斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

後の評価ってどうなの

2011年08月27日 | 私乗記
生産終了した車を“時期早尚”だったと褒めちぎるのには違和感があるので。。

ようやくカリーナが戻ってきたので、オーパを返却しました。
なんだかんだで5日間、300km少々乗る事になってしまいました。
平成14年の車検時にも代車で借りた事がありますし、寿退社した同僚が新車購入した車でもあるので、現行車だった頃にも運転の機会が結構ありました。

この車、スタイリングには特徴的なものがあるかもしれませんが、走りに関しては全く特徴はありません。
何処にでもある、普通のトヨタのFF車の枠におさまっております。
ハンドリングや乗り味も如何にも21世紀初頭のトヨタ車な感じでして、オーパならではの特筆するものはないと思います。

エンジンは静かなアイドリング、回すと五月蝿いけどそんなに回す必要性は感じません。
ATのシフトスケジュールも常識的なもので、アクセルオフでの妙なシフトアップや腹立たしいタイミングでキックダウンもなかったので、淡々と走らせる事が出来ます。

内装に目を移すと、ぱっと見は斬新で提案的なんですが、細部は他のトヨタ車との共通部品が目立つし、センターに配置されたデジタルメーターもこれといって凝った演出はありません。
各部の質感が低いとか操作し難いとか無いんでしょうが、これといって印象に残りません。
登録から7年が経っても浮いてしまったり変色してしまったり、ギシギシ音が出てしまう事もないので、良い内装に分類されてもおかしくないでしょう。

何となくですが、これらがオーパの販売成績が不振になった理由のような気がします。。

こういった特徴的なスタイリングの車を魅力に感じる方の多くは、各部にも刺激的なモノを求めるのではないでしょうか。
多少実用性が削がれ、割高になろうとも、オンリーワンな部分がその車を表現するアイコンになるのでしょう。。

スタイリングは好みがあるので、あまり強く言えない項目だと思いますので、オーパをどんな車かと総括すると。。
「トヨペットで売っていた、コラムシフトでセンターデジタルメーターのステーションワゴン。」という事になってしまします。
この平凡な総括は、悪口ではなく、淡々と普段使いの実用車として使える事を示す褒め言葉なんですけどね。

あまり数が出なかった事と当時の流行りを追い過ぎなかった功を奏したのか、ヘッドライトの黄ばみ以外はそんなに古臭さを感じませんでしたね。
当時話題になった、後方見切り、斜め後方の視界の悪さも、時代が悪い方にオーパに追い付いてきたので、トヨタ車だけでなく、オーパ並みもしくは以上の車種も増えてきましたよね。
特に後方視界なんて、「バックカメラを付ければいいんでしょ!」と言わんばかりのが増えましたしね。

いちばん古さを感じたのは、コラムオートマチックのシフトレバーとその操作方法ですかね。

通勤と日光に遊びに行くのに使いまして、総走行距離は322kmです。
高速道路はありませんが自動車専用の走行が70km少々で、渋滞はほとんどなし。
涼しくはなりましたが夕立の曇り止めに25度設定でエアコンは常時使用、200kmはひとりでの乗車という使い方をしました。
借りた時に満タンに入っているはずのところでトリップをリセットして返却前には24.5Lでしたから、満タン法の燃費は13km/L程度でした。そんなに悪くはないと思います。

補足
どんな車にも言える事なんでしょうが、ツボに嵌まれば替わりが見つからないぐらい、いい車だと思います。
同じ時期に売っていたライバルを冷静に考えると、当方が2週間少々保有したEU型シビックが妥当なのかもしれません。