カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

大山崎山荘美術館で白昼夢

2007-11-27 19:13:36 | 京都徘徊記
山荘前の芝生広場で、お弁当代わりの
生協で買ったパンをのどかに(?)食べてから、美術館でもある
山荘に入館することに。カフェテラスが一番の目的でしたが・・・



この山荘の数奇な運命というか、紆余曲折の歴史を
ちらっとまとめると(HPより)
始まりは大正時代、実業家加賀正太郎が別荘として建てた木造建築、昭和初期に大増築、今の鉄筋コンクリート造りになったそうです。
英国風の山荘建築、内装も大正浪漫。当時の成功者の趣味の良さを感じさせます。
今の芸能人のお宅拝見などのように、ギラギラアンティークだったりしません。日本文化の詫び寂を感じさせる深みがあります。
時は移り、所有者が点々とすることに。平成に入ると当時の所有者である不動産会社が山荘を取り壊し、マンション建設に乗り出す始末。
この天王山麓の再開発計画に反対運動が起こり、京都府からの保存協力依頼を受けたアサヒビールが山荘を買い上げ、景観保護に協力してくれました。
もともと加賀はニッカウヰスキーの設立にも参加しており、浅からぬ縁もあったようです。
荒廃寸前だった山荘は京都府、大山崎町の協力も得て1996年に見事に美術館として蘇りました。
その修復、新館の設計を建築家安藤忠雄が引き受けてます。
新館は安藤忠雄らしいコンクリート打放しの建物ですが、景観に配慮して地中に配されてます。
「地中の宝石箱」とも呼ばれる新館にはモネの睡蓮の絵が数点ある他、絵画が展示されてます。
撮影禁止なので写真はありませんが。



     
          
     大正浪漫、洋館建ての好きな私には溜め息が出るばかり・・・
          
     



   

窓外の紅葉、煌めく光の中に 彼の時代に生き、
自然を愛し美を追究する稀有な趣味人であった関西の実業家、
加賀正太郎(明治21年~昭和29年)の陰が映った気がしました。