斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

中国製自動車産業の分水嶺

2007年08月07日 | クルマ
中国製自動車、輸出増も評価低迷 安値武器…「鉄くずのよう」(産経新聞) - goo ニュース

1世紀に入り急激に世界的に台頭してきた、中国自動車業界が早くも分水嶺に差し掛かっているようです。
ひとつは昨年の北京モーターショーで大問題になった、意匠権の問題。
もうひとつはリンク先のニュースにある、品質の問題。

これらは早急に正攻法で解決していくことが急務な問題です。

自動車産業は新興のメーカーだからといって、各部で甘えが許されるような産業ではないと思います。同じ時代に販売されているクルマであれば、同じ品質、基準(安全や環境)を求められて当然なはずです。
個人的には「発展途上であるから安価で技術提供をするべきだ。」という考えは大きな間違えで、本当にライバルとして見ているのであれば、施すような対応は失礼千万です。
そして、中国側も基幹産業として成長させたいのであれば、どんなに高くても授業料として払うべきだと思っています。
もしくはすべて自分たちの力で解決していくのもまた、ひとつの方法だと思います。

それをクリア出来てこそ、世界で台頭した自動車メーカーになっていくのではないでしょうか。。

日本の自動車だってかつては・・・
10年前の車だとその衝突安全性テストの基準を満たしているのは・・・
といった擁護は絶対に、今後の中国自動車産業のためにならないのでしょう。

価格だけで勝負だと、次のライバルが出現したときに一気に衰退してしまうのではないでしょうか?

中国自動車産業の今後が決まってしまうのではないでしょうか。
“中華ルール”というのかどうか知りませんが、真似してしまえばコッチのものとか利益を最優先し、品質は二の次のような

「安かろう悪かろう」や「売りっぱなし」そして、「鉄くずのよう」とまで言われている評価がとても不安です。

新興市場で自動車を購入されるユーザー様の多くは、“はじめての1台”や“念願の1台”として購入される車だと思います。
そんな車がトラブル続出だとしたら・・・
中国車だけではなく、自動車全体の魅力を削ぐような事にならなければいいですけど。

補足
クルマではありませんが、最近中国の輸出製品(食品や玩具等)の品質問題が噴出しているので、今後の展開がとても気になります。
そして、このような傾向が最近の日本においても感じ取れるのは気のせいでしょうか。