キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ボルドーの三日目

2008年10月30日 | Weblog
朝ポムロールのシャトー・ベルグラーヴを訪問して試飲をさせていただきましたが、オーナーのジャン・マリ―・ブルディーさんが好人物で、そのことが特別印象に残りました。ここは有機栽培をしており、ワインつくりの方針はエレガンスとフィネスを追い求めているとの事で、2005はヴィンテージの特徴で強さが残っているものの、2003は軽快な複雑さがワインを楽しめるものにしており、いずれもオーナーの人柄とワイン造りの方針を体現しているもので、ポムロールにしては出しゃばらない価格なところもとても好感が持てました。2005年はパーカーが92点くらいを付けているらしいのですが、あまり関係ないみたいでした。

シャトー・ブルソーでガボリエルさんと、2004、2005、2006を試飲しましたが、フルーティでバランスされた2006がこの段階では思いのほか良いのが印象的でした。発酵途中のメルローとカベルネも試飲しましたが、この段階のワインにはこれから世の中に出てゆく若い人の可能性と同じような、瑞々しさ、意気込み、純粋さを感じ、味覚よりも心に響く部分が多く、いずれの日か瓶詰めされ世間に出てきたときに、あの時のワインかと振り返りながら飲む楽しみが増えることになります。

昼はドルトーニュ川の岸辺のレストラン・ボルドーで、サーモン、牛の尻尾の煮込みをいただき、リレの白を食前酒にいただき、ブルソーとマディランのモンテスを料理に合わせていただきました。ここのレストランは二度目でしたが、川の眺めが雄大で、料理がしつこくなくて美味く、雰囲気が家庭的なところがとても良いです。

サンテミリオンのクロ・ラ・マドレーヌを訪問し2001、2005を試飲しましたが、ここもワインの造りはエレガントでした。畑がサンテミリオンで最小との説明を受けましたが、小さな木桶が二つと小さなステンレスタンク二つでマセラシオンをしており、これだけ小規模だと端から端まで手が廻り、手作りの感じがして私でも片手間に出来そうな感じがし、実際ピジャージュを少しやらせてもらい、いい気分でございました。

アグリが取り扱っているトゥティヤックを訪問しましたが、クロ・ラ・マドレーヌと対極のワインであり。規模の大きさを最新技術でカヴァーしており、小さなミスは量でカヴァーする思想で、赤白合わせて12種類の試飲をさせていただきましたが、品質については赤より白に結果が出るような気がいたしました。この後タリケを訪問いたしましたが、そこでも同様なことを思いました。その理由については思い当たりませんが、真剣に考慮すべき課題だなあと感じております。
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