



五十年前の大水害の翌日、若いうどん職人が路上でふるまったうどんは、まずくて、おいしくて、希望の味がした。空襲から、まだ十数年しかたっていないのに。一面の焼け野原からせっかくみんなでがんばって復興したのに、今度は一面の海になってしまって、やり直し…。それでも、ひとびとはくじけなかった。いま一生懸命に生きているひとたちを、あたたかく、そして力強く包み込む―。極上の物語は、静かに最終章を迎える。いま届けたい希望の物語。

第六章 柿八年
悲惨な歴史のあるまちでのひと騒動 それは千恵さんの投稿
第七章 本年も又、喪中につき
町医者のお話 気がついたら あ・・・

第八章 わびすけ
極道のお話 おじいちゃんの友達のわびすけ 漢字で書くと侘助 お花もね。
第九章 立春大吉
上で登場している大友君が又登場。そして 柿八年 の千恵さんがお店に現れるのだけれど・・・
第十章 アメイジング・グレイス
わびすけさんが亡くなった。
図書館で順番予約をしたから上下順番にやって来た。だから続けて読むことができ、感動も引き続いた。
重松さんの作品・・・好き。
