新国立劇場バレエ団が2015年にピーター・ダレル『ホフマン物語』を上演する件


  記事の題名がとかく長くなりがちな今日このごろ、みなさまいかがお過ごしですか?

  今日、新国立劇場バレエ団の新作、ウェイン・イーグリング版『眠れる森の美女』を観に行きました。詳しいことは後日書きたいと思いますが、米沢唯さんのオーロラ、ワディム・ムンタギロフのデジレ王子、そして米沢さんとムンタギロフのパートナーシップはほとんど問題なしです。

  今回上演された『眠れる森の美女』はイギリス系のマイムと振付です。マイムは全残ししています。また、イギリス系の『眠れる森の美女』の振付は、ロシア系よりも難しい箇所がありますが、今回はダンサーの能力を考慮してか、ごくごく一部が簡単なものに変更されていました。

  リラの精を踊った瀬島五月さんは優しく母性的な雰囲気で、リラの精にぴったりでした。非常に美しいお顔立ちをしています。

  しかし!最もすばらしかったのは本島美和さんのカラボスです。本島さん、見事に新境地を開拓したと思います。もともと美しくて華やかなオーラのある人でしたが、今回は加えて強烈な存在感がありました。いびつに歪めた表情は逆に魅力的で、そしてあの大きな眼の迫力といったら!本島さんのカラボスはマジおすすめです。

  本題。今日、新国立劇場でもらったチラシに、新国立劇場バレエ団が来年2015年の10月30日から11月3日にかけて、ピーター・ダレル振付『ホフマン物語』を上演する旨書いてありました。

  「装置と衣装を一新して新制作」だそうです。音楽はジャック・オッフェンバック(オペラ中心)、編曲はジョン・ランチベリー、台本・振付はピーター・ダレル。

  チラシの裏には、スコティッシュ・バレエが上演した『ホフマン物語』の小さな公演写真が3枚掲載されていました。そしたらびっくり、ホフマン役で写っているのは、なんとアダム・クーパーではありませんか!

  写真はとても小さいですけど、クーパーに間違いない…と思います。98年4~5月にクーパーがスコティッシュ・バレエの『ホフマン物語』に客演した際の写真でしょう。

  すっかり忘れていたんですが、私はかつて、クーパーが『ホフマン物語』に客演したことについて調べていました。 ここ に詳しく書いてるので、よかったらご一読下さい。よくもまー、こんなに調べたな。マニアックすぎ。我ながらキモい。恥ずい。

  この記事によると(←本当に自分で書いたことをすっかり忘れていた)、ピーター・ダレルの『ホフマン物語』は上演自体がかなり難しい作品で、ダレルの振付も相当手ごわいみたいよ。

  新国立劇場バレエ団が上演するときには、ホフマン役は誰がやるんだろう?ゲストはたぶん入るだろうね。(でももちろん、アダム・クーパーがやる可能性はナッシング・アット・オール。)

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