先月27日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ウェルター級戦(王座決定戦):
セムジュ デビット(ウガンダ/中日)TKO7回1分55秒 石脇 麻生(石田)
*ミドル級のウガンダ代表として2020/2021年の東京五輪に出場し、準々決勝(ベスト8)まで進出した実績を持つセムジュ。今年の春に日本でのプロデビューを果たしています。
アマチュアでの経験と、ミドル級から降りてきた体格のアドバンテージを持つセムジュは、初回から試合のペースを把握。回を追う毎に石脇を追い詰めていきます。
迎えた終盤7回、連打からチャンスを迎えたセムジュはそのままライバルをTKO。4戦目にウガンダで獲得した母国の国内王座に加え、7戦目で日本王座を奪取することに成功しています。今後、日本ウェルター級戦線の活性剤としての活躍が期待されます。
日本タイトルに新たな王者が誕生したウェルター級。下記はこの試合が終わった時点(2024年8月27日)での、同級のタイトル保持者たちとなります。
WBA:エイマンタス スタニオニス(リトアニア/防衛回数1)
WBC:マリオ バリオス(米/1)
IBF:ジャロン エニス(米/2)
WBO:ブライアン ノーマン(米/0)
OPBF(東洋太平洋):佐々木 尽(八王子中屋/0)
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/3)
日本:セムジュ デビット(ウガンダ/中日/0)
*テレンス クロフォード(米)がこの一年に、次々に同級の王座を手放していったため、随分とスッキリとなりましたね。
日本スーパーフェザー級戦:
王者奈良井 翼(RK蒲田)判定3対0(97-93、96-94x2)挑戦者石田 貫太(石田)
*今年4月に2度目の挑戦で国内王座を獲得した一戦を境に、それまでと違った丁寧なボクシングを心掛ける様になった奈良井。そのボクシングで日本王座を獲得したものの、格下と思われていた石田との初防衛戦では、消化不良の試合を演じてしまいました。
19戦目にして初のタイトル戦の出場機会を得た石田ですが、チャレンジ精神を置き忘れてきたのか、カウンター狙いのボクシングに終始。結局はそれが勝敗に影響したようです。
試合後、勝者ながらも反省の弁を口にした奈良井。次戦での奮闘に期待しましょう。
2024年9月11日現在のスーパーフェザー級の王者たちは下記のようになります。
WBA:レイモント ローチ(米/防衛回数1)
WBA(暫定):アルベルト バティルガジエフ(露/0)
WBC:ロブソン コンセイサン(ブラジル/0)
IBF:アンソニー カカーチェ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/2)
WBO(暫定):オスカル バルデス(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):波田 大和(帝拳/0)
WBOアジア太平洋:渡邊 海(ライオンズ/0)
日本:奈良井 翼(RK蒲田/1)
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