きたへふ(Cチーム)のブログ

ファミスタとは特に関係ありません。タブレット・スマホをご利用の方は、できればPCモードで御覧ください。

イナズマイレブンの人気投票のまとめ・その2

2015年12月16日 | 人気投票ヲチ
【記事初回うp日:2017/1/14】

 このエントリでは、イナズマイレブンの人気投票のまとめ・その1の続きとして、主に投票サイトの仕様や当時行われていた得票手法等について触れたいと思います。ただしこのエントリに記載されている内容(特に後半)は、ブログ主の推測のみに基づく、事実関係の裏付けが取れない記載内容が多分に含まれている点はご承知おきください。

<補足>
 ここの記事については元々その1を作成した際に8割方作成していたのですが、なんかパワーがなくなって書き上げきれず、1年以上ほったらかしにしていました(汗)。とりあえず今あるネタを先行公開して、他に記載することがあれば別途追記していきたいと思います。



7. 人気投票サイトの仕様について

 ここでは電話投票方式であった第5回を除く、第1~4回の人気投票におけるWebサイトの方式について記載します。

(1) 共通の仕様
 ・基本的に全キャラの得票状況がリアルタイムで判るようになっていた。

 ・得票数が上位のものは「顔出し順位」と呼ばれ、1位をセンター位置に上位3名が大きく表示され、4~7位(第4回は4~5位)が小さめに中段に、その他キャラは下段に一覧で表示される仕様になっていた。ただし第2回については投票可能な全11キャラがポジション位置に固定表示されていた。

 ・ただし第4回については、投票締切までのラスト3日間のみ順位や得票数が意図的に表示されないようになっていた。

 ・投票サイトの通常時の全体画面構成は次の通り(画面キャプチャ)。ただし長辺が1920を越える画像は自動的に縮小されるgooブログの仕様により、一部小さく見づらい画像になります。
   -第1回投票時
   -第2回投票時
   -第3回投票時
   -第4回投票時(通常時)
   -第4回投票時(最終3日間)…壁山に投票後の画像のため、このキャラだけ得票数が表示されています

 ・投票活動については、後述の制御によって一般利用者にとっては1日1回しか投票できないようになっていた。

(2) 連続投票の抑止方法について
 ・公式サイトでは連続投票を抑止するために、次の対策が行われていた。
   対策1: アクセス元IPアドレスのチェック
   対策2: Cookieによる制御
   対策3: リファラチェック

 ・対策1のアクセス元IPアドレスのチェックについては、一度投票のあったグローバルIPアドレスからは、当日中の投票を受け付けないようになっていた。ただしこの制限により、企業や学校のプロキシサーバ配下の利用者はその日の最初の1名の投票のみが有効となり、2人目以降は正規の投票にも関わらず「投票済み」と誤判定される副作用があった。

 ・対策2のCookieによる制御は、一度投票すると同投票サイトのCookieが設定されるようになっていた。このCookieを保持している状況では、(日付が変わるまでは)別のIPアドレス環境からでも投票ができなかった。

 ・対策3のリファラチェックについては、特定のページ(URL)経由のアクセスでないと投票を受け付けない仕組みである。トップページからの通常の投票行為に問題はなかったが、第4回の投票では投票期間中に突然リファラチェックの仕様が変わったことにより、ブックマークしていた投票ページからアクセスした場合にエラーになるケースが2chでは報告されていた。


8. 運営による票操作疑惑
 イナズマイレブンの人気投票では、運営サイドが票を操作したと考えられる(そうでなければ説明が付かない)動きがあった。

(1) 3位キャラの2位連動疑惑(第1回)
 ・第1回人気投票の最初の頃、3位のキャラの票が少しずつ補正(上積み)されて、常に2位の票と近接する不自然な票の動きがあった。当初は純粋なデッドヒートかと思われたが、あまりに機械的で不自然な動きのため、VIPPERらが異常な票の動きだと疑い始める。

 
 VIPPERらの得票推移グラフによる検証

 ・原因切り分けのため、VIPPERらは示し合わせて再投票が可能になる0時ちょうどに2位キャラに集中投票し、意図的に3位キャラとの票差を広げる。その後、3位キャラの得票数は深夜の時間帯にも関わらず徐々に上昇して2位に追いつくまで増加する事象が発生し、VIPPERらの仮設が正しかったことが確認される。

 
 2010/11/21 0時に2位の音無春奈に集中投票した際の得票推移グラフ

 ・この2位連動機能は公式押しの主人公キャラ円堂守をプッシュするために仕掛けられたと推測されるが、3位に円堂守を押しのけてVIPPER押しの別の女子マネージャ(雷門夏未)が入り込んだために不発となる。逆にVIPPERらはこの状況を逆手に取り、3位キャラへの投票を抑止して2位キャラへの集中投票を呼びかけることで、2位・3位の女子マネージャ票の同時底上げに成功する。

 ・最終的にこの不自然な票の動きはストップする。

(2) 特定キャラへの支援疑惑(第1回)
 ・同じく第1回人気投票の最初の頃、円堂守・豪炎寺修也・吹雪士郎らの一部キャラが深夜/未明のような時間帯にも関わらず、常に10分間に50~100票ペースで票が増加され続けるという異常な事象が発生していた。

 
 2010年11月22~23日の60分平均得票数グラフ

 VIPPERが応援するキャラは夕方以降に得票数が多くなり、特に再投票が可能になる0時過ぎの得票が多い(青:五条勝等)。しかし異常得票キャラは24時間を通して得票ペースが変わらないことが見て取れる(濃緑:豪炎寺修也等)。

 
 2010年11月22~23日の総得票数の推移グラフ

 異常得票キャラは一定ペースで票が増えているため、総得票のグラフは美しい直線状態になっていることが見て取れる。

 ・円堂守の異常得票ペースはVIPPERらが支援する1位を独走していた五条勝の得票ペースよりも上回っていたことから、円堂の得票が五条に急接近する。そして1位に浮上する直前の2010年11月26日18:10~18:20頃、異常な票の動きをしていた5キャラの得票が同時に一斉に停止し、その後再発生することはなかった。

 
 2010年11月26~27日頃の得票増分の推移グラフ (18:10~18:20頃を境に5キャラの得票が激減)

 ・また主人公の円堂守については、これまでの得票ペースは1週間で約1万5000票だったのに、突然6時間で1万5000票増えたりするなど、上記以外にも運営サイドによる下駄履かせと推測される異常な得票があった。

 ・このような経緯もあり、VIPPERらは「公式サイトは油断すると票を操作してくる信頼のならない連中」という共通認識を持つようになり、24時間全キャラの得票傾向を監視・警戒するようになった。

(3) 全キャラへの下駄履かせ
 ・人気投票中、普段得票が全く進まないようなキャラクタでも、あるタイミングで1票追加されるケースが見受けられた。

 ・これらの状況を示す資料としては、第1回人気投票の最下位グループが揃いも揃って2135票前後に集中していることや、同じく第3回人気投票の最下位グループがほぼ同票に集中していることからも見て取れる。

 
 第1回人気投票の投票終了直前の最下位グループ(最下位4名が2票差以内)

 
 第3回人気投票の投票終了10時間前の最下位グループ(最下位4名が同票。さらに1票差で2名)

 ・ただしこうした順位に影響を与えない下駄履かせについては、「大人の事情(配慮)」としてVIPPERの間で特に問題視されることもなかった。(運営側が動作確認のために全キャラ一斉に定期投票していた可能性もあり)。


9. 自動投票ツールについて

 イナズマイレブンの人気投票サイトでは1日1回のみ投票可能となるような制限がかかっていたが、そうした制限をかいくぐって機械的に大量投票を行うアプリケーション(自動投票ツール)を作成・使用する人たちが存在していた。

(1) 自動投票ツールの基本構成
 前述の通り、人気投票サイトでは同一端末からの連続投票を行わせないために、下記の手法で当日中の再投票を制限していた。
  ・Cookieによる直近投票時間チェックにより、当日中の再投票を拒否
  ・一度アクセスのあったIPアドレス(グローバルIP)からの当日中の再投票を拒否

 このうち前者(Cookie制御)についてはブラウザのCookieを消去するなどで容易に回避可能であったが、後者のアクセス元IPのチェックについては回避することが困難であった。そのため次の2つのアプローチによる自動投票ツールが実現されていた。
  ・他のグローバルIPを持つホストを経由(踏み台)にしてアクセスする …串砲
  ・自らの持つグローバルIPを変更しながらアクセスする …泥鶴

(2) 串砲 (Proxyサーバ経由の自動投票ツール)
 人気投票サイトではProxyサーバ経由でのアクセスを拒否していなかったため、インターネット上に存在している多様なProxyサーバを経由して投票サイトにアクセスすることで、アクセス元IPチェックを回避するツールが開発・運用されていた。
 ただしProxyサーバには限りがあるため、串砲を有するユーザ間でProxyサーバの奪い合いも発生していた(早い者勝ちのため)。このため串砲が稼働するのは再投票が可能になる深夜0時0分であり、この時間になると串砲による一斉アクセスが発生し、投票サイト側ではアクセス過多が原因と思われるレスポンス遅延が日常的に発生していた。

 
 第1回人気投票時の万丈一道に対する串砲による集中投票例(水色グラフ) ……これまで15分間で100票程度の得票ペースだったものが、再投票が可能になった0時0分~0時15分の間に1900を越える得票が発生している。

 また串砲の使用者からは、少しでも他の串砲使用者を出し抜くために
  ・使えないProxyサーバを串リストから除外する
  ・FQDNの串は事前にアクセスしてDNSキャッシュに載せておくことで名前解決の処理時間をカットする
 といった取り組みが行われていることが2chでも報告されていた。

(3) 泥鶴 (Androidのスマホによる自動投票ツール)
 泥鶴はSIMカードを搭載したAndroid端末(スマホ)を使用したツールである。
 スマホは通信モードをOFF/ONすることで(機内モードのON/OFF相当の処理を行うことで)、キャリアから割り当てられるグローバルIPが変わることから、「投票を実施」→「通信モードOFF/ONで新しいIPを取得」→「Cookie無しの状態で再投票」をひたすら繰り返す動作原理となっている。

 このようなAndroid用アプリは無論審査を受けた公式アプリではなく、個人作成の“勝手アプリ”の一種である。Androidは勝手アプリを(自己責任で)インストールすることが可能であるが、iPhoneは審査を受けて正規サイトからダウンロードしたアプリしか実行できないため、iPhone版は存在しなかった。

 泥鶴は任意の時間に大量投票が行える画期的なツールとなったが、実際には無限に投票ができる訳ではなかった。当時のスマホでは、このツールを長時間連続稼働させることで熱暴走が発生し、ツールやスマホ本体がダウンする事例が報告されていた。
 またキャリアによってはグローバルIPの割当範囲に限りがあり、泥鶴を動かし続けているうちにアクセス元IPの重複による投票失敗が増加し、最終的には投票できなくなる事例も報告されていた(特にau)。

 泥鶴は任意のキャラに対して投票可能であったが、逆にいうと敵対勢力にも使用される恐れがあった。そのためVIPPERが作成した泥鶴には、腐女子支援キャラの不動明王に投票するとこっそり別のVIPPER支援キャラに投票されるようなトラップが仕掛けられていたとのこと(伝聞)。

 また泥鶴には緊急モードがしかけられており、非常時はどのキャラに投票してもVIPPER支援キャラに投票される制御がかけられるようになっており、実際にツール作者が「モードを切り換えた」との報告が行われることもあった。
 モードの制御は単純な作りとなっており、「投票の都度、ツール作者指定のWebサイトに存在するテキストファイルにアクセス」→「そのテキストファイルの中身を見て、非常時は特定キャラへ投票、それ以外は任意のキャラに投票」という処理の流れになっていた模様。


(…気が向いたら追記します…)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イナズマイレブンの人気投票... | トップ | 新年一般参賀に参加してみる(... »

コメントを投稿

人気投票ヲチ」カテゴリの最新記事