鈴木邦男ふたたび

昨日母のところへ行った帰りに246のBO渋沢店によって鈴木邦男「言論の覚悟　脱右翼篇」創出版　2017年を買った。
5年ほど前にこの人に夢中になって本を買い求め読んだが、その後ご無沙汰していた。
早稲田にいたころ当時全盛の全学連に対峙して右翼活動をし、その後故郷の仙台に帰り産経新聞に就職、逮捕され首になり一水会を作り20年間会長を務めた。
僕より一回り上だが、5年前までは年間300冊の本を読んでいると書いていたが、今も読んでいるのだろうか。
読むものが右や左にこだわらず、交際も同様に多岐にわたっているため右翼とか左翼と云った単純な分類に収まらず、人間的に魅力のある人と付き合っているので視野の広い論を静かに語っている印象がある。
この融通無碍な感じが好きで、もともと文系理系を問わず目につく面白そうな本を読んでいたので、年間300冊というのに惹かれ真似しようとしたが、300冊はかなり厳しく、最近ではどんどんペースが落ちてきっと150冊ってところだと思うが、余りにも広い範囲の知識や情報を整理して束ねるための頭がなく、寄る辺なさを感じるばかりだ。
ある理論や思想を基本にものを考えるってのはマニュアルに当てはめればいいので楽なんだが、自分の無い頭で物事の筋を考えるってのは大変なことだ。
鈴木は三島由紀夫と野村秋介から強い影響を受けていると思うが、この二人とも自刃している。
命より大切なものがあるってことなんだよなあ。

体調が悪く微熱があり目がぼやけていたが、三分の一ほど読めたのは、鈴木邦男が好きだからなんだろうなあ。