結局“加藤ローサって可愛いね”という感想しか残らない映画だ(爆)。陣内孝則の監督第二作は、80年代の北海道を舞台に万年負け組の少年アイスホッケーチームが奮起して活躍するという、設定だけならば絵に描いたようなスポ根もの。しかし陣内のことだから定石通りには事は進まない。
コーチになる新米教師(森山未來)はホッケーどころかスケートも滑れない素人。それが恋人(加藤)の父親に結婚を承諾させるために、父親が所有する少年ホッケーチームを優勝させなければならず、意に添わないコーチ役を引き受けるハメになる。しかもコイツはタップダンサーになるために上京したものの、足の故障のため断念。だがコーフンすると今でも思わずタップを踏み、試合途中でもベンチで踊りまくっているという、アホ丸出しの設定だ。
そして“コサック・ダンスで鍛えた足腰を活かしたい”とロシアからの転校生をチームに引き入れたり、“土俵上でスベるよりリンクでスベってみないか?”と相撲の上手い生徒を勧誘したりと、無茶苦茶な運営活動を展開。主人公が完全にオフビートな野郎なので、演出もかなりふざけまくっている。スローモーションやCGを使ったマンガチックなギャグ場面が満載だ。
しかし、悲しいことにこれらは完全に“ハズして”しまっている。まったく笑えないのだ。例えるならばウケない漫才を見せられ、しかも最前列に座ってしまったため途中退場も出来ないような居心地の悪さが終始付きまとっている。
かと思うと、チームの面々がゾッコンになるフィギュアスケート選手の女子生徒が病で倒れたことによる“難病もの”路線や、エースストライカーの複雑な家庭事情をダシにした“泣かせるホームドラマ”のテイストなど、取って付けたような扇情的ネタが挿入され、観ているこっちは盛り下がるばかりだ。肝心の試合の場面もただ漫然とカメラを回しているだけで、スポーツ映画に必要な“キメ”の場面も覚束ない。こりゃ、ダメだ。
唯一の見所が試合会場でギャラリー全員がクリスマスソングを唱和する場面。さすが元々ミュージシャンの監督だけあって、ここだけは熱いオーラがスクリーンから漂ってくる。逆に言えば、音楽絡みの題材しか上手くこなせないという監督の資質の“(現時点での)限界”を露呈させたことにもなる。
陣内は今後も畑違いの素材にチャレンジして監督としてのスキルを積むか、あるいは前作「ROCKERS」みたいに自分の得意分野だけを活かす企画だけを手掛けるか、どっちかに決めるべきであろう。個人的には後者が賢明だと思うが・・・・(^^;)。
初めまして(ではありませんが・・・)
価格comでお世話になった
「x hides」です。
もう忘れたかも知れませんが、
ロック向けスピーカーなどの件で大変お世話になりました。
おかげさまで、購入いたしました!(MONITORAudio)
コメントなので長くは書きませんが、
「お礼」を言いたかっただけであります。
これからも少しずつ見てはコメント致しますので、
よろしくお願いします。
はぁー、それにしても今シーズンの正月映画は不作ですね。正月第二弾に期待しております(関係ないですけど ^^;)。
それでは、今後とも宜しくお願いします。