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あの試合から30年(WBCストロー級:1994年9月17日・その1)

2024年09月13日 05時46分46秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から約30年前となる1994年9月17日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
WBCストロー級戦(現ミニマム級):
王者リカルド ロペス(メキシコ)TKO初回1分53秒 挑戦者スラチャイ セーンモロコット(タイ)

*この年、1994年から本格的に本場アメリカのリングに進出し始めた最軽量級の帝王ロペス。11度目の防衛戦は、何と6つもの世界戦が同時に開催された興行に登場しています。

この試合でロペスが迎えたスラチャイは、二十歳前の若きというよりまだまだあどけないが残るスラチャイ。それまでの実績もタイ国内のフライ級王座を獲得する以外は、ロペスと比べようもない選手です。しかも試合前夜にラスベガス入りするという、2重、3重ものハンディを負っていました。

(あどけない表情が残る挑戦者(右)と対峙するロペス)/ Photo: Youtube

試合前の注目は、ロペスが何時、どのようにタイ人を仕留めるかに絞られていました。そしてロペスはあまりにも簡単に試合を終わらせています。

サウスポー(左構え)のスラチャイでしたが、名将イグナシオ ベリスタイン氏を陣営に加えたロペスにとり、良い練習台にしかなりませんでした。これまでのガチガチのスタイルとは打って変わって、上体を振るボディーワークを取り入れ始めたロペス。右一発でスラチャイをすっ飛ばす形でキャンバス送りつけます。

ダメージありありの挑戦者でしたが、その後反撃を試みる時間すら与えられませんでした。左ジャブ、右ストレート、そしてそれに続く左フックで一気にケリをつけてしまったロペス。もしスラチャイが左フックで倒れていなくても、ロペスの伝家の宝刀である左アッパーが待たされていました。

格下とはいえ、見事なKO劇を演じたロペス。全勝記録を38に伸ばすと同時に、11度目の防衛に成功。ベリスタイン氏を迎え、新たなスタイルのスターを切っています。

(スラチャイは後に、以前存在していたマイナー団体WBUタイトルを獲得しました)/ Photo: BoxRec


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