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国道388号線を走破してみる・その1 (湯前町→椎葉村→南郷村)

2016年05月01日 | バイク
【現地訪問日:2016/5/1、記事作成日:2016/5/8】

 このエントリでは国道388号線の走行記録の前編として、熊本県湯前町から宮崎県美郷町(旧南郷村)までの走行記録を記載しています。


1. はじめに・国道388号線について


国道388号線の地図 (google mapのデータ)

 国道388号線は大分県佐伯市の佐伯駅前を起点に、東九州の海沿いルートで宮崎県の延岡市に入り、さらに険しい九州山地を横断して人吉盆地の熊本県湯前町に至るという、山と海の両極端な道を走る路線です。
 そしてこの国道388号線は、九州山地を縦断する国道265号線と並んで九州を代表する酷道として、酷道マニアの間ではよく知られた路線でもあります。

 ブログ主は国道265号線と国道388号線はそれぞれ一部区間を走ったことがあるのですが、全部を走ったことはなかったので一度は全線を走ってみたいと思っていました。それで2016年のゴールデンウィークはまずは国道265号線を走破してみたかったのですが、災害による長期通行止め区間が発生していたため、今回は国道388号線の方を走破する旅に出かけたのでありました。

 今回ブログ主は神戸港から宮崎港までフェリーで移動し、5/1 9時頃に宮崎港を出発。途中西都市で給油の後、国道219号線を快走して11時ちょうどに湯前町に到着。ここから国道388号線のみを通って、佐伯経由で実家の大分に戻っていきます。


2. 湯前町→水上村→椎葉村まで(湯山峠越え)


湯前町→椎葉村間の地図 (google mapのデータ)


01-国道219号線と388号線との分岐点(湯前町中里)

 西都市からは本当に快適な国道219号線(米良街道)を「くぅ~」と唸りながら快走して湯前に到着。国道388号線の旅は、写真の個所を右折してから始まります。


02-最初のおにぎり(湯前町下染田地区)

 この日は5月の心地良い季候のツーリング日和でした。


03-県道33号との分岐点

 国道388号線はここを右折します。


04-九州山地に向かって突入します

 この辺りの国道388号線は湯前町~水上村間の幹線道路ということもあり、普通に走りやすい道路環境になっています。


05-広域農道との分岐点

 国道388号線はここを右折します。


06-宮崎・熊本県道142号上椎葉湯前線(左側)との分岐点

 人吉方面から上椎葉(椎葉村の中心地)に向かうには、湯山峠(R388)+飯干峠(R265)を越える国道ルートよりも、こちらの県道ルートがメインのようです。


07-市房ダム手前のループ橋

 この道をぐるりと回って水上村に入ります。


08-市房ダム

 春は1万本の桜が咲く、桜の名所とのこと。写真の対岸に見える道は先程分岐した上椎葉湯前線になります。


09-湯山温泉付近までは普通の道

 この辺りまでは普通の道です…


10-湯山峠前の警告看板

 「これより5km先 幅員減少の為離合困難(道路幅員2.5m)」の警告看板が出ています。言わずと知れた酷道の予兆です。(゜∀゜)


11-1車線になってきました

 ここからが湯山峠の酷道モードの始まりです。


12-湯山峠の酷道の風景1


13-湯山峠の酷道の風景2


14-湯山峠の酷道の風景3

 湯山峠の熊本県(水上村)側は、狭くて、路面も葉っぱが多くて、きついカーブも多いのですが、狭いとはいえ大型車が通れるレベルの幅員があるのがまだ救いです。


15-熊本・宮崎県境

 ここから宮崎県に突入します。


16-椎葉村矢立地区1

 早くも民家が見えます。この辺りは2車線のよい道路環境でした。


17-椎葉村矢立地区2


18-えげつない急坂ヘアピンカーブ

 湯山峠の宮崎県(椎葉村)側は、路面状況は酷くはないものの、広いところと狭いところが混在していること、そしてたまに写真のようなえげつない急坂ヘアピンカーブがあるので油断なりません。


19-国道265線・上椎葉(飯干峠)方面への分岐点(椎葉村大河内地区)

 今回は直進しますが、飯干峠方面へ進む場合は左側の道へ180度Uターンするかたちで入っていきます。なお、写真に小さく見える立て看板には「国道265号 4t車以上通行止め 吐合橋より約6.5km先 道路決壊の為」との記載がありました。
 ブログ主が横浜を出発する前に交通状況を確認したときは「全面通行止め」だったのですが、文面を見る限りではバイクでは通行できそうに見えます。


20-国道265号と388号の重複区間

 二重のおにぎりになっています。


21-重複区間は谷沿いの道路

 大きな岩がごろごろしている一ツ瀬川の支流沿いを進んで行きます。重複区間は幅員が狭い個所が多いものの、路面は良好でした。


22-古びたガソリンスタンドの看板が見えます

 人の気配がありそうなだけでも安心感があります。


23-国道265号 西米良村方面との分岐点手前

 道なりだと国道265号を南下して西米良村方面に進むため、分岐点では左側に進みます。この付近は“平”と書いて“だいら”と読む地名でした。この分岐点に到着したのは、湯前を出てちょうど1時間の12時。途中写真を撮りながら止まっては走ってを繰り返していたので、普通に走れば40分程度で湯前からここまで来れると思います。


3. 椎葉村→美郷町(旧南郷村)まで(大河内越え)


椎葉村の国道265号分岐点から旧南郷村市街地までの地図 (google mapのデータ)

 ここから先は国道388号線きっての酷道区間とされる“大河内越え”のルートとなります。


24-大河内峠方面入口


25-大河内峠方面の警告看板

 急カーブ・路肩軟弱・幅員狭小のため、長さ8m以上通行不可となっています。


26-大河内小学校前

 とはいえ国道265号の分岐点からしばらくは集落が存在するエリアで、写真のような小学校も存在していました。


27-人影皆無の山中に進んで行きます

 先程の小学校のある集落を過ぎると、人影皆無の山の中に突き進んでいきます。後続車や対向車もほとんどない状況で、ここで何かあると助けを求めることも困難になります。


28-一ツ瀬川の源流が谷底に見えます

 延々と続くカーブと坂道をひたすら進んでいき、高度をどんどんと上げていきます。


29-荒河内(あらこうち)滝

 滝の案内が出ています。


30-荒河内滝の方向

 残念ながら水量が足りないようで、想像していたような滝の状態ではありませんでした。


31-大河内桑木原林道との分岐点

 ここでY字型の分岐点に突き当たります。ここは右に進みますが、左に進んだ場合は大河内桑木原林道を経由して上椎葉に至るルートになるようです。


32-原野の酷道

 ここから先はさらなる酷道モードに入り、一車線の道路の真ん中はひび割れ、路面は石ころや枯葉・枯れ枝が散乱するようになります。


33-大河内峠越えの難所

 悪い路面の山登りが延々と続くため、疲労感がハンパありません。。。


34-これより先 落石注意

 つーか、これまでも道も十分に落石がありましたが…


35-大河内峠の下り開始

 この付近が大河内峠を登り切ったところみたいです。ツーリングマップルによると、大河内峠の標高は1120m。2年前に走った福井・岐阜県境の温見峠(走行記はこちら)は一年の半分が冬季閉鎖になるようなところなのですが、そこの標高は1020mなので、大河内峠は温見峠よりも標高が100mも高いところを走っていることになります。

 先程の国道の分岐点から大河内峠までは、写真を撮りながらでも約25分で来れました。


36-山神様を祭っているところ

 森林の平穏と林業関係者の安全を祈願して、山神様を奉っているようです。


37-大型車との離合

 この大河内越えの約30kmの区間で、唯一の対向車だったのがこのトラックです。この区間は基本的に大型車は通れないのですが、今回遭遇したのはこの付近でお仕事をされているトラックのようで、荷台に切った木をたくさん載せていました。
 かち合った場所はブログ主のバイクとの離合すらできないところだったため、離合できる場所まで、トラックに5m程下がってもらいました。


38-大河内峠の下り(吐野々地区)

 この辺りは吐野々(はきのの)という地名なのですが、進んでも進んでもおにぎりに記載されている地名は吐野々が続きます。要はだだっ広い区域です。


39-断崖沿いの道


40-広いところに出たと思いきや…


41-やっぱりこんな道に…(;´Д`)


42-明るい酷道

 まだ陽があるので木漏れ日の間から妖精さんでも出てきそうな明るい雰囲気ですが、日が暮れると人工の光が皆無の漆黒の闇になることが容易に想像できます。こんなところを夜間に走りたくはないものです。


43-民家が見えてきました

 ようやく人里に降りてきました。気が少し楽になります。


44-今度は右手に清流が

 そのまま飲めるんじゃないかと思うくらいの透明な水の清流になっています。


45-椎葉村栂尾地区(12:50頃)

 ここもまだ椎葉村です。湯山峠を越えて椎葉村に入ったのが11:40頃なので、途中写真を撮りながらということもありますが、約1時間以上走ってもまだ1つの村を越えられていません。。。


46-上椎葉方面との分岐点

 地図を見ると、左は中山峠を通って上椎葉に抜けるルートのようです。


47-分岐点の先から美郷町(旧南郷村)に突入します。

 ようやく椎葉村から抜け出せました。(ちょうど13時)


48-阿切(あせり)地区

 変わった地名です。


49-数十km振りに自販機を見かけました

 美郷町入ってからも狭い道は続くのですが、この辺りからは広めの片側1車線快走路が増えてきます。


50-牛山地区


51-改良中の道路

 道路の拡幅が現在進行形で進んでいるようです。


52-完全に人里に降りてきました


53-鬼神野地区

 ここは鬼神野(きじの)という厨二心をくすぐられる地名になっています。なお写真の奥にある看板は、右に進むと米良椎葉林道経由で上渡川・西都方面に至る案内になっています。


54-森の駅きじのに到着 (写真はブログ主のバイクXJ6 Diversion)

 そして道の駅ならぬ“森の駅”に到着します。(13:10頃)
 ブログ主は9:30頃に西都市で給油休みをして以降ほぼ走り続けており、途中の休憩は11時頃に湯前町でヘルメットを取って手持ちのペットボトルのお茶を2口程度飲んだだけでした。またこの日は汗ばむような気温だったのですが、防寒体制のジャケットを着たまま走り続けていたブログ主はかなりの汗をかいていて、体から水分が抜けていました。休憩できそうなところを探していたところだったので、これ幸いと森の駅に滑り込みます。


55-森の駅きじのの建物

 ふらふらな状態で森の駅に辿り着いたブログ主はここで昼食でも取ろうかと思っていたのですが、残念ながらここではレストランのような食事を提供してくれる設備はなく(ただしお土産品や食品の販売はあり)、仕方なく給水だけして先に進みます。


56-ここから先はしばらく快速道

 旧南郷村の市街地に向かって進んで行きます。


57-県道39号西都南郷線との分岐点


58-百済の里の前(旧南郷村市街地)

 チマチョゴリっぽい衣装を着ている人に注目!


59-春祭りの会場

 南郷村は百済王族が移住してきたという伝説があるとのこと。この日は「百済の里 南郷温泉春まつり」というお祭りが行われていたようです。


60-田舎屋みかど

 そしてその後間もなくして見つけた、道沿いのおそば屋さんに入ります。(13:30頃)


61-この日の昼食(そば定食)

 ランチタイムを過ぎていたためか、入店時のお客はブログ主の一人のみでした。ここでは太麺の田舎そばにいなり寿司を追加したセットをいただきます。このお店では梅干しを自由に食べられるので、合わせて1ついただきます。お蕎麦のおつゆと梅干しの塩分が体に染み込むようで、とてもうまかったです。(´∀`)

 こうしてお腹を膨らませた後で、国道388号線を走破する旅を続けていきます。(その2へ続く)



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