「1990年代初頭からこれまでの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を各階級3人ずつ挙げていっています。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。個人的に思い入れのある選手、または印象に残った選手が中心となります。」
上記の見出しで始まった「この階級、この選手」。先週25日でようやく終了することが出来ました。2014年7月24日に最軽量級であるミニマム級から始めましたが、各階級で一体どんな選手を選出してきたのでしょうか。振り返って見ましょう。
ミニマム級で選んだ選手は何とリカルド ロペス(メキシコ/2014年7月24日付け)のみ。どうやら記憶違いのようで、一階級三人体制を取ったのは2階級上のフライ級からでした。
今振り返って、ロペス以外の選手をミニマム級で選ぶとしたら誰になるでしょう。4団体の王座を順次獲得していき、南アフリカやメキシコでも試合を行ってきた高山 勝成(寝屋川石田)は当然挙げられることになるでしょう。しかし井岡 一翔(Reason大貴)、八重樫 東(大橋)やローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)等、日本のリングで活躍したすばらしい選手はいるのですが、「この階級」で一番活躍したとなると別問題。ミニマム級に限って言えば、印象に残った選手を選出するのは中々難しいものです。日本王座の防衛記録を保持しているロッキー リン(ロッキー)や、元世界1位のアラ ビラモア(比)等、やはりロペスに関わりのあった選手が頭を過ぎります。
軽量王国タイからも、現WBC王者ワンヘン メナヨーシンやノックアウト CP フレッシュマートなど、中々の選手が出現していますが、どうもイマイチ印象に残りません。ロペスと同時代のIBF王者ラタナポン ソーウォラピン(タイ)や、現在、母国ニカラグアでプロモーター業を営んでいる ロセンド アルバレスも同級を代表する実力者たちでしたね。