カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

規格外?のカメラかな。

2014-09-01 19:06:42 | キャメラ
新しく買ったカメラですが、新型機種ってわけではありません。もう2年前に
発売されていた機種です。単焦点レンズでズーム機能もなく、手振れ補正や
今や常識的な便利機能も無いコンデジでありながら、発売当初8万円以上
していました。
撮像素子(イメージセンサー)が、APS-Cサイズで有効画素4600万画素。
「解像番長」と言われる高画質・・・とは言え、へたすりゃデジイチより
高い。興味はあるもののそこまでの冒険はできずにいました。
それが去年の暮れから今年にかけて価格が落ち出し、5万円で買えるように
なったので、それでも少しばかり勇気がいりましたが・・・

そう言えば愛車、マツダロードスターも2Lのエンジンながら2人しか乗れず
荷物も積めない非実用的なことこの上ない、但しこのクルマでしか味わえない
楽しさがあります。25年前、ロードスターがデビューした時のキャッチフレーズが
「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、
しあわせになる。」・・・でした。
こう言うのに弱いのかも知れません、私。(^_^ゞ


何ともそっけないデザインです。私は気に入ってますが・・・

そもそも「シグマ」ってカメラメーカー、あまり知られてないかも。
れっきとした日本の光学機器製造会社です。一眼レフカメラ用交換レンズを
主力に開発製造しているメーカーで、カメラも自社開発。キャノン・ソニー・
富士フィルムに続き、本体・レンズ・撮像素子を自社製とするメーカーです。


標準セットでバッテリーが2つ最初から付いているのは珍しいですね。

このメーカーの最大の特徴は、その撮像素子にあります。
「Foveon X3」と呼ばれる独特な三層構造のイメージセンサーです。
アメリカのフォビオン社により開発されたものですが、シグマが会社ごと
買収に成功、完全子会社(正確には孫会社)としています。


機能が少ないので、操作はいたって単純明快。扱いやすいです。

現在使われているデジタル式カメラのイメージセンサーのほとんどは、
KodakのBayer氏が考案したベイヤー方式が採用されています。
それ以外はこのフォビオンだけと言えるようです。そう、ちょうどクルマで
言えば、レシプロエンジンとロータリーエンジンみたいな関係でしょうか。

さて、その特異なイメージセンサー(撮像素子)と言うのは・・・
簡単に言えば(難しいことは分からない ^_^ゞ)光の3原色(R=赤、G=緑、
B=青)を解析、電気信号に変えるフォトダイオードの集まりですが、
ベイヤー方式というのは1枚の平面に、R1、G2、B1に4分割された画素が
1セットで並べられています。総画素数が1600万画素ならR400万、G800万、
B400万画素ということになります。(緑が多いのは、人の目も緑を感じる
神経が多く、そのほうが自然に見えるからだそうです)
フォビオンの場合は、R・G・Bが三層に重なり1枚になっている。それぞれ
1600万画素あるので、総画素数はX3で4800万画素ってことに。
(有効画素数は4600万画素です)この画素数には驚きます。
高画素数がウリのNikon D810でも3635万画素(有効画素)ですから。ただし、
画素数が多いからと言って画質が良いとは限りません。Nikonでもプロ用?
ハイエンドモデルのD4Sは1623万画素(有効画素) ですから・・・

問題は画素数では無く、その構造。ベイヤーの場合、ウィークポイントが。
平面上で3原色を受けるのでそのままではモアレ、偽色が発生します。
それを防ぐためローパスフィルターというものを使って、わざと滲ます?
画像をぼかす必要があります。そのため解像感が鈍ります。
フォビオンは平面で分割せず、層になっているので色の位置がずれず、
原理的にローパスフィルターの必要が無いので、解像感のあるシャープな
画像が得られます。
最近ではベイヤー方式でもローパスフィルターレスが出て、もてはやされて
いますが、ベイヤーである以上、構造的には変らないので、より精細な画素に
するとか画像処理エンジンの改良などの技術で実現しているのでしょうね。
これからますます期待できるし、そうなると複雑で欠点の多いフォビオンは
消え去る運命?・・・まさにロータリーエンジンと似てるね。(^_^ゞ


SIGMA DP2 Merrill(DP2M)、このカメラの魅力はそのダイレクトでシャープな
解像感に尽きるのですが、その分?撮影機能は極めてシンプル(貧弱?)。
そもそもファインダーもストロボも付いてない。(オプションが用意されている)
固定式の単焦点レンズなのでズーム機能も無いし、手振れ補正機能もナシ・・・
シーンモードやフルオートモードも無く、AFは9点。ただ気に入っているのが
MFがリング式で、フォーカスリングを動かすと画面が拡大される。これ便利♪
ま、液晶モニターは3.0型の92万ドットですけど・・・
それにフォビオンの特性上(画素が大きいから?)高感度撮影に弱い。
ISOは一応6400まで設定できるが、取説でも推奨は800まで。それ以上は見るも
無残な画質に。実際ISO400でも荒れるので、私は上限ISO200で固定している。
ファイルサイズも問題、このカメラ、基本的にRAWでの記録を推奨している。
JPEGで撮ることも可能にはなっているが・・・
4,704x3,136pixのRAW画像で45MB。50MBを超えることもある。
Nikon D7000なら、RAW画像(4,288x2,848pix)で10MBを超えない。
この大きなファイルを記録するものだから、撮影している内にカメラが熱を
持って熱くなってくる。デング熱に感染したわけでも無かろうに!(^_^ゞ
バッテリーももたない、撮影枚数はフル充電で約97枚とあるが、70枚程度と
思っておいた方が良さそう。だから標準で2コ付いているわけだ!
RAW現像ソフトも秀逸な専用ソフトにFoveon X3は対応外!
唯一、シグマが提供している「SIGMA Photo Pro」を使うしかない。
このソフトがまたクセモノで、動きは遅いは、クラッシュするは…(涙)

そんなこんなで、口コミではこのカメラを買う人は「カメラに精通、撮影
技術にも長けた上級者か、もしくはアホ」ってことになる・・・もちろん、
私は明らかに後者。(-。-;)

先日、試し撮りに夕暮れの京都の街を、将軍塚から。


このサイズにしてしまうと変哲ない。スマホで撮った方がキレイかも?

そのままピクセル等倍を切り出してみると・・・


暗いのでよく分からないからソフトで明るくしてみる


小さくにしか映っていない京都タワーの周辺、ビルの窓までくっきり。
やはりそれなりに解像度はあるようです。シャープネスなど一切かけてない。
だからってどうなん?の世界ですが。私の拙い検証写真ではどうも・・・
興味のある方は「dp2m」とかで検索してみて下さい。

メーカーサイトは「コチラ」

ちなみに私、Amazonで購入しました。
SIGMA デジタルカメラ DP2Merrill 4600万画素 FoveonX3ダイレクトイメージセンサー F2.8
クリエーター情報なし
シグマ


いつものように付属品も探したので、ご紹介。

まずはレンズキャップ。標準のものだと外した時に置き場に困ります。
私なら間違いなく失うでしょう・・・(^_^ゞ
そこでフードも兼ねたこんなものを。いまいちスマートじゃないけれど。



Kenko レンズキャップ フリップキャップ 49mm DIYパネル 856611
クリエーター情報なし
ケンコー



ファインダーが無いのがどうも寂しい。写真を撮るのにモニターを見ながら
腕を伸ばして撮るというスタイルがどうも好きになれないので・・・





こんなものを。拡大鏡が付いているのでピント合わせにも有効か。
明るい野外でも液晶が見やすい・・・でも、何かブサイク~!(笑)
視度調節機能が無いので、老眼にはツライ。
マグネット式で取り外しは楽なので、まず使うことが無いかも・・・(^_-)





また要らんもん買ぉてしもたかなぁ・・・


「液晶ビューファインダー×2.8 フード NOZOKI me V1」太陽の下でもカメラの液晶画面がよく見える ルーペ機能付 遮光フード・Canon EOS 5D Mark II、7D、Kiss X3・Nikon 1 V1、D3100、D700、D800・SIGMA DP1 Merrill 対応【JTTオンライン限定商品】
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