エストラーダ、安易の防衛に成功（WBA/WBOフライ級）

3月28日、メキシコで行われた試合結果です。
WBA/WBOフライ級戦：
王者ファン　フランシスコ　エストラーダ（メキシコ）TKO3回43秒　挑戦者ロメル　アセンホ（比）

＊同級のWBC王座には、フライ級を含め現在の軽量級最強の呼び声が高いローマン　ゴンザレス（ニカラグア/帝拳）が君臨中。そのロマゴンの唯一といっていい対抗馬がこのエストラーダ。代役的挑戦者だったアセンホにあっさりと勝利を収めています。

ロマゴンとエストラーダは21012年11月に対戦し、その時はエストラーダが敗れるも敗者が大いに評価を上げています。両者が同じ階級で世界王者になったため、昨年秋以来、両雄による再戦実現が期待されています。しかしこの一年余り、今回のアセンホ戦を含め、安易な試合が続いているメキシカン。防衛記録は伸ばしているものの、フライ級に転級してもいまだに衰えないロマゴンの相手が務まるのか少々怪しくなってきた雰囲気が感じられます。エストラーダには次戦での対ロマゴン戦が無くとも、それなりに歯ごたえのある選手との対戦が期待されます。

個人的には両者を破りうる可能性を秘めていると思うのがIBF王者アムナット　ルエンロエン（タイ）。怖い選手ではないのですが、そのボクシングは老獪で相手にとって非常にやり辛い選手です。強豪との防衛戦を勝ち抜いて来ていますが、どうやら次の防衛戦も指名挑戦者で元IBF、WBOライトフライ級王者ジョンリエル　カシメロ（比）との対戦になるようです。