キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

試飲会を振り返って

2011年02月23日 | Weblog
せっかくですから“横浜ワインコレクション2011春の試飲会”を通じて感じたことを少し書かせていただきます。このような試飲会を15年程年二回行なって参りましたが、初期の頃は今ではCAというんですか、当時はスチュワーデスといっていたと思いますが、日航でソムリエの資格を取得したほうがいいとの号令が出ていたため、随分と試飲会に来て試飲をなさってました。女優やモデルなどもワインを知っているのがトレンドでしたからちらほらと来てくれて、随分会場が華やかでした。

この頃はそういった人達がおみえになりません。日航などワインどころではないし、女優やモデルでも一応のワイン経験を積んで一輸入業者の試飲会に来る必要もなくなったようです。その代わり、一見かまやつ女のよな感じの人が来てくれて、ワインというものが特権階級のものではなく、一般に馴染んだななと感じます。“バブル女は死ねばいい”ってのが流行りましたが、いわゆるそのタイプの女性を見かけなくなりました。ワインが当時と較べて身近になってきているんだと思います。

そのような時代ですから、飲まれるワインもボルドーやブルゴーニュ、あるいは有名ブランドではなく、ニューワールドや南仏など価格と品質のバランスが重視され、産地や名前より実質が尊ばれているようです。先日もベッペとともに寿司を喰いに行って、親方と話をしておりましたら、バブル期を経験したおっさん達がオーパスワンだとか未だに頼むそうで、困ったもんだと嘆いておりました。酒は菊正宗じゃなきゃいかんという方も随分少なくなってきているようですが、私なんぞも若い頃は酒は剣菱と決まっておりました。人間の保守性というものは堅牢なもので、人のことを笑えません。

話が大分それてしまいましたが、この頃の特徴は無名でも安くていいワインであれば、産地、品種を問わず受け入れられるという事で、ワインの競争もグローバルでかつての名声に胡坐をかいているところは置いていかれ、そのスピードが速いということでしょうか。今回特に皆さんの注目を引いたのは、サンクリスピーノというテトラパックワインでしたが、無菌状態に近いところでパッキングが出来、酸素含有量も抑えられているので今までのパックワインと較べて硫黄の含有量が少なく、しかも味わいが軽快で安い。容器の形や値段に係り無く好みのワインが注目される時代になっているのは間違いなさそうです。








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