(原題:Creep)営業時間後のロンドンの地下鉄駅構内に取り残されたヒロインが味わう恐怖の一夜。早い話が、怪奇映画の定番の舞台である幽霊屋敷を地下鉄の駅に移したという、そのワン・アイデアだけで成り立っている映画だ。
監督はこれが劇場映画デビュー作の若手クリストファー・スミスで、あまり背伸びせずに“一発芸”みたいな構図のホラー編を無理なくこなしている・・・・と言いたいのだが、殺人鬼のプロフィールに少々凝りすぎの感があり、それが中盤以降のテンポの遅さに繋がっている。
脇のキャラクターも不必要に多く、話がストレートに進んでいかない。ここは単純に、敵役をスティーヴン・キングの小説に出てくるような“未知の怪物”に設定して、主人公が迷路のような地下道を逃げ回るだけの展開にした方がよりコンパクトにまとまったはずだ。同じ地下鉄ネタでは「交渉人 真下正義」の方が上である。
主演は「ボーン・アイデンティティー」などのフランカ・ポテンテだが、ドイツ女優らしいゴッツい風貌と傲慢な雰囲気に当初は違和感を覚える。だが、これがラストの扱いの“伏線”になっており、キャスティングの狙いとしては悪くないと思った(笑)。
監督はこれが劇場映画デビュー作の若手クリストファー・スミスで、あまり背伸びせずに“一発芸”みたいな構図のホラー編を無理なくこなしている・・・・と言いたいのだが、殺人鬼のプロフィールに少々凝りすぎの感があり、それが中盤以降のテンポの遅さに繋がっている。
脇のキャラクターも不必要に多く、話がストレートに進んでいかない。ここは単純に、敵役をスティーヴン・キングの小説に出てくるような“未知の怪物”に設定して、主人公が迷路のような地下道を逃げ回るだけの展開にした方がよりコンパクトにまとまったはずだ。同じ地下鉄ネタでは「交渉人 真下正義」の方が上である。
主演は「ボーン・アイデンティティー」などのフランカ・ポテンテだが、ドイツ女優らしいゴッツい風貌と傲慢な雰囲気に当初は違和感を覚える。だが、これがラストの扱いの“伏線”になっており、キャスティングの狙いとしては悪くないと思った(笑)。