「シックス・デイ」

　（原題：The Sixth Day ）２０００年作品。人間のクローン化が実現可能になった近未来。混迷が予想される状況だが“人間は人間を作り出してはならない”ということを定めた法律のおかげで何とか社会は秩序を守っていた。そんな中、主人公の飛行士（アーノルド・シュワルツェネッガー）がある日帰宅すると、そこには自分そっくりの男が家族の団らんを楽しんでいた。何者かがクローンを作成したらしい。



　事態を解明するために家族と別れて単独で動き出す彼だが、周囲の人間も次々と事件に巻き込まれていく。彼はたった一人で陰謀と対決するハメになる・・・・というのが筋書き。監督はベテランのロジャー・スポティスウッド。

　眼底写真だけで脳の記憶情報すべてを読み取れるわけねーだろ・・・・というツッコミは置いといて、シュワ氏大活躍のお手軽活劇として観ればそこそこ楽しめる。特に今回は終盤に、“Ｗシュワ”の大サービスもあるしね（笑）。

　クローンを題材にしてはいるが、お決まりの“人間のアイデンティティうんぬん”といった方向に振っていないのは正解だろう。個人的にはジェット機兼用ヘリコプターのメカ・デザインが気に入った。