キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

二足の草鞋

2014年10月23日 | Weblog
昨日は一日雨だったが、秋雨は寂しいもんだ。
特に年をとって来るといよいよ寂寥感が増し、あと10年もすると耐え難くなり、生きているのが嫌になるかもしれないなあと思ったりする。

昼、傘を差して「天富」まで歩き天丼を喰う。
揚げ物は命取りといわれて久しいが、一週間に一度くらいは食べたい。
しかし考えてみると一昨日「かつ半」でヒレカツを喰っていたのだ。
確かに同じ揚げ物ではあるが、中身が海老と野菜の替わっているので、天丼のほうが幾分かはマシだろうと考えることにしようか。

「天富」の味噌汁の風味は抜群に良いのだが、親方の顔を見たので、どうやって作っているのか聞いてみた。
聞いた後でこの間も同じ質問をしたなと気が付いたが、答えを忘れているのだから構うもんかと耳を傾けた。
八丁味噌だけだと濃すぎるので、仙台味噌を混ぜている。
出汁は鰹節と昆布でとって、具の蜆からも旨味が出るとのことだ。
何でも基本どおりに手を抜かずに作れば美味いはずで、味噌汁作りの要諦にこれといった秘密は無いようだ。

海老天丼は1,300円だが、2,500円の上天丼となると車海老に替わり、魚とかき揚げが加わる。
どうみても上天丼は美味そうだが、総カロリーもも高そうなので海老天丼で我慢している。

桜並木を関内駅前まで歩き、芳林堂で食休みをしながら本を眺める。
永田和宏「現代秀歌」岩波新書を買う。
河野裕子の旦那であるのだが、本の後ろの略歴を見て、タンパク質の品質管理に関する研究を京都大学でやっていることを知った。
歌人で歌だけで食っている人が居るとは思えないが、一つだけでも秀でることは難しいのに、研究に歌にと成果を残せる人は素晴らしい。


コメント
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