『兵士の物語』日本公演の情報が、アダム・クーパーの公式サイトにも掲載されました(“events”のページ)。
アダム・クーパーは日本の主催元との契約書に正式にサインしたとみていいでしょう。
ただ奇妙なのは、公演期間が“9th – 17th September,2009”となっていて、しかもキャストについても、クーパー君以外は“rest of cast to be announced”と書いてあることです。
まあ、日本での公演ですから、公演期間については正確な情報が(公式サイトの管理人さんに)いま一つ伝わっていないのかもしれません。
残りのキャスト(ウィル・ケンプ、マシュー・ハート、ゼナイダ・ヤノウスキー)との契約もまた別個に行なわれるのでしょうから、クーパー君は自分以外のキャストについては、明言するのを避けたのでしょう。
日々ホッとする情報が出てきていますが、でもまだまだ油断しないわよ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_ang2.gif)
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パルコ劇場の公式サイトに『兵士の物語』公演情報が掲載されました( こちらのページ )。
こちらでも先行販売が行なわれます。7月9日(木)18:00から7月13日(月)18:00までです(期間が短いっすね)。嬉しいけど、せわしなくて頭が混乱してきましたわ。いったいどこでチケットを買えばいいのっ!?
ともかく、パルコ劇場の公式サイトに『兵士の物語』の公演情報が載ったことは、大変に心強いことです。
一方、チケットぴあにも公演情報がやっと載りました。プレリザーブ申し込み期間は、6月26日(金)11:00から7月9日(木)11:00までだそうです。
また、『兵士の物語』公式サイトも修正・増補をさりげなく加え続けています。
あとは新国立劇場の公式サイト(公演カレンダー)ですな。
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エル・オンライン編集部さんにリンクを貼ったことを報告したら、丁寧なお返事を頂きまして、しかも、6月18日(木)配信のエル・オンラインのメール・マガジンに掲載された立田敦子さんのコラムを転送して下さいました。
以下に引用いたします。
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【立田敦子のジェットセッター・ダイアリー】
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超売れっ子映画ジャーナリストとして、 年に15回以上もの海外出張をこなす立田さんならではの 取材裏話と旅話を世界各地からお届け!
■ジュードにイーサン……スターで盛り上がるウエストエンド!
ロンドンに来ています。
ロンドン公演で高い評価を得たストラヴィンスキーの舞台「兵士の物語」の日本公演が9月に行われますが、その演出家、ウィル・タケットと主演のアダム・クーパー、ウィル・ケンプの取材のため。
英国バレエ界の二大イケメンが揃って来日ということで、バレエ・ファンの噂になっているようです。が、今回の「兵士の物語」はダンスが楽しめるだけでなく演劇性の強い作品で、演技者としてのふたりの魅力もたっぷり味わえます。と、ついつい一般にも知名度の高いアダムとウィル・タケット(チャウ注:ウィル・ケンプの誤りか)の名前を引き合いに出しがちですが、実は、この「兵士の物語」は4つの個性が奏でるハーモニー(不協和音)を楽しむのがポイント。
マシュー・ハート、ゼネイダ・ヤノスキーというロイヤル・オペラ出身のダンサーを含めた4人の競演が見どころです。とくに、悪魔役を演じたマシュー・ハートは見逃せません。
ところで、ウエストエンドは、今、話題の作品が目白押し。ということで、いくつか演劇を見ようと思ったのですが、すでにsold outのチケットも多く、なんだか喜ばしいような、残念なような複雑な心境です。
5月下旬から始まったジュード・ロウ主演の「ハムレット」は、売り出し直後にチケットが完売。非正規のプレミアチケット販売にもまったく出回っていないほど。人気スターが出ているとはいえ、これは驚き。たいていプレミアチケットは出ますから。
また、数日前でもなんとか買えると思って甘く見ていたのが、ヘレン・ミレン主演の「フェードル」、イアン・マッケランとパトリック・スチュワート主演のゴドーを待ちながら」もsold out。すでにブロードウェイで上演しているため、そんなに混んでもいないだろう……ということで「ザ・ブリッジ・プロジェクト」にトライすると、かろうじてネットでチケットをゲットできました!
「ザ・ブリッジ・プロジェクト」は、米国の名優、ケヴィン・スペイシーと英国出身の演出家で映画監督のサム・メンデス(ケイト・ウィンスレットの夫でもあります!)が、ケヴィンが芸術監督を務めるロンドンのザ・オールド・ヴィック(The Old Vic)劇場とニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック&ニール・ストリート・プロダクションズの共同プロジェクトとして始めたもの。2008年は「ハムレット」と「テンペスト」。今年はチェーホフの原作をトム・ストッパードが翻案した「桜の園」とシェークスピアの「冬物語」を上演しています。俳優も英米混合で、サイモン・ラッセル・ビール、レベッカ・ホール、イーサン・ホークなどが出演。
このプロジェクトは、スペインやシンガポールなど世界ツアーもしているのですが、なぜか日本には来ていません。誰か呼んでくれませんか?
▼舞台「兵士の物語」の公式サイトはこちら
http://www.heishi.jp/
▼舞台「ハムレット」の公式サイトはこちら(英語)
http://www.donmarwestend.com/hamlet/
▼舞台「フェードル」の公式サイトはこちら(英語)
http://www.nationaltheatre.org.uk/phedre
▼舞台「ゴドーを待ちながら」の公式サイトはこちら(英語)
http://www.trh.co.uk/show_waitingforgodot.php
▼「ザ・ブリッジ・プロジェクト」についてはこちら(英語)
(ザ・オールド・ヴィック劇場の公式ページより)
http://www.oldvictheatre.com/
▼立田敦子さんのブログ「スクリーンの向こう側」はこちら
http://blogs.elle.co.jp/culture/atsukotatsuta/?utm_source=em0618
(以上、引用終わり。)
立田さんがおっしゃっている、「悪魔役を演じたマシュー・ハートは見逃せません」というのは本当です。『兵士の物語』を実際に観てみれば、たぶんマシュー・ハートが最も強く印象に残ると思います。
兵士役のアダム・クーパーがどれだけマシュー・ハートに拮抗した役作りをできるか、これまた見ものですね。
エル・オンライン編集部さん、本当にどうもありがとうございました。
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エル・オンライン の立田敦子さんのブログ「スクリーンの向こう側」に、立田さんが『兵士の物語』日本公演に先駆けて、アダム・クーパーのインタビューを行なったことが書かれてあります( こちらのページ )。
インタビューの内容は、じきにいずれかの雑誌に掲載されるのだろうと思います。エル・オンライン編集部さんによると、どの雑誌に載るのかは分からない、とのことです。アンテナを張りめぐらせていませう。
記事の内容は簡単ですが(詳しい内容を今から書くわけにはいかないですもんね)、アダムの近況が分かるし、なによりもこういう取材が行なわれたとなると、『兵士の物語』の公演は確実に行なわれるのかな?という思いが強くなります。
ぜひご覧になって下さいね~。
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代官山のヒルサイドテラスでやっていた(今日が最終日)ロバート・ハインデル展に行ってきました。
代官山、そしてヒルサイドテラスという場所は、いにしえのバブル時代の雰囲気をいまだに飽きもせず守りとおしているところで、軒を連ねる「おしゃれ」なお店やカフェを眺めながら、まだこんなことをやっているのか、と呆れました。
ロバート・ハインデル展は、作品を見せることよりも、作品の複製品を販売することが主目的であるようでした。最後のフロアに行くと、それまで展示されていた作品の複製品が飾られ、値札をつけられて販売されていました。
ハインデルはもう亡くなっていますが、このようなやり方は、おそらく画家が生前から行なっていたものなのでしょう。テレビ東京の『美の巨人たち』で、ハインデルは商業的にも成功を収めた、という意味のことが述べられていました。たぶん、創作活動を行なう傍ら、自分の作品の複製品を製作販売して収益を上げていたのだろうと思います。こういう現代画家は他にもいますよね。
ハインデルの絵の中に「カルメン」と題された作品が2点ありました。ところが、それはギターを持った男性ダンサーと、扇を持ってえびぞりジャンプをしている女性ダンサーが並んでいるという構図のものでした。これはカルメンではなく、『ドン・キホーテ』のバジルとキトリであることは明らかです。
それを「カルメン」と敢えて命名したことは、ハインデルの絵の主な買い手が、バレエ『ドン・キホーテ』の物語、ましてキトリだのバジルだのという主人公の名前は知らないが、スペインといえばカルメン、というイメージだけは持っている、といった人々であったことを示していると思います。
会場のスタッフたちも、入館者に絵を見てもらうことよりは、複製品を購入してもらうことを期待していたようで、絵を買ってもらえそうな入館者を見つけると、さりげなくその傍に近づき、丁寧な態度で絵の紹介などをしていました。
それはともかく、ハインデルの絵はよかったですよ。シンプルで分かりやすかったです。頭の痛くなるような難解な前知識が必要な画家たちの作品に比べれば、ダンサーたちの動きを時に動的に、時に静的に描いていて、直接的で且つ自然なインパクトがありました。色使いは総じて暗めで構図も単純ですが、ハッとするような目立つ色を1色だけ入れたり、強い印象を与える大胆な構図を用いたりしています。
日本での展覧会のせいか、吉田都を描いた絵が多く展示されていました(5~6点もあったような?)。なぜか、吉田都を描いた絵に限っては、典型的な印象派の画風でなく、スナップをそのまま絵画化したような画風でした。吉田都の表情は総じてどこか不安げで、自分の踊りに対して自信がなく、また深く内省しているかのような雰囲気が伝わってきました。ハインデルは吉田都のそんな表情に惹かれたのでしょう。
ハインデルの主な取材先だった英国ロイヤル・バレエの現芸術監督、モニカ・メイスンは、ハインデルは一瞬でそのダンサーの特質を見抜いた、とコメントしていましたが、吉田都を描いた一連の絵を見て、その言葉が腑に落ちました。
また、ハインデルがダンサーを描いた作品には、必ずといっていいほど床にテープのような線(フロア・マーク)が何本も描かれています。画面全体がどんなに暗くても、フロア・マークだけは目立つ色でくっきりと描かれているのです。このフロア・マークは異様でかなり存在感があり、ある意味ダンサーたちの姿よりも強い印象を与えます。
ハインデルは単純な商業画家ではなかったであろうことが、このフロア・マークによってうかがわれます。
それが顕著に出るのが、ハインデルの90年代初めの作品、「スコティッシュ・シャドウ」シリーズ、そして「フロア・マークス」シリーズです。これらの作品には、ダンサーたちの姿はありません。あるとしても、床に映った影だけです。暗い床、ダンサーたちの暗い影の上に、フロア・マークだけがくっきりと描かれています。今回の展覧会で見たハインデルの作品の中では、この「スコティッシュ・シャドウ」と「フロア・マークス」だけが魅力的でした。
これらの作品が商業的には売れなかったというのも当然でしょう。それまでハインデルの作品を買い求めていた人々の趣味に合わなかったからです。分かりやすい絵を描いて、更にその複製品を販売して大きな利益を得ていたハインデルが、商業画家としてではなく、芸術家としての面を強く打ち出した作品を発表しても、従来の顧客たちを満足させられるはずがありません。
自ら招いたこととはいえ、ハインデルは商業画家として確立してしまった現実の自分の立場と、芸術家としての自分の欲求とのギャップにさぞ苦しんだことだろう、と感じました。今回の展覧会でも、「スコティッシュ・シャドウ」と「フロア・マークス」は、部屋の隅か廊下に飾られていました(笑)。ハインデルは天国でもしばらく懊悩することになりそうです。でも、これらの作品群も、時が経てばいずれは再評価されることになるでしょう。
ハインデル展を見終わったその足で五反田に向かいました。ゆうぽうとホールで東京バレエ団の『ジゼル』を観るためです。
結論から言うと、これは観なくてもいい公演でした。
東京バレエ団は最近、団員を大幅に入れ替えたりしたのでしょうか?第二幕のウィリたちの群舞は苦笑ものでした。特にアラベスクをしたウィリたちの列が左右から交差していくところはすごかったです。高い爪先立ちで勢いよく跳びながら、どすん、どすん、どすん、どすん、と異様に大きな足音を立てて進み、溌剌として元気で生き生きとしていました。
ミルタを踊った高木綾さんも異常に元気で超アレグロなミルタでした。一方、ドゥ・ウィリの1人を踊った西村真由美さんは、動きが柔らかくてしなやかで美しかったです。
ジゼル役は上野水香さんでした。高い身体能力と技術力があること、表現力と演技力がないことがよく分かりました。生前のジゼルはどういう女の子なのか、ウィリとなったジゼルはどんな心情でいるのか、もっと表現してほしかったし、そもそも自分の役柄についてはよくよく考えてほしいものです。
上野さんの踊りも全体的に直線的・鋭角的で、なめらかさや柔らかさがありません。長い手足を隅々までコントロールできていないようで、動きがいささか乱暴です。特に爪先での細かい動きはかなり大雑把でした。しかも、テクニックがあるといっても、いきなり不安定になることがしょっちゅうあって、非常にムラがある印象でした。
私はたまたま、東京バレエ団に移籍したばかりのころの上野さんの踊りを観たことがありますが、そのときに受けた印象とさほど変わりません。
アルブレヒト役のフリーデマン・フォーゲルはよかったです。ゲストとして見せるべき踊りは見せてくれました。動きが柔らかく、しかもパワフルで、ジャンプは高いし、脚はよく開くし、ゆっくりした回転も安定していたし、何の文句もありません。演技も普通に良かったです(やっぱりマラーホフのアルブレヒトを観てしまうと、こう言わざるを得ない)。ところで、フォーゲルはハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフ君にそっくりですね。
ロバート・ハインデル展、上野水香のジゼルを見たら、なんだかとてもたまらない、やるせない気分になってしまいました。世の中の不条理というものを見せつけられたような気持ちです。これは酒を飲んで憂さを晴らそう、と思い、帰りにラーメン屋に寄って、ラーメン食べてビール飲んで帰りました(←オヤジ道驀進中)。
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『兵士の物語』の早刷りチラシが出ました。その詳細をある方(「アダ友」のお一人)がお知らせ下さったので、ここで紹介させて頂きます。
公演自体の詳細については、前の記事に書いたことと変わりありません。ただし、このチラシは先行予約の申込書を兼ねています。
しかし、注意書きがあり、「お客様にご案内する先行予約は、チケットの入手の機会を広げることを目的としており、優先的に良いお席を確保するものではありません」、「予定枚数以上のお申し込みがあった際は、一般発売をご利用下さい」とあります。
この上で、「先行予約のご案内をご希望の方は、03-3408-2061までFAXにてお知らせくださいませ」とあり、申し込み期限は「6月18日(木)必着」とのことです。
さて、このチラシには、絶対にこのチラシを使って申し込まなくてはならない、という意味のことは特に書いてありません。
だから、必要事項さえ書けば、誰でも申し込めるんではないかしら?
必要事項は、
1.氏名
2.電話番号
3.住所
これだけです。たとえば、冒頭に「『兵士の物語』先行予約の案内希望」とか書いて、あとは上記の必要事項を書いて、FAXで送っても問題ないと思います。
大体、限られた場所でしか配布されないチラシのみの宣伝で、今から1週間以内に申し込め、なんて無理な話ですよ。
問い合わせ先はサンライズプロモーション東京(0570-00-3337)とあるので、不安な方はいちおう問い合わせてみてはいかがでしょう。
ところで、「 『兵士の物語09』公式サイト 」できました。公演までまだだいぶあるので、まだ完全ではないです。
それに、画像が切れてたり(よりによってロイヤル・オペラ・ハウスの紋章)、同じ文章を上下に繰り返し載せたり(Introduction)、人名に間違いがあったり、ただいま急ピッチで作成中という感が漂っています。
個人的には、「ゼーナ・ヤノスキー」(ゼナイダ・ヤノウスキー)はいいとしても、「ブラザー・ストーン」(レズ・ブラザーストン)はぜひ修正してほしいです(でも爆笑しました)。
(後記:その後、公式サイトは怒涛の勢いで記事が大増加中。ホントに不眠不休で作業しているのか!?)
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『兵士の物語』(ウィル・タケット版)日本公演が確定しました・・・たぶん。
出演はアダム・クーパー(兵士)、ウィル・ケンプ(語り手/王様)、ゼナイダ・ヤノウスキー(兵士の元婚約者/王女)、マシュー・ハート(悪魔)だそうです。生オケ(確か全部で7名くらい?)付きです。
公演期間は2009年9月11日から16日まで、全8公演が予定されています(9月11、14、15日19:30開演、9月12、13日13:30、18:30開演、16日13:30開演)。会場は新国立劇場の中劇場です。
チケットは2009年8月1日(土)10:00から発売されます。SS席:12,600円、S席:10,500円、A席:8,400円、B席:6,300円です。1階1~4列目はオーケストラ・ピットとなります。SS席は5~9列目となるそうです(あくまで現時点の予定)。
チケットの販売は、
チケットぴあ(初日特電:0570-02-9877、8月1日18:00以降はPコード:396514)
ローソンチケット(初日特電:0570-084-624、8月2日以降はLコード:33044)。
CNプレイガイド(初日特電:0570-08-9911)
イープラス
で行なわれます。特にどの会社に良席が多く割り当てられる、ということはなく、席は基本的にほぼ均等に配分されるそうです。
先行予約など、一般発売に先駆けた販売については、各社の判断に一任されているということです。各社の公式サイトを随時マメにチェックしたほうがいいかも。
公演に関する問い合わせは サンライズ・プロモーション東京 まで。
公演情報は上記のサンライズ・プロモーション東京の公式サイト、パルコ劇場の公式サイト にもいずれ掲載される予定とのことです。
また、『兵士の物語』オフィシャル・サイト(ブログ?)もいずれ立ち上げられる予定だそうです。
今度こそ順調に事が運びますように。
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土曜日の夜10時から始まるテレビ東京の『美の巨人たち』、今日はロバート・ハインデル作「メシアを待ちながら」でした。
ロバート・ハインデルという画家について、恥ずかしながら私はまったく知りませんでした。番組をなんとなく観ていたら、ハインデルはバレエ・ダンサーを主に描いた「現代のドガ」と呼ばれた画家だったという説明とともに、いきなり英国ロイヤル・バレエ団のタマラ・ロホとデヴィッド・マッカテリがリハーサルしている様子が映ったのでびっくりしました。
ハインデルはアメリカ人で、元は広告や宣伝のポスター専門のイラストレーターだったそうです。それが英国ロイヤル・バレエ団のアメリカ公演で、マーゴ・フォンテーンとルドルフ・ヌレエフとが踊る姿を見て衝撃を受け、以来、バレエ・ダンサーを題材に絵を描くようになったのだとか。ロートレックがドガになったわけですな。
といっても、ハインデルが描くのは舞台上のダンサーたちではなく、スタジオでレッスンしているダンサーたちであり、またどうやら英国ロイヤル・バレエ団のダンサーたちを主に描いたようです。
番組では、まだ若いダーシー・バッセルのリハーサル風景をカメラにおさめるハインデルの姿、そして英国ロイヤル・バレエ団の現芸術監督であるモニカ・メイスンへのインタビュー、ハインデルが描いたリハーサル中のモニカ・メイスンの絵、吉田都の絵などが紹介されました。
モニカ・メイスンが言うには、ハインデルという画家は一瞬でそのダンサーの特性を見て取ることができたそうです。
ハインデルはスコティッシュ・バレエ団でも取材を行ないましたが、当時、ハインデル自身がスランプに陥っていた上に、ハインデルの長男が不治の病に侵されて死を待つ身となり、公私ともにどん底の状態にありました。
そんなとき、ハインデルはスコティッシュ・バレエ団のリハーサルで「メシアを待ちながら」という作品を目にします。それはモダン・バレエで、男性ダンサーと女性ダンサーがペアで踊る作品でした。
この作品の中に、男性ダンサーがかがんで膝の上に女性ダンサーを乗せて支え、女性ダンサーは上半身を伸ばして両腕を天に向かって差し出す、というポーズがあります。ハインデルはダンサーたちに、特にこのポーズを何回かくり返させました。
このポーズに想を得て、ハインデルは「メシアを待ちながら」を描きました。その2ヶ月前にハインデルの長男は病死していました。番組の説明によると、いまにも天に昇ろうとする人物は亡くなった長男であり、それにすがるように支えている人物はハインデル自身なのだそうです。
番組の最後では、ハインデルの絵画展が開催されていることが紹介されました。
検索してみたら、どうやらこれ↓のようです。
ロバート・ハインデル展
会場:ヒルサイドテラス
開催期間:2009年6月2日~2009年6月14日(11:00~19:00)
入場料:500円(一般)
住所:〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8
問い合わせ:03-5489-3705
来週末で終わっちゃうんですね。なんとか時間を作って観に行こうかしら。
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NBS主催の「世界バレエフェスティバル」を観に行く予定です。演目の詳細が発表されてちょっとびっくり、Aプロでシルヴィ・ギエムとニコラ・ル・リッシュがラッセル・マリファント振付の「クリティカル・マス」を踊るそうです。
「クリティカル・マス」は全部やると35分かかるので、たぶん全3部のうちいずれか1部のみを踊るのでしょう(と思う)。
どの部を踊るのかは分かりません。ギエムなら男のル・リッシュといえども軽々とリフトしそうだな、と思いますが(笑)、激しいリフトがてんこもりな第2部と第3部はやっぱり無理じゃないでしょうか(やったらすごい。新たな「ギエム伝説」になりそう)。
私個人は、1.リフトがない、2.振付が面白くて見ごたえがある、3.音楽(効果音)がリズミカルでカッコよい、という理由から、ギエムとル・リッシュは第1部のみを踊るのではないか、と推測しています。これなら時間的にも10分程度で済むし。
「クリティカル・マス」は男性ダンサー2人のデュエットだと思っていましたが、男女のヴァージョンもあったとは。でも、ギエム姐さんなら男性のパートも平然と踊りそうですね。
「世界バレエフェスティバル」にはA・Bプロ、全幕プロの他に「ガラ公演」というものがあるそうです。その演目も見ましたが、ギエムはこの「ガラ公演」では同じくマリファント振付の“Two”を踊るそうです。1人ヴァージョンのやつですね。
ところでこの「ガラ公演」、公演が1回しかないので、チケットはいつも争奪戦になる、と聞いたことがあります。なんで1回しかやらないのか、そんなに好評なら2回も3回もやればよいではないか、というのは素人考えで、要は希少価値を高めることで観客のチケット購入意欲を煽る(好意的にいえば「世界バレエフェスティバル」という公演そのものを盛り上げる)、という主催者側の目的もあるのでしょう。
できれば観に行きたいですが、開演時間がなんと5時。私はこの日は仕事なので、チケットが手に入るか否か以前に、開演そのものに間に合わないことがすでに確定です。
デイナ・フォウラスの踊った“Two”とギエムの踊った“Two”は違う、と聞いたので、ぜひ自分の目で見て比べてみたいのですが、どうやら無理みたいです。残念。
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