今日の湘南は快晴、日中の陽だまりは暖かくなりそうです。昨日まで札幌に居りましたが、帰りに大雪に見舞われ千歳空港の滑走路が閉鎖、予約したフライトが欠航になり、随分と長い時間空港で待たされました。もっとも筑摩文庫の坂口安吾を持っていたので楽しい読書の時間を過ごす事が出来、雪空を恨めしく思うことも無く、一面の雪景色に見惚れておりました。
札幌へはワインの紹介で出かけたのですが、今回はドメーヌ・コート・ド・ラ・モリエール・ボージョレ・ヴィラージュ2004とピクプール2006を客先で一緒に開けて飲んでみました。モリエールは酸、果実、熟成感がバランスされ、苺の香りに微かな醤油っぽい香りが変化をつけ、舌に当たらない酸が軽快に口中でキックして、十四歳の成熟を感じさせる完成を示していました。ピクプールは南仏の白の秀逸な性格を持ち、酸が奥まっていて味わいの襞の奥の方から感じられ、その襞の数が多く、凡庸なのっぺりした退屈さでいらいらする事はありません。才気が感じられ、インスピレーションの二つや三つ位沸いてきてもおかしくないワインでした。
この二種のワインは「春」をテーマに持っていたのですが、大雪に見舞われ、北国の春はまだまだ先なんだなあと感じました。しかし朝の早い事、五時半には辺りが白みだしました。北国の遅い春も、暖かさの前に光が先にやってくるのは此処湘南の春と同じようです。それにしても今日はいよいよ素晴らしい天気になりそうです。机に座りながら外を見ると、秋葉山が正面になるのですが、その上に広がる空は雲ひとつとしてない紺碧で、山の落葉樹は水分を枝先にまわしだし、膨らんできた新芽の形状と色の変化が、強い光の中で輝いています。
札幌へはワインの紹介で出かけたのですが、今回はドメーヌ・コート・ド・ラ・モリエール・ボージョレ・ヴィラージュ2004とピクプール2006を客先で一緒に開けて飲んでみました。モリエールは酸、果実、熟成感がバランスされ、苺の香りに微かな醤油っぽい香りが変化をつけ、舌に当たらない酸が軽快に口中でキックして、十四歳の成熟を感じさせる完成を示していました。ピクプールは南仏の白の秀逸な性格を持ち、酸が奥まっていて味わいの襞の奥の方から感じられ、その襞の数が多く、凡庸なのっぺりした退屈さでいらいらする事はありません。才気が感じられ、インスピレーションの二つや三つ位沸いてきてもおかしくないワインでした。
この二種のワインは「春」をテーマに持っていたのですが、大雪に見舞われ、北国の春はまだまだ先なんだなあと感じました。しかし朝の早い事、五時半には辺りが白みだしました。北国の遅い春も、暖かさの前に光が先にやってくるのは此処湘南の春と同じようです。それにしても今日はいよいよ素晴らしい天気になりそうです。机に座りながら外を見ると、秋葉山が正面になるのですが、その上に広がる空は雲ひとつとしてない紺碧で、山の落葉樹は水分を枝先にまわしだし、膨らんできた新芽の形状と色の変化が、強い光の中で輝いています。