キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ボルドーからガスコーニュへ

2008年10月31日 | Weblog
ボルドーからガスコーニュへ移動して、コンドンのホテル ル・ロジス・デ・コルデリエに荷物をおろし、隣のラ・ターブル・デ・コルデリエでタリケのアーミンとレミー兄弟と会いお昼をいただきました。アペリティフでコテ・タリケをクレームブリュレ、キノコを細かく刻んだもの、レンズ豆にフォアグラのムースをかけたもの合わせていただき、テーブルに移りセロリのスープ、人参と春雨の春巻き、鴨のタルタルが一皿目に出てきて、二皿目がホタテの下に三種類の根菜を薄く切って重ねたもの、三皿目は鱸をグリルしたものに蕪の中をくり抜いて細かく刻んだ野菜をつめて蒸したものが出てきました。ここまでの料理にアーミンが合わせたワインはムルソー2004でした。四皿目は仔牛をグリルしたものにセップをグリルしたものが乗っていました。このお皿には、ガスコーニュのヴァンドペイとマディランを合わせました。デザートは名前を失念いたしましたが、この時期が旬だという小さなオレンジのような柑橘を使ったスフレとアイスクリームと焼きプディングでした。珈琲の付け合せは、セップのキャラメル、チョコレート、カヌレの三種類。料理は3をキーに作られており、とても美味しかったですね。食堂もかつて修道院だったところを改装してあり、雰囲気もとても良かったです。最近ミシェランが星をひとつつけたそうです。

食後は腹ごなしをかねタリケのヴィンヤードを一時間掛けて散歩しながら見て回りました。あわせて950haのヴィンヤードは見渡す限り広大に広がり、歩き甲斐がありました。たどり着いたセラーでは、屋外のタンクでアルコール発酵を行っており、地上15m位のところへ登り、タンクの上の口から金属製の釣瓶でワインを掬い取り空中試飲をいたしました。白濁した発酵途中のグロマンサンは葡萄ジュースの炭酸割のようで美味かったですね。ぐるっとワイナリーを見渡せる高さが、味わいを引立たせていたのかも知れません。タリケはほとんどのワインが白ですので、セラーは酸素を如何に遮断するかに配慮が行き届いており、収穫した葡萄を圃場からセラーに運ぶときから密閉式の輸送コンテナに二酸化炭素を充填しており、プレス機も同様に密閉式で二酸化炭素を充填して行われております。

タリケの新ヴィンテージを10種類ばかり試飲いたしましたが、綺麗な造りであることが大きな特徴になっていると思います。30代前半の若い兄弟が管理しているドメーヌだけに、ワインのスタイルに若さと新しさが感じられ、時代がこのワインを要望しているんだなあと思いましたね。
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