斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

パワー不足とはなにか

2011年12月25日 | クルマ
自動車の評価の中で最も難しいところだと思います。

個人的には、定員乗車もしくは最大積載量近くの積載で、登坂車線のお世話にならなければ、必要なパワーはあると考えております。
また、同じ条件で、高速道路などにありがちな、緩やかな勾配を上り続けるようなシーンで、アクセルを踏み増しても車速が落ちるような事がなければ、充分なパワーがあると考えております。

個人的な充分なパワーだと、余裕のある走りは許容してくれない場合もあります。

でも、当方の充分なパワーはかなり寛容な考え方のようでして…

ちょっと極端な例ですが、パワーに関して厳しい当方の知り合いが以下に運転した時の感想を紹介します。。

現行ベルタの1Lに3名乗車で、「パワー不足。ゼロ発進が重すぎてキツイ。」
現行マーチの1.2Lに4名乗車で、「パワー不足。加速させようとしても、全然スピードが乗らない。」
初代アルファードの2.4Lに7名乗車で、「うぁ、これは力がなくて走らない。坂道の途中で止まりそう。」
初代エクストレイルの2.0Lに4名乗車で、「オフ車だから仕方がないのかもしれないけど、こんなに加速しないとは。。トルクも」
C25セレナの2.0L-4WDに5人乗車で、「こんなに走らない車なのに売れているんだ。ほとんどの人は走りには興味がないんだ。あと二人乗ったら、この車動かないんじゃないの?」
現行エスティマの2.4Lに6名乗車で、「うわ、売れている車が走らないのはトヨタも同じか。買う人がこれを気にしないのが不思議だよね。」

一言一句とまではいきませんが、こんなニュアンスの内容でした。
いずれにせよ、厳しい評価です。

極端な意見を言う方は、あまりに普段乗っている車のように走らせようとしているのか、乗り方が一本調子です。
CVTやATの変速スケジュールを意識しないアクセルワークの結果、妙なキックダウンを誘発させてしまったり、ベルトの滑りを感じたりしているようです。

当人の車暦も、ハイパワー車のMTモデルばかりで、そういった一本調子や本人の意志のまま動く事を許容していたのかもしれません。また、その影響により、評価軸がどんどん高いものになっていったような気がします。

意外と車に合わせた運転をしない方や自動車の形状や利用形態を無視したパワーを求める方がいますからね。

そして、これは自動車評論家にも結構見られる傾向なんですよね。

その車にはその車の乗り方(運転方法)があるんだよきっと。
それを探すのは、安全に車を運転する楽しさの大きな魅力のひとつなんじゃないでしょうか。
他を圧倒する動力性能を堪能するだけが、車の運転の楽しさではないと思いますが。。

補足
個人的には意外とどんなジャンルの車でも、運転する機会があれば楽しめます。
今まで運転した車でパワー不足を認定したのは、その昔親戚が乗っていたライトエーススーパーカジュアルスカイライトルーフ装着車(KM30G型、5K-U+3速AT)とC120系サニーバネットトラック(A12+4速コラムMT)です。

売る方の問題だと思っています

2011年12月24日 | クルマ
イブイベントもひと通り終わったので、忌々しい話を少々。

開始早々の20日に営業を掛けて来た、死の商人をキレ気味に追っ払ったのですが…

追っ払った直後に、前々から約束していたところにコロナのシートカバーのコピーを作成して頂く業者に預けました。

こういうところは、良くて最寄りの駅まで送迎してもらえるぐらいかと思っていたのですが、意外な事に代車を出していただけました。(なんでも、個人ユーザーの持ち込みは珍しいらしく、興味深くやってもらえる事に。。)

その代車がいけなかった。

平成23年10月登録のトヨタ・パッソ1.0X“L Package”(ハイバックシートでリヤワイパーとキーフリーシステムから判断)でした。
とても真新しい、宇都宮531の希望ナンバー(そのお店の代表番号でした)が付いていました。

死の商人は、翌日も当方宅前を徘徊したらしく、コロナからピカピカのパッソに変わっている事に気が付きました。

気付かないようだったら、車のセールスに向いていないので、辞めた方がいいですね。

百歩譲ってですよ。

コロナからパッソに買い替えていたとしても、そこは今回は自身のメーカーには縁がなかったという事でスルーなんじゃないの?

まぁ、昨日罵声を浴びせてそれでも呆れるような事を言ったので、何か言い返したい気持ちも分からないわけじゃないですけど。。
そこは、飛び込み営業をした者として、グッと堪えるのが最低限のマナーなのではないでしょうか?

待ち伏せして、対等な関係で言い返してきやがりましたよ。

「補助金前開始前に買い替て、納車待ちで悔しかったから“乗り続けるなんて”言ったんですね。」

だってさ。

なので、「お前さぁこれ代車だったらどうするの。辞表の一、二枚じゃ収まらない話になるぞ。」

とキツ目に言いましたら。。

「代車で希望ナンバーはないんじゃないですか?数字も前の車の鏡(これは偶然)だし。それに辞表の一、二枚って、ひとりの人間が出せるのは一枚ですよ。」

と華麗に言い返してきました。

「今なら、“失礼な発言をしました”と土下座した後に一発だけ平手打ちさせて貰えれば、すべて握って収めてやるぞ。これは人生最大級のクリスマスプレゼントだ。それに、分かってない見たいだから教えるけど、辞表の一、二枚ってのはお前の上司全員の首を差し出せって意味だからな。お前ひとりが如何こうしたからって収める気はさらさらないってことだよ。」

と話したら事のまずさを察したらしく。

黙って帰ろうとしました。

なので、「事のすべてを上司にこっちで報告しておくから、昨日の名刺の連絡先でいいんだよな。」と言ったら、何故か引きとめる事が出来ました。

彼の口から、「新規開拓のお客様(なんだこの表現は?)怒らせてしまいました。」と報告をしてもらいました。

馬鹿馬鹿しい。

補足
上司の方々はサラリーマン的に辞表の使い方が上手でしたね。
結果として、恒久的指名選考除外業者が増えた平成23年の年の瀬の出来事です。

悪夢の再来の兆候

2011年12月23日 | クルマ
12月20日より、エコカー購入助成制度がまた始まりました。

そうしましたら、間髪をいれずに「死の商人」(補助金を話題に自動車のセールスをする輩の総称)がコロナを狙ってきました。

コロナは狙われ易いのですが、初日に「死の商人」と大喧嘩になり、更新すら出来ない状態になりました。

来年の8月は2台とも車検時期なので、その頃に予算が底を尽きていないと面倒くさい事になるんだよな。

今まで、縁もゆかりもないところからの飛び込み営業でした。

これって、既に手持ちの客がいなくなったってことなんじゃないの。

ということは、この手の助成制度は振興策ではなく、需要の先買いであって、将来的には業界に対して何のプラスにもならないんだと思いますよ。

運良く、今回の助成制度を利用して買い替えたお客さんは、もっと刺激の強い補助金か今度こそ壊れるまで乗り続けてしまうのがオチなんじゃないでしょうか。

どうせならば、このような助成制度は初めて車を買う方、もしくは5年以上マイカーを保有していなかった人が、新車(い わゆる“エコカー縛り”があってもいいと思う)を購入する際に、適用した方が、持続可能な業界支援を含んだ施策になると思います。
それも新車購入時の補助金を出すのではなく、向こう3年間の税の減免措置を図るほうのが、購入した車を長く乗ってもらえそうです。

そもそも、今日にいたるまで大きなトラブルもなく、もっと刺激が強く緩かった25万円の助成金にも転ばなかった方に、今回の助成金で、安易に買い替える決断をすると思っているなら、大変御目出度いセールスではないかと思います。

当方は、補助金頼りで無神経に使用中の車の廃車を進めるような営業をする輩がいるところから、車を購入したいとは全く思わないんですけどね。

販売店側は、需要の先細り回避のために「残価設定型ローン」を利用した購入(適切じゃない表現?)を進めています。

補足
もしくは、「残価設定型ローン」でも利用しないと、助成金があっても軽自動車の新車ですら購入できないぐらい貧乏だから、古い車に乗り続けていると思われているかのどちらかでしょう。

いまさらな第42回東京モーターショーネタ その2

2011年12月19日 | カーショー見聞録
いつまでやっているんだとか、写真の在庫整理じゃねぇの?という突っ込みは当人も感じておりますので、その辺の指摘はご遠慮願います。

個人的に楽しみにしているエリアは、架装といいますか日本自動車車体工業会のブースです。

昨今は、架装業界は冷え切ったもので、出品企業の激減(とても悲しい理由も多いです。)に伴う、規模縮小は否めませんが、実は便利な生活を支えるには欠かせない車達を造っております。

プロの方相手のガチな商談をされている場合もありますが、比較て気じっくり見る事が出来て、下らない質問にも答えてくださる方も多いです。

今回のショーではなかなか気付き難いところにブースがありましたが、多くの方に注目を浴びていたのは『新明和工業』ではないでしょうか?

新型車体(フル電動の塵芥車)の展示もありましたが、多くの方の目を魅いていたのは、こちらではないでしょうか。

マツダT2000のシャシに川西ダンプ(PTOの油圧式ダンプ)を架装した個体をレストアした車体も展示していました。





自社製品が架装された廃車体をレストアしての展示です。   

また、新明和工業はノベルティも素晴らしく…

まずは自社製品である、塵芥車と飛行艇のペーパーモデル


それが収められているクリアフォルダも素晴らしく…


さらに、パンフレットも力が入っておりまして…
片面はレストアのレポートが蛇腹折りになっていました。




もう片方の面は、自社の中心製品のひとつである塵芥車(パッカー車)の歴史をつづるモノでした。




個人的には、一部に幌を採用しているのが特徴的な初代タウンパッカー(1980年代)ぐらいからは記憶があります。
それ以前の川西@@パックシリーズはちょっと分かりません。

食べ物を買いに来た方も足を伸ばして来るぐらい、老若男女に注目の的でした。

話題の車やバイクを見に行くのもいいですが、普段お世話になっている車達がどのように造られ、改良されているのかをみるのも悪くないですよね。

補足
このエリアでもうひとエントリー引っ張ります。

いまさらな第42回東京モーターショーネタ その1

2011年12月18日 | カーショー見聞録
エントリータイトル変えてみました。

ノロウイルスで有給休暇→有休明けで忘年会という流れで、パソコンの電源を入れない日々が続きました。

閉会から一週間も経っているのに、まぁ時差ボケネタを楽しんでください。

好評だった、有明開催の東京モーターショーは個人的に好感触な、とても分かりやすい変化がありました。

それは、会場案内のパンフレットです。
前回までは、開催期間共通の折りたたみ会場案内図のみでした。
そうそう、巻末には主要駅(海浜幕張と幕張本郷)、最寄りの高速道路インターチェンジ、成田空港へのアクセスが書いてあるぐらいでしたかね。

今回は、開催日ごとに違う表紙を備えた冊子状になっておりました。

オフィシャルグッズとして、義援金付きのカレンダーとして販売されていた松本零士氏のイラストを日替わりの表紙にしていました。

小さくて見難いと思いますが、一覧はこちら。。


ちなみに、当方は12月10日に行ったのでこちらの表紙です。


冊子の半ばに会場案内がありました。

展示メーカーは分かり易かったですが、西館と東館の距離感が分かりませんでした。

各ブースの見どころや、お台場周辺の観光ガイドなんかも充実していました。

当然、充実したガイドには広告は付き物です。
でも、車やバイクが好きでこの場所に来たなら、広告も楽しめるものが多いと思います。

これなら、駅までのゴミ箱や駐車場へのシャトルバスの乗降場所で捨てられる事も少なくなるかと。。

補足
次は、個人的に一番好きなエリアの紹介をします。
まだ、引っ張るのかよと突っ込みはなしで、もう少々お付き合い願います。