バレエゆく年くる年

  帰省してます。ウチの家族が『紅白歌合戦』を観始めてつまらない(←『ガキ使』が観たい)ので、一人さびしくインターネット~。

  今年はどんなバレエを観たか、『ペリカン・ダンス・アワード2011』に備えてメモ書きしておこう。


   1月7日 レニングラード国立バレエ『ドン・キホーテ』(主演:ファルフ・ルジマトフ、ヴィクトリア・テリョーシキナ)

   1月9日 レニングラード国立バレエ『白鳥の湖』(主演:ファルフ・ルジマトフ、イリーナ・ペレン)

   1月18日 新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』(主演:小林ひかる、デニス・マトヴィエンコ)

   1月22日 ベルリン国立バレエ団『チャイコフスキー』(主演:ウラジーミル・マラーホフ)

   1月23日 新国立劇場バレエ団『ラ・バヤデール』(主演:寺田亜沙子、山本隆之)

   1月30日 日本バレエ協会『ドン・キホーテ』(主演:西田祐子、法村圭緒)


  1月だけでこんなに観たのか。我ながらナニ考えてたんだか。2月は鑑賞せず。


   3月5日 牧阿佐美バレヱ団『ドン・キホーテ』(主演:青山季可、清瀧千晴)

   3月6日 牧阿佐美バレヱ団『ドン・キホーテ』(主演:久保茉莉恵、菊地 研)


  4月も鑑賞せず。


   5月21日 バーミンガム・ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』(主演:佐久間奈緒、ツァオ・チー)

   5月27日 バーミンガム・ロイヤル・バレエ『ダフニスとクロエ』(主演:ナターシャ・オートレッド、ジェイミー・ボンド)

   5月27日 バーミンガム・ロイヤル・バレエ『真夏の世の夢』(主演:吉田 都、セザール・モラレス)

   6月25日 新国立劇場バレエ団『ロミオとジュリエット』(主演:小野絢子、デニス・マトヴィエンコ)

   6月26日 新国立劇場バレエ団『ロミオとジュリエット』(主演:リアン・ベンジャミン、セザール・モラレス)

   7月1日 新国立劇場バレエ団『ロミオとジュリエット』(主演:リアン・ベンジャミン、セザール・モラレス)

   7月12日 「バレエの神髄」(主演:ファルフ・ルジマトフ、エレーナ・フィリピエワ)

   7月23日 アメリカン・バレエ・シアター『ドン・キホーテ』(ソワレ、主演:忘れた)

   7月26日 アメリカン・バレエ・シアター『ロミオとジュリエット』(主演:ジュリー・ケント、マルセロ・ゴメス)

   7月28日 アメリカン・バレエ・シアター『ロミオとジュリエット』(主演:デヴィッド・ホールバーグ、ナターリア・オシポワ)

   8月27日 小林紀子バレエ・シアター『マノン』(主演:島添亮子、ロバート・テューズリー)

   8月28日 小林紀子バレエ・シアター『マノン』(主演:島添亮子、ロバート・テューズリー)


  9月も鑑賞せず。


   10月19日 シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011「チャリティ・ガラ」

   10月29日 シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011「Bプロ」

   11月6日 新国立劇場バレエ団『パゴダの王子』(主演:小野絢子、福岡雄大、湯川麻美子)

   11月20日 「エオンナガタ」(シルヴィ・ギエム、ラッセル・マリファント、ロベール・ルパージュ)


  12月も鑑賞せずに年越しとなりました。

  2012年1月は、レニングラード国立バレエ『海賊』、マラーホフのニジンスキー・ガラ、ボリショイ・バレエ『スパルタクス』の予定です。

  新しい年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

   
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またつまらん話

  これは前にも書いた話かもしれませんが。

  私の実父は40歳で死にました。11月の末のある日の夕方、脳卒中で突然倒れ、意識が戻らないままに亡くなりました。

  以下は母から聞いた話です。父が死ぬ前年の11月の末、つまり父が死んだちょうど一年前、父は酒に酔って帰宅しました。クリスマスツリーの飾りをおみやげに買ってきたそうです。泥酔していた父は、玄関先で座り込んでしまいました。

  母があわてて父をのぞきこむと、父は泣いていました。父は泣きながら、辛かった自分の子ども時代を語りました。それまで、昔の苦労話をすることはなく、また涙など決して見せなかった父の意外な姿に、母は驚きながらも、「この人を幸せにしよう」と思ったそうです。

  しかし、その一年後、父は死にました。

  私はまだ幼かったので、その当時の記憶は残っていません。でも、父が死んだ年のクリスマス、残された母と兄と姉はさぞ辛く悲しかったことだろうと思います。

  どうも、辛くて悲しいクリスマスを一度体験してしまうと、人は無意識のうちに、その後のクリスマスを辛くて悲しい日にしてしまうようです。私が覚えている限り、クリスマスの日には絶対に何か家族内でトラブルが起こり、クリスマスはほぼ100%の確率でめちゃくちゃになっていました。

  姉はクリスマスの前後に不機嫌になって、クリスマスイブには絶対に何かやらかしていましたし、私もクリスマスが近づくと、嬉しいどころか嫌な気分になり、今年は何が起こるのか、と緊張して身構えていたものです。

  早い話が、これはトラウマの連鎖です。

  父は40歳になっても、子ども時代のトラウマから脱け出すことができませんでした。そのトラウマがおそらく、父の若すぎる死を招いたのでしょう。

  そして、父の死は母と子どもたちに新たなトラウマをもたらした、というより、父のトラウマが母と子どもたちにそのまま引き継がれた、というほうが正しいでしょう。母と姉もまた長い間、父のトラウマの呪縛から脱け出すことができなかったのです。父が死んだときはまだ赤ん坊だった私にも、そのトラウマは見事に引き継がれました。

  しかし、私はそれは無理からぬことだと思います。つまり、クリスマスを辛くて悲しいと感じることが問題なのではなく、クリスマスを辛くて悲しいと感じるのはなぜなのかを自覚しないことが問題なのです。それを自覚しない限り、クリスマスは永遠に辛くて悲しい日になります。

  今はクリスマスを辛くて悲しいと感じていいのです。無理に楽しいとか嬉しいとか感じる必要はありません。でも、クリスマスの日に辛い、悲しいと感じる自分を優しく、しかし何もせずに見守ってあげて下さい。

  それが何年続いてもかまわないのです。自分を見守っているうちに、辛さと悲しみの呪縛から自由になれる時は必ず来ます。20年後かもしれないし、30年後かもしれないし、40年後かもしれません。長い時間がかかるかもしれません。

  でも、生きていれば、その日は必ずやってくるのです。おこがましいですが、私がそうですから。


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元気でやってます

  長いこと更新ができてなくて、ほんとにすみません。いつものことながら仕事が激忙しいっす。

  来週の末くらいには落ち着くかもしれんので、時間ができたら新国立劇場バレエ団『パゴダの王子』の感想を書きたいと思います。

  『パゴダの王子』については、すぐ書くほどの作品でもないとも思ったんです。はっきりいってひどい出来でしたからね。

  どこがどのようにひどかったのか、詳しくはまた後日。ここでは一言だけ。ダンサーたちはよくやりましたよ。でも、デヴィッド・ビントリーのあの振付は何ですか。とても『美女と野獣』を振り付けたのと同じ人の作品とは思えませんでした。

  ここのところの寒さのせいで、風邪を引いている人が増えているようです。わたくしもすでに引きました。今は後遺症(?)で喉の調子がよくなく、咳もまだあります。

  みなさまもどうかお気をつけ下さいませ~。
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