先週4日・金曜日、豪州で行われた試合結果です。
IBFミドル級戦:
王者ジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン)TKO9回2分45秒 挑戦者アンドレイ ミハイロヴィチ(ニュージーランド)
*本来なら7月に対戦する予定だった両雄。しかしその時は、アリムカヌウェが前日計量直前に脱水症状に陥り試合はキャンセル。3ヶ月の期間を経てようやく両者が相まみえる事になりました。
ミハイロヴィチは21戦全勝(13KO)と素晴らしい戦績の持ち主でしたが、王者との力量差はあり過ぎました。初回からやや変則的なサウスポー(左構え)のアリムカヌウェは、その左を面白いように挑戦者に当てていき試合をリードしていきます。
2回には何度もクリーンヒットを被弾した挑戦者は、ゴング直前にダウン。レフィリーによってはそこで試合を止めていたことでしょう。その後、驚異的なタフネスを見せたミハイロヴィチでしたが、ダメージを積もらせるだけ。
迎えた9回終盤、再び王者のパンチの的になったミハイロヴィチは腰砕け状態に。ロープに支えられる形でダウンを免れましたが、主審はそこで迷うことなく試合をストップしました。
故郷カザフスタンと、現在本拠地にしている米国以外の地で初めての試合に臨み、その強さを見せつける事に成功したアリムカヌウェ。今後の活躍が楽しみです。
下記は2024年10月8日現在の、ミドル級のタイトル保持者たちとなります。
WBA:エリスランディ ララ(キューバ/防衛回数3)
WBC:カルロス アダメス(ドミニカ/2)
IBF:ジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン/1)
WBO:ジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン/3)
OPBF(東洋太平洋):テイジ プラタップ シン(豪/0)
WBOアジア太平洋:国本 陸(六島/1)
日本:国本 陸(六島/3)
*アリムカヌウェは現在、IBFとWBOの2つのベルトを保持していますが、今回の試合にはIBFタイトルのみが争われました。