キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ひとたらし

2014年10月28日 | Weblog
古い友人と酒を飲む、すでに81歳とのことだが現役の営業マンである。
あるリズムを持ってやって来て、去って行くのだが爽やかである。
十年ほど前に焼鳥屋で奢ってもらったので、今回は蕎麦屋を奢った。
長年営業マンをやっているには秘訣があるわけで、そういう人は大体女にモテるのだが、やはり艶っぽい話をしてくれた。
近頃、ひとたらしと云う言葉を使うようになったが、もともとは女誑しであり、ひとたらしは女誑しでもある。
営業マンは、ひとたらしでなければ勤まらないわけだから、女誑しであるのは当然だ。
半世紀前に女にモテた話は古色蒼然としていて実に面白かった。
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月曜日は忙しい

2014年10月28日 | Weblog
月曜日は色々と忙しい。
その忙しさに比例して儲かれば良いのだが、調子の良い忙しさと違い、アベノミクス以来忙しいばっかりで儲からない。
出口の無い政策を採って最後どのようにけりをつけるか知れ無いが、多くの国民を苦しめる政策は採るべきではない。
しかし、暇で儲かることは無いので商人たるもの忙しく働くことが肝要ではある。

午前中の打ち合わせが終わり、13:00頃に何時ものように「駒」に行きチラシを食す。
川崎長太郎は、小田原の「だるま」で毎回チラシを食していたので、お運びの女連中に”ちらさん”と渾名され蔑まれた。
私も毎回チラシでは、”ちらさん”と渾名されて蔑まれているかもしれないが、贅沢は適だ、まあ身の程を弁えておこう。

芳林堂では、堀江敏幸「像が踏んでも」中公文庫、橋爪大三郎・小林慶一郎「ジャパン・クライシス」筑摩書房を買う。

堀江敏幸は好きな作家だが時々詰まらないものを書くので、買ったり買わなかったりになっているが、もう少し注意深く読んでみようと思う。

「ジャパンクライシス」は、この国がどうなるのか大いに気になるので買ってみたのだが、仮にハイパーインフレということになれば、せっかく近づいてきた隠居の楽しみが台無しになってしまう。
老人と若者の貧富の差が圧縮するのは良いことだろうが、今までこつこつやってきた人たちの怒りは治まらないだろう。
ある日、目覚めてみたら、一万円札が100円玉の価値しか無くなるんだから、それを回避するため消費税35%のほうをとるね。

朝、赤瀬川原平が亡くなった記事を読んだ。
老人力はあまり好まなかったのだが、トマソンは大いに気に入った。
無用な物の有用性、路上観察学会から想像を絶するものが飛び出してきた。
こういった天才は美術をやっていた人から出やすいような気がする。
赤瀬川原平は武蔵美の出身なのだが、うちの娘も同じ大学を出ている。
この間チェンマイ大学構内に綿の種を撒いたと云ってきたが、確かにどこか妙だ。
たんなるあほが、天才に変わる瞬間があるのだろうか。


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