まことに勝手ながら、ここで2018年の個人的な映画ベストテンを発表したいと思う(^^;)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/1d/fb629b3e49c1da5ecc6e014c00d1301d.jpg)
日本映画の部
第一位 犬猿
第二位 万引き家族
第三位 カメラを止めるな!
第四位 生きてるだけで、愛。
第五位 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
第六位 坂道のアポロン
第七位 私の人生なのに
第八位 日日是好日
第九位 泣き虫しょったんの奇跡
第十位 Mr.Long ミスター・ロン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/9a/9920c0885ce13ca0410064bf420b1aa0.jpg)
外国映画の部
第一位 ジュピターズ・ムーン
第二位 ラブレス
第三位 ビューティフル・デイ
第四位 心と体と
第五位 パッドマン 5億人の女性を救った男
第六位 華氏119
第七位 判決、ふたつの希望
第八位 ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
第九位 タクシー運転手 約束は海を越えて
第十位 BPM ビート・パー・ミニッツ
前回(2017年)は邦画の低落傾向が目立ったが、今回はかなり持ち直している。「万引き家族」のカンヌ国際映画祭での大賞獲得は大いに話題になったが、それより驚かされたのが「カメラを止めるな!」のスマッシュ・ヒットだ。題材はキワ物ながら、映画作りは正攻法。巧みな筋書きとキャストの好演により、見応えのある娯楽編に仕上がっていた。口コミによる反響の大きさなど多分に幸運な面もあったが、低予算でも真面目に取り組めば成果が上がることを実証してみせたのは有意義だと思う。
ただし、2018年も相変わらず目立つのは、日本映画におけるアニメやラブコメの氾濫だ。もちろんしっかり作られていれば文句は無いのだが、いずれも大人の映画ファンの食指が動くとは思えない出で立ちだ。かと思えば、シニア層を狙ったのは良いが内容が伴っていないシャシンも散見される。こういう脱力するような構図はしばらく続くのだろうか。
洋画は豊作であったとは思うが、個人的な好みを別にしても、ハリウッド製があまりランクインしていないのは残念。やはりネタ切れなのかもしれない。話題としては「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットが挙げられる。観た者が映画そのものよりも、題材と自分との関わりを語りたくなるという、面白いパターンが見られた。
なお、以下の通り各賞も選んでみた。まずは邦画の部。
監督:吉田恵輔(犬猿)
脚本:上田慎一郎(カメラを止めるな!)
主演男優:松田龍平(泣き虫しょったんの奇跡)
主演女優:趣里(生きてるだけで、愛。)
助演男優:リリー・フランキー(万引き家族)
助演女優:樹木希林(日日是好日)
音楽:Hi’Spec(きみの鳥はうたえる)
撮影:近藤龍人(万引き家族)
新人:中川大志(坂道のアポロン)、南沙良(志乃ちゃんは自分の名前が言えない)
次は洋画の部。
監督:コーネル・ムンドルッツォ(ジュピターズ・ムーン)
脚本:アンドレイ・ズビャギンツェフ、オレグ・ネギン(ラブレス)
主演男優:ホアキン・フェニックス(ビューティフル・デイ)
主演女優:アレクサンドラ・ボルベーイ(心と体と)
助演男優:ウィレム・デフォー(フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法)
助演女優:ソーナム・カプール(パッドマン 5億人の女性を救った男)
音楽:ジェド・カーゼル(ジュピターズ・ムーン)
撮影:ブリュノ・デルボネル(ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男)
新人:ティモシー・シャラメ(君の名前で僕を呼んで)、イザベラ・モナー(ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ)
ついでに、ワーストテンも選んでみる(笑)。
邦画ワースト
1.寝ても覚めても
2.斬、
この2本を観て、国際映画祭にはもっとマシな作品を出品して欲しいものだと思った。
3.散り椿
4.検察側の罪人
5.銃
6.素敵なダイナマイトスキャンダル
7.来る
8.教誨師
9.孤狼の血
10.サニー/32
洋画ワースト
1.シェイプ・オブ・ウォーター
2.スリー・ビルボード
3.君の名前で僕を呼んで
4.ファントム・スレッド
以上4本はオスカー候補作。それにしても、2018年度のアカデミー賞は低調だった。
5.キングスマン:ゴールデン・サークル
6.パシフィック・リム:アップライジング
7.ジュラシック・ワールド 炎の王国
以上3本は、いわゆる“ダメな続編”の典型。
8.ザ・スクエア 思いやりの聖域
9.グッバイ・ゴダール!
10.2重螺旋の恋人
いずれも、作家性の押し付けが鬱陶しい。
さて、ローカルな話としては2018年には福岡市中央区地行浜にオープンした大型商業施設“MARK IS 福岡ももち”の中に、シネコンのユナイテッドシネマがテナントとして入ったことが映画ファンとしては有り難かった。2016年に閉館した“ユナイテッドシネマ福岡”の実質的な再オープンで、これで福岡市のスクリーン事情はいくらか改善されたと言える。
ただし、2017年に閉館したTOHOシネマズ天神本館の代替施設の話は未だ聞かない。映画好きが多い土地柄なので、早めの対処をお願いしたいところだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/1d/fb629b3e49c1da5ecc6e014c00d1301d.jpg)
日本映画の部
第一位 犬猿
第二位 万引き家族
第三位 カメラを止めるな!
第四位 生きてるだけで、愛。
第五位 志乃ちゃんは自分の名前が言えない
第六位 坂道のアポロン
第七位 私の人生なのに
第八位 日日是好日
第九位 泣き虫しょったんの奇跡
第十位 Mr.Long ミスター・ロン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/9a/9920c0885ce13ca0410064bf420b1aa0.jpg)
外国映画の部
第一位 ジュピターズ・ムーン
第二位 ラブレス
第三位 ビューティフル・デイ
第四位 心と体と
第五位 パッドマン 5億人の女性を救った男
第六位 華氏119
第七位 判決、ふたつの希望
第八位 ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
第九位 タクシー運転手 約束は海を越えて
第十位 BPM ビート・パー・ミニッツ
前回(2017年)は邦画の低落傾向が目立ったが、今回はかなり持ち直している。「万引き家族」のカンヌ国際映画祭での大賞獲得は大いに話題になったが、それより驚かされたのが「カメラを止めるな!」のスマッシュ・ヒットだ。題材はキワ物ながら、映画作りは正攻法。巧みな筋書きとキャストの好演により、見応えのある娯楽編に仕上がっていた。口コミによる反響の大きさなど多分に幸運な面もあったが、低予算でも真面目に取り組めば成果が上がることを実証してみせたのは有意義だと思う。
ただし、2018年も相変わらず目立つのは、日本映画におけるアニメやラブコメの氾濫だ。もちろんしっかり作られていれば文句は無いのだが、いずれも大人の映画ファンの食指が動くとは思えない出で立ちだ。かと思えば、シニア層を狙ったのは良いが内容が伴っていないシャシンも散見される。こういう脱力するような構図はしばらく続くのだろうか。
洋画は豊作であったとは思うが、個人的な好みを別にしても、ハリウッド製があまりランクインしていないのは残念。やはりネタ切れなのかもしれない。話題としては「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットが挙げられる。観た者が映画そのものよりも、題材と自分との関わりを語りたくなるという、面白いパターンが見られた。
なお、以下の通り各賞も選んでみた。まずは邦画の部。
監督:吉田恵輔(犬猿)
脚本:上田慎一郎(カメラを止めるな!)
主演男優:松田龍平(泣き虫しょったんの奇跡)
主演女優:趣里(生きてるだけで、愛。)
助演男優:リリー・フランキー(万引き家族)
助演女優:樹木希林(日日是好日)
音楽:Hi’Spec(きみの鳥はうたえる)
撮影:近藤龍人(万引き家族)
新人:中川大志(坂道のアポロン)、南沙良(志乃ちゃんは自分の名前が言えない)
次は洋画の部。
監督:コーネル・ムンドルッツォ(ジュピターズ・ムーン)
脚本:アンドレイ・ズビャギンツェフ、オレグ・ネギン(ラブレス)
主演男優:ホアキン・フェニックス(ビューティフル・デイ)
主演女優:アレクサンドラ・ボルベーイ(心と体と)
助演男優:ウィレム・デフォー(フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法)
助演女優:ソーナム・カプール(パッドマン 5億人の女性を救った男)
音楽:ジェド・カーゼル(ジュピターズ・ムーン)
撮影:ブリュノ・デルボネル(ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男)
新人:ティモシー・シャラメ(君の名前で僕を呼んで)、イザベラ・モナー(ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ)
ついでに、ワーストテンも選んでみる(笑)。
邦画ワースト
1.寝ても覚めても
2.斬、
この2本を観て、国際映画祭にはもっとマシな作品を出品して欲しいものだと思った。
3.散り椿
4.検察側の罪人
5.銃
6.素敵なダイナマイトスキャンダル
7.来る
8.教誨師
9.孤狼の血
10.サニー/32
洋画ワースト
1.シェイプ・オブ・ウォーター
2.スリー・ビルボード
3.君の名前で僕を呼んで
4.ファントム・スレッド
以上4本はオスカー候補作。それにしても、2018年度のアカデミー賞は低調だった。
5.キングスマン:ゴールデン・サークル
6.パシフィック・リム:アップライジング
7.ジュラシック・ワールド 炎の王国
以上3本は、いわゆる“ダメな続編”の典型。
8.ザ・スクエア 思いやりの聖域
9.グッバイ・ゴダール!
10.2重螺旋の恋人
いずれも、作家性の押し付けが鬱陶しい。
さて、ローカルな話としては2018年には福岡市中央区地行浜にオープンした大型商業施設“MARK IS 福岡ももち”の中に、シネコンのユナイテッドシネマがテナントとして入ったことが映画ファンとしては有り難かった。2016年に閉館した“ユナイテッドシネマ福岡”の実質的な再オープンで、これで福岡市のスクリーン事情はいくらか改善されたと言える。
ただし、2017年に閉館したTOHOシネマズ天神本館の代替施設の話は未だ聞かない。映画好きが多い土地柄なので、早めの対処をお願いしたいところだ。