本・京極夏彦 「虚言少年」

　読書備忘録　



　内容（「BOOK」データベースより）
オヤジ臭く、自他ともに認める嘘吐きの内本健吾。モテたいのに女子ウケしないことばがりをし続け、味のある面白さを持つお坊ちゃまの矢島誉。人心を掌握する術と場を読む能力に長け、偏った知識を持つ京野達彦。「馬鹿なことはオモシロい」という信条を持つ小学生男子三人組が繰り広げる、甘酸っぱい初恋も美しい思い出も世間を揺るがす大事件もないが、馬鹿さと笑いに満ちた日々を描く7編。


ソノ一・三万メートル
ソノ二・たった一票
ソノ三・月にほえろ！
ソノ四・団結よせ
ソノ五・けんぽう
ソノ六・ひょっこりさん
ソノ七・屁の大事件


　　　　　　　　　　　　　　　

屁理屈満載！なんだこりゃ？・・・と、読み始めたとこころ、クスッと笑えて面白かった。

子供はものを知らないのである。無知なのだから、まあ馬鹿なのだ。

運勢だとか運気だとか、そんなものはもうオカルトの範疇である。まあそういうものを信じたほうが生き易いのかもしれないのだけれど、生き易いというのもまた思い込みに過ぎないのである。

たった一票
児童会会長、立候補したのに入っていた票が1票・・・あんなに仲良しなのに入れなかったね。

月にほえろ！
太陽に吠えろじゃなくて月？狼じゃないんだから・・・なんだ犬か！

団結よせ
団結せよ！ではない。垂れ幕に書くのを間違えた。

ひょっこりさん
こっくりさんじゃないのよね。

屁の大事件
屁の話・・・満員電車でガス洩れがあっただけで大量屁殺人である。
死にゃぁしないけれど、吸う空気それしかないからね。酷い！なんて言って、そんなことは毎日通勤地獄にいるとたまぁにあったのだ。
だ、誰？目だけで犯人追っている。目が合って、あーた？そっちこそ！互いに、違う、違う！真犯人は何処に・・・
ヒールの先っちょが車内に入れたらラッキー！手をドアの上部にもって行き、くの字をお手本にお尻でグイッとして地獄に入り込む。大昔の私事・・・総武線のお話！
そんなところで屁をこかれたら・・・先輩曰く、朝はたまっているから・・・くっさぁ～いのよ！
会社の更衣室にて・・・


これは心が折れそうになった時にお役にたちそう　

おとなこどもにばかばかしく励まされ、それでいいじゃん！って・・・

解説もいいっ！

奈良建物散歩 レンガ造の歴史的建造物

旧・奈良監獄正門



本館

1908年(明治41年) 竣工

設計は司法省(山下啓次郎)

ジャズピアニストの山下洋輔は山下啓次郎の孫だそう。

監獄の近代化に取り組んだ明治政府が整備した五大監獄のひとつ。
当時の受刑者がほとんどの施工をしたそうです。




途中でみつけた　ん？　と・・・

旧奈良市水道計量器室

建築年代：大正11年
「市水道創設時に建てられた、れんが造りの小さな、かわいい建物。正面には幾何学的なデザインが施されています。「水」の字をあしらったようなデザインも。市民生活の近代化を物語る建物のひとつ。」
奈良市ホームページより


2014 12/21～22

本・宮本輝 「夢見通りの人々」

　読書備忘録　



　内容（「BOOK」データベースより）
その名前とはうらはらに、夢見通りの住人たちは、ひと癖もふた癖もある。ホモと噂されているカメラ屋の若い主人。美男のバーテンしか雇わないスナックのママ。性欲を持て余している肉屋の兄弟…。そんな彼らに詩人志望の春太と彼が思いを寄せる美容師の光子を配し、めいめいの秘められた情熱と、彼らがふと垣間見せる愛と孤独の表情を描いて忘れがたい印象を残すオムニバス長編。


　　　　　　　　　　　　　　　

夢見通り商店街・・・この商店街の人々に、このお名前？な、商店街

「燕の巣」
トミさんになにしたっ！！！
酷いことされて、トミさん死んじゃったよ。
トミさんの思いは里見春太に届かなかったね。私もそれは紙くずに間違えられちゃうんじゃないかしら？って思った。

商店街の人たちが入れ替わり立ち代り登場するけれど、癖ありすぎ。喧嘩激しすぎ。
やだこんな商店街、だって変わった人ばかりなんですもん。なんて思って読んでいた。なのに不思議と応援していた。
いい詩だなぁって思ったけれど、ダメですか・・・

奈良でのお食事は菊水楼の和風レストランで・・・

師走の旬菜 “ 甘鯛の蕪蒸し”

ホテルに向う途中の素敵な建物の前にメニューが出ていた。
いいね？で・・・外にメニューが出ていたから大丈夫だとは思ったけれど、予約はしていないんですけれど・・・

お席に案内していただいた。

美味しいお食事をしたあとで、お隣にある建物がとても立派な事を聞いてみたら・・・

国の登録有形文化財に指定されているとのことで、中は料亭になっていて2日前からの予約が必要で入れないけれど、外からは写真OK







「奈良で国内外からの賓客をお迎えできる場所」明治二十四年に創業。料亭旅館として約百二十年の歴史を刻んできました。興福寺興善院跡に創られた建物は、寺院から譲り受けた豪華な部材や、折上格天井など、今では再現が難しい建築技術が使われ、国の登録有形文化財に指定されています。」
ホームページより



お食事をしたのは、老舗料亭の味をリーズナブルにいただける和風レストラン。

奈良の旅・・・出だし好調　　



2014 12/21～22

本・原田ひ香 「彼女の家計簿」

　読書備忘録　



　内容（「BOOK」データベースより）
その家に遺されていたのは、日々の暮らしが記された家計簿。そこには「男と駆け落ちして心中した女」の秘密が隠されていた。


　　　　　　　　　　　　　　　

いわゆる不倫相手の子を生んだシングルマザー里里。娘の啓を育てながら賢明に生きている。
ある日、疎遠になっている実の母親から、祖母が書いていた家計簿が届く。そんなことからお話が始まる。

家計簿を持って久しぶりに母親に会いに行く。
あの母親が泣いた・・・らしい。ってことを家計簿を母親に送った晴美が気がつくのだけれど、このシーンは感動した。

もともと家計簿を持っていたNPOの代表をしている晴海の話もすごかった。
なにもそこまで晴海だけが自分を追い詰めなくたっていいじゃないっ！だって相手はなんだかちゃらんぽらんで、なんだ？この男って思ったから・・・

あっちもこっちも色々と誤解していた。話すことは大切。お話しなくては前に進めない。

みんなやさしいのです。いいお話でした。


ところで、舞台となっている谷中商店街　谷中ぎんざは最近ちこっと面倒くさいことになっているようです。うっかり　　こんなことしたら・・・ってことらしい。マナーを守ればいいことなの。

本・立原道造 「立原道造詩集」

　読書備忘録　



　内容（「BOOK」データベースより）
二十四歳という若さでこの世を去った夭折の詩人・立原道造。室内楽にも似た、ソナチネ風の調べを運ぶ詩からあふれでる抒情の響きは、青春の光芒を永遠へと灼きつけ、時代を越えて今なお輝きを失わない。詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』『優しき歌』『散歩詩集』など、その詩的世界を網羅する百三十篇余を収録した一冊。


　　　　　　　　　　　　　　　

透明で爽やかで美しい・・・そしてさびしい。

ひとり林に・・・・・
僕は
初夏
帰りの電車を待つ間

また追分に行ってみよう。
今度は違ってみえるかも・・・

風信子・・・


　ヒアシンスハウス　　に行ったら読んでみたくなったもので・・・

たまにはこういうのを読んでみようと・・・