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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

安倍晋三=麻原彰晃

2017年10月12日 07時34分59秒 | えいこう語る

▼午前4時頃、目が覚めた。衆議院選挙の動向が気になったのでテレビを観ると、自公で300議席を超える勢いだという。どうやら、アベ総理の続投決定のようだ。いよいよ、憲法改正への本格的スタートかと思うと、再び眠りにつく気がしない。我が国の立憲主義や民主主義が、いとも簡単に崩れていくのは、どんな問題があるのだろうか。

▼今回の解散選挙は「森友・加計問題隠し」だ。アベ総理が主犯ではないかと思われているこれらの問題を、選挙による国民の支持で、もみ消しにしようとする「証拠隠滅解散」だ。ふと、アベ総理の顔に、オウム真理教の麻原彰晃の顔がダブった。本棚に、タイミングよく日垣隆著「現代日本の問題集」があった。

▼この第3章に「カルト教団の暴走と忖度社会」というのがある。オウム事件の最大の争点は「麻原が直接支持を出していたのか」ということだ。裁判で一貫して問題になったのは「共謀共同正犯」を認定するかどうかだ。

▼共犯には「共同正犯」・「教唆犯」・「従犯」の三種がある。「従犯」は刑の軽減はあるが「教唆犯」は(正犯の刑を科する)。共同正犯は、まさに正犯として扱われる。麻原の場合、狭義の「共犯」として起訴されたのではなく「首謀者」として起訴されたが「実行者」ではない。部下たちが、麻原に「忖度」を行い実行したというので、弁護側は無罪を主張した。

▼だが起訴した189人のうち、188人が有罪になり、その中には死刑を宣告された者もいる。さらに、一部の幹部から「麻原から明確な指示があった」というのを無条件に採用し、麻原を「首謀者」つまり「正犯」としたというのが判決の内容だ。こうなれば、麻原には死刑以外の判決しかない。

▼前川元文部次官が「森友・加計問題」で、アベ総理の関与を証言した。一連の報道で、多くの国民がアベ総理の関与は当然あったに違いないと考えている。この問題の関係者で逮捕されたのは、森友学園長だけだ。加計学園長や明恵夫人は、喚問さえ行っていない。与党議員の忖度もあるが、もし、裁判になっても裁判所自体が、総理へ「忖度」を行うような気がする。

▼憲法の解釈に「統治行為論」なるものがある。簡単に言えば、国益にかなうもの、安全保障問題や原発問題などは、司法審査の対象から除外するという考えだ。このような裁判は、最高裁判所では却下される可能性が大だ。この考えそのものが、政府への「忖度」ではないか。上述の著書でも「日本は忖度社会」と断言している。

▼サリンによるテロ事件と呼ばれたその首謀者麻原は「共謀共同正犯」として死刑を宣告された。片や国民の多くが総理の関与があったとする「森友・加計問題」。それ一気に払拭しようとする解散選挙こそ、国民を愚弄し正義を粉砕する、テロ行為そのものではないか。だとすれば、アベ総理も麻原同様ではないか。

▼昨夕から今朝まで、雨が降り止まなかった。この雨で一気に気温が下がるという。さらに、選挙後も「アベ増強」で、寒さも一段と増すようだ。寒さを運ぶのはアベ総理ばかりではなく、国民にも「従犯」が多いということなのだろう。

▼ストーブのようなあったかい、世の中になって欲しいものだ。