キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

焼き鳥屋でワイン

2008年02月05日 | Weblog
先週末久し振りに野毛に出かけ福家でメジ鮪、蝦蛄、芹胡麻和え、鱈子煮付け、山葵新芽などを肴に燗酒をいただきましたが、ワイン業者としての心の痛みを感じ、泥鰌鍋を食べるのを止めて、焼き鳥屋へ場所を換えワインをいただきました。ここの焼き鳥屋は通いだして四半世紀経過しており、今は息子夫婦が先代を継いでおりますが、その昔親爺はワイシャツにネクタイを締めてカウンターの向こうで串を焼いておりました。息子の代にかわり改築をしてモダンなバーのような内装、バックにジャズを流し、ワインとモルトウイスキーをメニューに加えたところが新しく、焼き鳥のほうは親爺の頃と相変わらずのメニューを続けております。

黒板に書かれたその夜の赤ワインは二種類あり、南アのカベルネ・ソーヴィニオンとジゴンダスのサンタ・デュックのヴァン・ド・ターブル、迷わずサンタ・デュックを注文し、冷蔵庫で良く冷えたやつを軟骨、皮、頭を肴にぐいぐいと短時間で飲み干してしまいました。せめて12℃位であったらもっと良かったのですが、そんな事を焼き鳥屋で云々するのは野暮というもの、スペイン料理屋で夏の盛りにウエイトレスに、赤は室温で飲まなきゃ駄目、といわれて飲んだ生ぬるいワインに較べたらよっぽどまし。

南仏それも軽く造ったテーブルワインはタンニンが少なくて冷やしてもその渋みが邪魔にならず、鈍な味わいの欠点をカヴァーしてくれます。また、頭などの油っぽい串を食した時、口中を漱ぐにはピッタリの選択でした。あまりにも早く開けてしまったためにワイン本来の味わいを云々している暇が無かったのですが、バランスも良く風味が感じられ、優れたワインだったと思います。残念ながら当社が取り扱っているワインではなく、名古屋に本拠を置く競争相手のワインでした。最も先方は当社を競争相手とは思っていないかもしれませんがね。
コメント
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