キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

新版「漢語林」第2版

2019年11月24日 | Weblog
昔、神野美伽が「氷雨」を歌って随分と流行ったが、色っぽくてきれいな歌手だった。
最近出てくる演歌歌手はバアサンになっているからかもしれないが、観ていてうっとりとするような人がいない。
オールドネームに頼らざるを得ないからだが、そもそも演歌って今の人に訴える要素がないんじゃないか。
昨日はその氷雨が一日降っていたが、今日は霧雨ではあるが昨日ほど寒くない。

下の息子と車で出たら、途中でバス停に上の息子がいたので、拾って秦野まで送った。
秦野街道をから見える丹沢山麓に霧がかかりそこに虹が出ていた。
上の息子を駅で下し、246を東に走って伊勢原で北上し七沢へ行った。
秦野街道、246,63号線のルートは幹線を走るので距離はあるがスピードが出せるので、大磯伊勢原線を使うのと然程変わらない時間で七沢へ着く。
母は呉のオネエチャンと一緒にリハビリ室にいて、掴まり立ちを介助を受けながらやっていた。
このオネエチャンが優しくて純真で、以前茅ケ崎の飲み屋で会った保母1年生の大磯のオネエチャン同様、瞳の中を覗くと宇宙が広がり星が輝いている。
このタイプのオネエチャンの瞳の中を覗くのは御法度で大概の男は惚れちゃう。
傍に居てくれるだけで心が洗われ優しい気持ちになる。
母に、あの子はいいだろうと聞いたら、すごくいい子だと大いに気に入っていた。

11時半まで母の足などをマッサージして、病院下の寿司屋「末広」で昼を喰った。
下の息子は握り、僕はバラ寿司を喰ってみたが、これもなかなか美味かった。
座敷が2か所あるが両方ともに宴会の準備がしてあって、片方は不祝儀らしく黒の服を着た人たちが集まってきた。
カウンターも、入った時にはすでに四五人いて、テーブル席も埋まっていたから、休みの日には宴会などでかなり混むんだ。
前回食べた握りが天然の魚の比率が多く美味かったので、山の中の寿司屋が何故と思っていたのだが、これだけ流行っていたらそれが出来る。
町の寿司屋が回転寿司やSM、CVSに押されて廃業している中で、こうやって盛業な寿司屋を見ると嬉しい。

63号線を246を超えて少し行ったところに伊勢原BOがあるので寄ってみた。
本が少ないので吃驚したが、ここらあたりだと平塚のBOが質量ともにピカ一で、秦野茅ケ崎辻堂より抜けているが、それにしても本が少なすぎる。
せっかく寄ったのだから何か買いたいと思いうろうろして、辞書のコーナーで鎌田正・米山寅太郎著 新版「漢語林」第2版 大修館書店 2001年1刷 2003年3刷を見つけた。
これは現在使っているのと3刷というところまで全く同じで、16年間使って手持ちのがぼろぼろで、何時はなぎれから分解しだすか分からず、取り敢えず1階用に買った。
決して古いほうを捨てるなんてことはしない、長年使い込んだものには僕の魂が宿っているから、死んだ時に一緒に焼いてもらいたい。
使う頻度が多い国語辞典のほうは四五冊持っていて、ベッド、机、トイレ、居間、廊下などに置いてある。
もともと2,750円+税もするのが、小口が少し汚れているものの、ほとんど未使用で210円なんだから、日本は学ぶ気持ちがある者にとって天国だ、いい国に生まれているんだぜって叫びたい気分だった。
仮に大学に行くカネがなくとも、これと加地伸行の「論語」講談社学術文庫(旧版の古書なら100円で買える)があれば、世界は君のものだ。

3時過ぎに北へ向かい下の息子と散歩に出た。
前日終日の雨で散歩をしなかったせいか歩き出してみると踵の痛みが完全に消えているのに気づいた。
要は蓄積疲労だったのか、とにかく軽快にファストウォーキングで葛川べりを北上した。
母に買った発熱の靴下の具合が良さそうなので、西友で同じものを買った。
ついでに乾きものと鰹のたたきを買った。

相撲は白鳳の優勝が決まったが、34歳で43回目の優勝は確かに偉業だが、ぶっちぎりで優勝を許してしまうその他の角力は何をやっているんだ。

風呂に入り、台所へ行くと妻が煮込みハンバーグを作っていた。
これに数時間手を掛けたため、他に何もないのに呆れたが、とにかく出来上がったので妻がまた新たに買って来たAOCボルドーを開けて飲んだ。
ベルジュラックが680円、これが780円とのことだったが、このボルドーには金メダルが8枚もくっついていたので驚いた。
これも知人が輸入したものだが、バイヤーや消費者の要望で金メダル受賞ワインが好まれることは良く分かるが、8か所のコンクールに出品するだけでかなりの費用が掛かるし、メダルシールを買うわけだから、かなりのコストアップだ。
味わいはテルモヴィニフィケーションで色とエキスを抽出しているから、果実味が強くて飲みやすい。
そういえば木曜日がボージョレヌーボーの解禁日だった。
当日、西友で900円くらいで山積みにしてあったが、今日見たら半分くらいは売れていたかなあ、それにしても昔のようなお祭り騒ぎは無くなった。
解禁日を決めて、その前に出荷した業者には罰を与えると言うのは、何かおかしいような気がしているが、一時的な成功を収めたものの、成功の陰にはボージョレに新種のイメージが強くまとわりつき、平常時での飲酒に適さないワインと思われ、軽くて日本人の食生活に合った赤ワインとしての可能性を閉ざしてしまった。
メダルワインの流行も同じことが起きつつあり、ボージョレヌーボー同様テルモヴィニフィケーションの多用で、色とエキスはたっぷりだが、短期間で衰えて行くのでワインが持つ他の可能性を奪っている。

ついついワインの話に夢中になったが、妻が作った反バグに煮込みは美味かった。
ソースにかなりプルーンが入っていて甘いのが僕には玉に瑕だったが、赤ワインに良く合い、付け合わせの人参のグラッセも美味かった。




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