米国のリング誌が不定期的に行っている「Best I faced」というコーナーがあります。これまで自分が対戦した相手で誰が一番強かったか、というインタビュー形式のものです。
イベンダー ホリフィールド(米)、レノックス ルイス(英)、マイク タイソン(米)と、ボクシング史に残るヘビー級の名選手が続きました。今回の主人公は、タイソンとの対戦はありませんでしたが、ホリフィールドとは3度拳を交え、ルイスとはアマチュア時代に対戦したリディック ボウ(米)。一度は統一ヘビー級王座の座に輝きながらも、精神的弱さのために未完の大器に終わってしまったボウ。果たしてボウは、それぞれのカテゴリーに誰を選んだのでしょうか。
ジャブの名手(Best Jab):
ピンクロン トーマス(米)。ボウが世界王者になる前に対戦した元WBC王者。
防御の技術(Best Defence):
イベンダー ホリフィールド(米)。1990年代前半に3度対戦し、どの試合でも大激戦を演じた好敵手を選出。ヘビー級としては体格で劣るホリフィールド。ホリフィールドと言えば気持ちで戦う選手と思われがちですが、確かな防御技術がなければ、最重量級であれほど長い間戦い続けられなかったでしょうね。
頑丈なアゴ(Best Chin):
ホリフィールド。この事は、ボウとホリフィールドの三部作をご覧になれば嫌でも分かります。
パンチのスピード(Fastest Hands):
ホリフィールド。ホリフィールドはパンチのスピードに加え、放つ力にも強弱をつけ、なおかつ多彩なコンビネーションを放ってきたそうです。
足の速さ(Fastest Feet):
この項目で、特に印象に残った選手はいなかったようです。
賢さ(Smartest):
ここでもホリフィールド。
強さ(Strongest):
やはりホリフィールド。
パンチ力(Best Puncher):
ハービー ハイド(英)。1995年に、まだまだマイナー団体だったWBOの王者ハイドに挑戦したボウ。この試合でボウは、英国人をバッタバッタと倒しまくりましたが、ハイドを倒しきらなければ、自分が倒されたと述べています。
技術者(Best Skills):
ホリフィールド。プロで44試合行ったボウですが、技術でホリフィールドを上回った選手はいなかったそうです。
総合(Overall):
当然の如く、ホリフィールドを挙げています。
(ボウ対ホリフィールドの第一戦のポスター)
*ボウがホリフィールドをここまで評価したことは、当然のような気がします。そういえばタイソンもルイスもホリフィールドを高く評価していましたね。
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