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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

クリスマス・プレゼント

2012年12月26日 08時28分16秒 | えいこう語る
自民党圧勝以来、「国土強靭化」などという、タイムマシーンで昔に戻されたようで気持ちに、すっかり滅入っていた。
25日は、今年3度目のウニとナマコの出漁だった。
気嵐が立ちのぼり、身を切るような寒さの中での出漁は、自分自身に気合を入れなければならない。
普段テレビ出演では騒々しいが、浜口父の「気合だl気合だ!」を口ずさみながらが沖に出る。太平洋に漂うと、滅入っていた気持ちも完全にどっかに吹き飛んだ感じだ。
1時間のウニ漁が終了し港に戻る。1時間は短いのではないかと思うが、真冬の北の海でウニ漁は、1時間がちょうどいい。2時間は限界だ。
少し休憩があり、続いてナマコ漁の出漁だ。
その間に世間話や、漁の情報交換などをする。それもなかなか楽しい時間だ。
50代の漁師が、今日は熱くて汗かいてしまったという。
今流行のヒートテックを着込んだらしい。保温性の下着だが千円を下回る値段で、テレビで宣伝している。私もほしいと思っている。
そこで私のダジャレが出る。
その日はムラサキウニのみの採取だった。ムラサキというが見た目は真っ黒だ。
「ヒートテックを着ると、ムラサキウニが大漁するのを知ってるかい」
「ほんとうか」
「ヒートッテックはウニ・クロだから」
おじさん漁師たちは理解できなかったが、若い船頭さんが笑った。
次はナマコ漁だ。北海道のナマコは中華料理の高級食材だ。
北京オリンピック時は1キロ5,500円の高値だったが、尖閣問題が影響してか、今年は3,100円だ。
極右と中国に称される安倍さんでは、もっと値段が下がるかもしれない。
自民圧勝は海の中まで影響するなと、一人つぶやく。
タコが岩陰にいた。「たこ焼きだ」と叫ぶと、若船頭はすぐ捕獲する。
後日「たこ焼き」になって、若船頭に届けるからだ。
ナマコは保護色なので、見分けがつきにくい。だから2時間の長丁場だ。
若船頭が、10センチもある大アワビを一個捕獲した。
この海域にはアワビが生息しないといわれるが、海岸を散歩していると1年に一個ぐらいは小さな殻を見つけることができる。きらきら光るアワビの貝殻を発見すると、幸運が舞い込んでくる感じがする。
昔、漁業組合長だった私の曽祖父が放流事業をしたが育たなかったと聞いている。生まれて初めてみる椴法華産の大アワビだ。
来年はよい年になる、確信が湧いて来る。
今年の私たち夫婦のクリスマスプレゼントは、北の海から届いた。それもこんな豪華な「海の幸の詰合わせ」だ。


観光都市でもあるが水産都市でもある函館市。
2013年には、市民一丸となって「大間原発解体」を目指さなければならない。
海からのクリスマスプレゼントには「安心・安全なまちづくり」は、函館市町会連合会の役割だということのメッセージも添えられていた。