DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

クロラ、王座統一に成功(WBAライト級)

2016年05月12日 00時35分46秒 | 世界ボクシング
先週末7日、英国で行われた試合結果です。
WBAライト級王座統一戦:
レギュラー王者アンソニー クロラ(英)KO7回1分31秒 暫定王者イスマエル バルロソ(ベネズエラ)

*この試合を見ていると、2000年6月に行われたヒルベルト セラノ(ベネズエラ)対 畑山 隆則(横浜光)戦を連想してしまいました。偶然にもその一戦で争われたのが今回の試合と同じWBAのライト級タイトル。挑戦者の畑山が、辛抱強くガードを固めながら前進。合計5度のダウンを奪い8回KO勝利を収め2階級制覇に成功しました。

今回の一戦、ガードを固め我慢強く前に出たのがクロラ。バルロサはサウスポースタイルからの長い右でそんな英国人をコントロールして行きます。圧倒的な手数で試合をリードしているベネズエラ人。しかしクロラはそのほとんどのパンチをブロッキングしていきます。回を重ねる毎に暫定王者のボクシングに慣れていったクロラ。隙を見ては数は少ないながらも有効的なパンチを当てていきます。


(リードを許すも、隙を見ては反撃するクロラ)

試合展開が逆転したのは5回。それまで手数で勝っていたバルロソのそれを英国人が上回ります。続く6回、流れはさらにクロラに傾いていきます。この回、ダウンはありませんでしたが上も下も効いてしまったバルソラ。私(Corleone)は10対8でクロラのラウンドとしています。そして7回、最後は英国人の右ボディーを食らったバルソラはカウント内に立つことは出来ず。


(クロラの右ボディーで沈んだバルソラ)

数字的には大逆転を果たしたクロラ。11月に獲得した王座の初防衛に成功したクロラ。6回終了時までの採点では、0対3(55-58、55-59x2)でリードを許していました。師走にクロラの同胞ケビン ミッチェルを下し暫定王座の座に就いていたバルロソ。パンチによるダメージと、自らのガス欠により王座から転落。この試合結果、WBAライト級にはクロラが唯一の王者として君臨することになりました。


(クロラ、WBAライト級の唯一王者に)