値段は魚体の大きさで違う様で、随分と差があり、高い物は1万円近くもする高価な物だった。しかし、話に聞く「鮒ずし」は、寿司と言っても原始的な寿司で、発酵食品なので独特な匂いがあるとか、癖が有る食べ物の様だと言う、一種の先入観が有って、・・さて、どうしようか・・と一瞬途惑ってしまった。



魚体にはオスとメスがあって、メスは卵の食感が味わえるそうだ。またオスは身が確りして味わいが濃いと説明書きがあった。
意を決して、オスの一番安い物を一つ買ってみた。冷蔵状態で売られて居たのだが、車にはアイスボックスを積んでいたので、その点は問題無かったが、お陰で帰宅まで鮒ずしのためだけにコンビニで板氷を買い続ける結果となった。

さて帰宅後、いよいよ試食と言う事に成ったのだが、ネットで検索した結果色々な食べ方がある事が分かった。しかし兎も角手短な方法として、開封し、表面を覆っているご飯を取り除き、そぎ切りにして、そのまま食べる事とした。

この手の食品としては、既に「くさやの干物」を好物として食べ続けている者として、ここでたじろぐ訳には行かない。箸で摘んで、さっと口に入れた。

「うむ」・・ 特に匂いは気にならなかった。味? 一瞬は旨いと感じる物ではなかった。
しかし、食べているうちに、独特の旨味が有ることに気付いた。
家内にも勧めてみた。彼女も「まぁまぁね!」と二切れ三切れ口に入れた所を見ると満更でもなさそうだ。

正直言って、「これは旨い」とは感じなかった。しかし、発酵食品独特な特異性が、食べ方を工夫すれば、好物に変わるかも知れない、何かの期待感を感じさせてくれた。

くさやの干物は、それ自体が「旨い」のだが、鮒ずしの第一印象は以上の様な結論となった。
もう一度買うか? 多分もう一度買って、食べ方を工夫してみるだろう。その時までお預けだ。
コメント
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