【記事作成日:2016/1/11】
ブログ主の2015年末~2016年始は、珍しくほぼ暦通りの休みとなりました。こんな年は実家に帰るか鉄道旅行に出かけることが多いのですが、今年は半月前に北陸経由で九州の実家に戻るような鉄道旅行をしていたこともあって、今回はどこにも遠出しない年末年始になりました。
とはいえ、ずっと家にいるのもナンなので「どこかに初詣にでも行こうかなぁ」と考えていたところ、いいことが思いつきました。
「せや! 皇居の一般参賀があるやんけ。我ら下々の人間がアポ無しで皇居に入れる数少ない機会や!」(←エセ関西弁)
ということで今回は、毎年1月2日に皇居で行われる新年一般参賀に参加してみることにしました。今回のエントリでは、そのときの状況について記載したいと思います。来年以降、一般参賀に初めて参加される方の参考にでもなれば幸いです。
1. 一般参賀の下調べをしてみる
これまでブログ主は皇居なんて恐れ多くて近づいたこともなく、一般参賀に関してもテレビニュースで見て「日の丸の旗を持った人が大量におるな~」と思うくらいの状況でした。そういう無知に近いレベルの人間なので、一応事前に宮内庁のページで一般参賀のことを調べたところ次のような案内がありました。
・一般参賀(宮内庁)
・新年一般参賀要領(宮内庁)
しかしそこの書かれている内容は「参入時刻は午前9時30分~午後2時10分」、「皇居正門(二重橋)から参入して坂下門・桔梗門・乾門のいずれかから退出する」、「手荷物検査があるので時間に余裕を持って来てね(意訳)」ぐらいのことしか書かれておらず、門の名前は聞いたことはあれど具体的な場所など判らない田舎者のブログ主にとっては、これだとさっぱり判りません。(;´Д`)
とりあえず行き当たりばったりで、東京駅から地下鉄の二重橋駅の方に行ってみることにしました。
2. 東京駅から待機列に並ぶまで
東京駅~皇居付近の地図(クリックで拡大)
※ 青線が今回東京駅から進んだ経路、そこから先は指定された退出経路(3つの門)
今回のとりあえずの目的地は皇居正門の二重橋ですが、地図を見ると場所的には東京駅と有楽町駅の中間から西の方に進んだところにあります。そのため東京駅の皇居側の出口で一番有楽町寄りの「丸の内南口」から皇居方面に進んでみることにしてみます。
01東京駅・丸の内南口(黄色で「↑皇居方面」の案内が出ています)
東京駅では改札を出る前にトイレを済ませておきました。時間はちょうど10時頃です。
東京駅・丸の内南口の位置(★マーク)
地図でいうと★マークの場所になります。
02東京駅南口交差点
左側に東京中央郵便局があるところです。こちらも「↑皇居方面」の案内が出ています。
03右翼の街宣車がずらり
この通りの路肩には、街宣車がずらりと集結して駐車されていました。恐らくここに車を置いて、歩いて皇居に向かっているのでしょう。大音量での街宣活動は行っていないので迷惑はかかっていないのですが、目にして気持ちよい光景ではありませんでした。
04日比谷通り(R1)に到着
あっという間にお堀の近くまで来ました。ここで左右を見てみると、右手の方に人の流れができていたので、そちらに進んでみます。
05和田倉門交差点
そして和田倉門の交差点に到着します。
★ 和田倉門交差点は地図的にはここです。
東京駅の丸の内中央口からまっすぐ進むとこの交差点に着くので、ちょっぴり遠回りをしてしまった状態です。
06パトカー
和田倉門交差点の皇居側の道は警察が封鎖していて、徒歩の人が歩道を通らないと先に進めない状態になっていました。なお、このパトカーには「次回のお出ましは11時00分ころです」の案内が出ていました。(この時の時間は10:06頃)
07二重橋駅6番出口付近
横浜市在住のブログ主はJR線で東京駅に出るルートが一番近いのですが、地下鉄千代田線で来られる方は、二重橋駅の6番出口から地上に上がるといきなりここに出てきます。ここから人の流れに沿って、ひたすら先に進んで行きます。
08ペットボトル等の飲食物を持ち込むことはできません
皇居内への飲食物の持ち込みは禁止になっているようです(ガソリンとかの危険物の持ち込みを防ぐためだと思われますが)。
ちなみにブログ主は東京駅を出る前にペットボトルのお茶でも買っていこうと思っていたのですが、すっかり忘れてしまっていました。そのことに気付いて「しまったー (>_<)」と思った矢先にこの看板を見かけて、結果オーライとなりました。
09日の丸の小旗を配布中
ボランティアの人たちがここで日の丸の旗を配っています。当然、1つ頂きます。
10頂いた日の丸
竿の部分は長さ45cm程度のストローのようなプラスティック製(ただし強く押しても潰れない)。日の丸の旗の部分は紙でできています。手荒に扱うと破れるので、他の人や荷物に当たらないように注意しながら手に持って先に進みます。
11内堀通りの交差点と順路の看板
続いて内堀通りの交差点に到達します。(10:10頃)
★ 内堀通りの交差点は地図だとここになります。
12皇宮警察騎馬隊(と撮影中のおばちゃん)
この交差点では皇宮警察騎馬隊のお馬さんとおまわりさんが警備を行っていました。この光景をカメラに収めようとする人がたくさんいたのですが、ぞろぞろ人が流れている状態なので「写真を撮る人は歩道で止まらずに、(交差点の)横に入ってから撮ってください」との案内がされていました。
13お願い事項の看板
右の看板には「ペットをお連れの方 自転車にお乗りの方 は入苑できません」、左の看板には「参賀の皆様に迷惑の掛かる大きな旗、のぼり、幕、竿等や大きな荷物、他の方に危険を及ぼすような物は皇居内に持ち込めません (一時お預かりします)」と記載されています。
14皇居前の公園(広場)へ進んで行きます
15自撮り棒使用禁止
「皇居内の自撮り棒使用禁止」との看板が出ています。
16荷物の有無での分かれ道
この先で手荷物検査が行われるので、左側は手荷物の無い人向け、右側は手荷物ありの人向けのルートに別れます。
17ブログ主は手荷物ありの右ルートへ進みます
18ペットボトル廃棄場所
これより先はペットボトルの持ち込みができないので、手持ちのペットボトルはここで破棄します。中身が残っていても破棄しなければなりません。
なお写真中の看板には「手荷物検査を行っているので、予めかばんを開けておいてね」(意訳)のような記載がされています。
★ 手荷物検査場
ペットボトルの廃棄場所と後述の手荷物検査・ボディチェックの場所は近くに固まっています。
19手荷物検査場前
ここで10列ぐらいに別れてて荷物検査を受けます。
写真の看板には「一般参賀に際してのお願い 天皇皇后両陛下始め皇族方がお出ましになられた際には、長和殿中央付近において、大きな旗やのぼり等を高く掲げないようお願いいたします。 宮内庁」と書かれています。
20荷物預り所 (手荷物検査場の右側)
スーツケースなどを持ってきてしまった人は、ここで預かってもらいます。
21手荷物検査を抜けたところ
手荷物検査は1列に付き4~5人くらいの警官が並列でチェックしていました。
22ボディチェックの看板
「安全確保のためボディーチェックを行っています。あらかじめ、上衣のボタン等をはずし ポケットの中の物を出してお待ちください。」とのこと。
23ボディチェックの状況
刃物等の持ち込みがないか、ここでチェックを受けます。ブログ主は事前にポケットに入っていた財布と小銭入れをカバンの中に移し替えて、ボディチェックを受けました。事前チェックは以上で終わりです。(10:18頃)
24ここから砂利道
ボディチェックを出た先を左に進むと、ここから先は乾いた砂利道になります。
25正面は坂下門
ちなみに真正面は坂下門で、午前10時10分頃の第1回目のお出ましを見学された方々が、この門から帰り始めているところでした。
26砂利道を進んで行きます
砂利道は踏みしめると靴が埋まるぐらいの深さがあって、歩いていると砂埃であっという間に(おろして間もない新しい)靴が白くなってしまいました(涙)。また大勢の人が一斉に砂利道を歩くことで、辺りは白い砂煙が立ちこめていました。(;´Д`)
27仮設トイレ(奥は丸の内のビル群)
進行方向左側に仮設トイレが用意されていました。これより先にトイレは無く、また待機列に長時間並ぶことになるので、トイレが近い人は列に並ぶ前にここで用を足すことを絶対的にお勧めします。
★ 仮設トイレの場所
28ブースに横5列で並んでください
砂利道に入ってからまもなく、多くの人が集結しているエリアに近づきます。
看板には「警察官の案内するブースに横5列で並んでください」と書かれています。
29先着ブースは人だかり
ブースとは盆暮れ時期の東京ビッグサイトの駐車場における待機列と同じようなもので、並んだ人たちを来た順にエリアを分けて並べて区切っている固まり(集団)になります。
どこのブースに入るのかは入場者が考える必要は無く、進んで行けば勝手に決められた場所に誘導されて、その場で待機となります。
30ブログ主は4番ブースへ
ブログ主はほぼ真正面の並び位置の4番ブースに振り分けられました。列が動き出すまでは、しばらくここで小休止となります。(10:22頃)
★ ブログ主の待機列
31皇居正門の方を眺め見る
この日の皇居は、見渡す限りの人!人!人!。すでに出来上がっている待機列より順に皇居正門へ進んで行っているのですが、あまりにも人が多いので、ブログ主のいた列がいつ動き出すのかについては、全く予想も付かない状態でした。
この日の都心はとても正月時期とは思えないような陽気で、着てきたジャンパーを脱ごうかどうか迷うほどの気温でした。日差しも何か遮る物が欲しくなるほどのまぶしい日差しで、ブログ主は光合成をしながら日光を体に取り込んでいました(誤)。
3. 皇居の中に入ってみる
32正門に向かって移動開始
そして待機列に並んでから25分程経過した10:45過ぎに、ブログ主のいた列がようやく動き出しました。
33わんこ
お利口そうな警察犬とおまわりさんがいます。
34皇居正門石橋前
列が動き出すと、間もなくして皇居の正門に到達します。(10:52頃)
★ 皇居正門石橋
35正門石橋から見る二重橋
ちょっと先にある二重橋を見ると、こちらも凄い人の列になっています。
36門番さん
皇居の門番(守衛)さんが台の上に立って、微動だにせずに目を光らせています。相当に大変なことだと思います。お疲れ様でございますと声をかけたくなりました。
皇居の正門は黒くて大きな門ですが、屋外に設置されているにも関わらず、まるで屋内に設置されているオブジェのように、埃のついていないピカピカな状態でした。
37カーブの坂道を登っていきます(自撮り棒禁止の看板)
正門から二重橋までは半円状ルートの坂道になっています。ロープの右側は関係者が通るための通路になっています。
38二重橋に到着(10:55頃)
坂を登り切るとすぐに二重橋になります。
★ 二重橋
39二重橋から正門の方を見る
先程までいた待機列の場所には、以前と変わらない大行列ができていました。自分の後ろに、これだけの人たちが追加で集まってきたことになります。
40中門より宮殿東庭に入ります
二重橋を過ぎてすぐにある門が中門で、この門の中に入ると2万人が収容できるという宮殿東庭になります。そして左に見える長い廊下の大きな建物が長和殿になります。
※ 参考: 長和殿と宮殿東庭(皇居参観ガイド)
41宮殿東庭に入った直後
宮殿東庭には、日の丸を片手に陛下の次のお出ましを待つ人たちが大集結していました。
42水飲所の看板
長和殿の反対側(右側)を見てみると「水飲所」の看板が出ていました。これ幸いと、ブログ主は喉を潤わさせていただくことにします。(10:57頃)
★ 水飲所
43水飲所にて
水飲所には台所のようなシンクと湯飲みがありました。砂埃の中を歩き続けてきたブログ主は、うがいをしてお水を一杯いただきます。
44皇居案内図(クリックで拡大)
また、宮殿東庭に入ってすぐ右側には皇居案内図がありました。
45長和殿とお出ましを待つ人々
水飲所で一服したブログ主は少しでも奥の方(中心部分)に進もうとしますが、すでに先着の人でいっぱいで、これ以上先には進めません。そうしているうちに11時の2回目のお出ましタイムになってしまいました。
46旗で前が見えません
皇族の方が長和殿の中央にお出ましすると、宮殿東庭にいる人たちが一斉に頭の上で日の丸の旗を振り始めたため、先が見えない状況になりました。
47-11時のお出まし
しかし天皇陛下のお言葉が始まると、旗を降ろして静聴モードに入ります。そうするとブログ主の位置からも陛下がお出ましになられる長和殿中央部がなんとか見えました。ただしカメラの望遠を使ってもこの有様で、肉眼で見ると米粒のような大きさにしか見えませんでした…
陛下のお言葉が終わってもしばらくの間は、皇族の方々が日の丸を振っている観衆に応えてお手を振っておられました。
48報道席
お出ましが終わると、周りの人たちは一斉に帰宅モードになります。帰りは来た道を戻るのではなく、順路方向に進んでいきます。進んでいると右側にテレビカメラや、三脚に固定された大きな一眼レフカメラがずらりと並んだカメラマン席がありました。
49掲げられた天皇陛下万歳の旗
お出ましの際に一般ピープルが日の丸の旗を振って歓声をあげているときに、「てんのーへーかー、ばんざーーいーー!!」と大きな声で叫んでいる人が何人かいました。ブログ主は皇室を敬愛している者でありますが、こういうのは何だかなぁ…と思いました。(;´Д`)
なお、こうした大きな旗はお出ましの際には掲げないように案内が出ており、それは守られているようでした。
50お出まし場所に近い方へ移動
宮殿東庭は入れ替え制ではなく、希望者は引き続き居残ることも可能です。次回のお出ましをより近い場所で見たいと思う人は、長和殿の中央付近に集まり始めている状況でした。
ブログ主も当初はすぐに帰るつもりでいたのですが、次回お出ましは50分後の11:50ということもあり、せっかくなので近くで次回のお出ましを待つことにしました。(11:50の次のお出ましは1時間半以上空く13:30なので、もしこの時間だったら帰っていたと思います)
★ ブログ主が2回目のお出ましの際にいた場所
その後ブログ主は週刊誌などを読みながら40分程度待ち続けますが、その間に続々と人が集まってきて、次回のお出ましの直前には右も左も人でびっちりの状態になりました。
51-11時50分のお出まし
次回のお出ましでは、ブログ主から見て奥側(左側)から雅子様、皇太子様、天皇・皇后両陛下、秋篠宮様、紀子様、眞子様、佳子様のお姿がばっちりと見えました。待った甲斐がありました。(´∀`)
2016年・新年一般参賀にて(天皇陛下のお言葉)
第3回のお出ましの際の動画がこちら。なお陛下のお言葉は、先程と変わらなかったようです。
4. 皇居の中を通って帰ってみる(乾門・九段下経由)
第3回のお出ましが終わった後、ブログ主は帰宅の途に就きます。一般参賀で宮殿東庭に入った人は、東京駅に近い坂下門(さかしたもん)・桔梗門(ききょうもん)、もしくは竹橋/九段下方面の乾門(いぬいもん)のいずれかから退出することになります。
ブログ主の帰宅ルート的には坂下門か桔梗門が駅に近いのですが、今回は皇居の中を少しでも歩いてみたいという欲望があったため、迷うことなく乾門経由で帰ることにします。
東京駅~皇居~乾門~九段下駅付近の地図
52ここから坂道です
宮殿東庭は小高い場所にあるので、お堀付近の各門に行くには一旦坂道を下ることになります。人の波で足下など見えない状況なので、下り坂が始まる付近では「これから坂道です。ゆっくりお進みください。」や、「Slowly and cautiously」と書かれた看板を持った警官が立っていました。
53坂下門と東京のビル群
木々に囲まれた古風なお城の門と、大都会の巨大なビル群とのコントラストが面白いです。
54来た道を振り返ると…(特に奥の方に注目)
とにかく、びっちり詰まった人!人!!人!!!
毎日新聞の記事によると、この日の一般参賀には平成に入って2番目に多い8万2690人が訪れたとのこと。
55桔梗門・乾門方面(左)と坂下門(右)への分岐
最初の出口に当たる坂下門の近くに到着します。
★ 坂下門との分岐点
東京駅へはこの坂下門が一番近いのですが、「坂下門は混雑しているので、東京駅方面は桔梗門もご利用ください」とのアナウンスがありました。
56乾門(左)と桔梗門(右)への分岐
続いてまもなく桔梗門との分岐点に到達します。
★ 桔梗門との分岐点
乾門経由で帰る人は少数派なのでここから先の人の数はぐっと減りますが、それでも途切れることのない人の流れがずっと続いていきます。
57落とし物・迷子案内所
手荷物検査でスーツケース等の大きな荷物を持ってきてしまった人の預かり荷物の返却も、この付近で行われているようでした。
58皇居内のトイレ (12:05頃)
列に並ぶ前に見かけた仮設トイレ以来、1時間45分振りのトイレ発見です。ブログ主はまだ我慢できそうだったことと、ジジ・ババたちが並んでいたのでスルーします。
59お濠沿いの道を進みます
乾門へ続く道の右手は蓮池濠や乾濠になっていて、土手に近いところは立派な松の木が植えられています。
60左側の建物
なんという建物なのか判りませんが、古風な木造家屋や蔵のようなものがありました。
61乾門が見えてきました
ちなみに乾門に至る道には、制限時速30kmの標識が立っていました。
62乾門を出たところ(12:15頃)
ここでようやく広い皇居から出たことになります。
63首都高都心環状線の代官町ランプ
乾門の目の前は高速道路の出入口になっていて、実質的に皇居直結のインターチェンジといったところでしょうか。
64北の丸公園を抜けます
ブログ主はその後、北の丸公園を抜けて九段下駅に向かいます。皇居は昔江戸城があった場所ですが、この北の丸公園も「北の丸」という江戸城の一部だったところとのこと。
65日本武道館前
北の丸公園を抜けると、柔剣道の大会やコンサートの会場で知られる日本武道館に到達します。この日はDISH//というグループの公演があったようで、中高生ぐらいの若い女の子がたくさん集まっていました。
66田安門
そして田安門を抜けると、旧江戸城から完全に出たことになります。
67九段下駅
田安門を出てお堀に架かっている橋を越えると、靖国通りに出ます。突き当たったすぐ左が靖国神社に通じる参道ですが、靖国神社には一度行ったことがあるのと今日は歩き疲れたこともあるので、今回はすぐ右の九段下駅からそのまま電車で帰ることにしました。(終)
最後に. 今後一般参賀に参加される方へのアドバイス
・皇居は厳重な警備体制で手荷物検査も行われるので、不審物(薄い本等を含む)は決して持ち込まないこと。
・スーツケースや大きなカバンを持ってきてしまった人は手荷物検査場で強制預かりになってしまうので、事前に駅のコインロッカーに預けておいた方がよいでしょう。
・ペットボトルを含む飲食物は持ち込み禁止なので、事前に食事と(尿意が近くならない程度の)水分を取ってから列に並ぶことを推奨します。
・トイレが近い人は、列に並ぶ前に仮設トイレに行っておきましょう。一度列に並ぶと抜けて戻ってくることはできないので、団体で来た人は全員トイレを済ませてから一緒に列に並びましょう。
・砂利道があって靴が汚れるので、新しい靴や草履・下駄は避けた方がよいでしょう。歩く距離も長いので、履き慣れた靴がベストです。
・すごい砂埃なので、マスクがあると便利です。
・待ち時間が長いので、重くなくて時間を潰せるもの(スマホや文庫本)があるとよいでしょう。
・駅を出てから戻ってくるまで1時間以上立ちっぱなし・歩きっぱなしになるので、足腰の弱い人(特に年寄り)は要注意。もし足腰の悪い年寄りと若い衆とで一緒に向かわれる場合は、若いのがイスとしても使えるリュックを持ってきてあげると良いかもしれません。
・宮殿東庭では男女の区別なく密集して立って並ぶので、かなり前方に陣取っていない限り、一般的な身長の女性の方が皇族方のお出ましを肉眼で見ることは相当に困難だと思われますので覚悟しましょう。
・今回は温暖な日だったのですが、寒い日だと屋外の吹きさらし環境で長時間待機して辛いことになると思うので、防寒には注意しましょう。
ブログ主の2015年末~2016年始は、珍しくほぼ暦通りの休みとなりました。こんな年は実家に帰るか鉄道旅行に出かけることが多いのですが、今年は半月前に北陸経由で九州の実家に戻るような鉄道旅行をしていたこともあって、今回はどこにも遠出しない年末年始になりました。
とはいえ、ずっと家にいるのもナンなので「どこかに初詣にでも行こうかなぁ」と考えていたところ、いいことが思いつきました。
「せや! 皇居の一般参賀があるやんけ。我ら下々の人間がアポ無しで皇居に入れる数少ない機会や!」(←エセ関西弁)
ということで今回は、毎年1月2日に皇居で行われる新年一般参賀に参加してみることにしました。今回のエントリでは、そのときの状況について記載したいと思います。来年以降、一般参賀に初めて参加される方の参考にでもなれば幸いです。
1. 一般参賀の下調べをしてみる
これまでブログ主は皇居なんて恐れ多くて近づいたこともなく、一般参賀に関してもテレビニュースで見て「日の丸の旗を持った人が大量におるな~」と思うくらいの状況でした。そういう無知に近いレベルの人間なので、一応事前に宮内庁のページで一般参賀のことを調べたところ次のような案内がありました。
・一般参賀(宮内庁)
・新年一般参賀要領(宮内庁)
しかしそこの書かれている内容は「参入時刻は午前9時30分~午後2時10分」、「皇居正門(二重橋)から参入して坂下門・桔梗門・乾門のいずれかから退出する」、「手荷物検査があるので時間に余裕を持って来てね(意訳)」ぐらいのことしか書かれておらず、門の名前は聞いたことはあれど具体的な場所など判らない田舎者のブログ主にとっては、これだとさっぱり判りません。(;´Д`)
とりあえず行き当たりばったりで、東京駅から地下鉄の二重橋駅の方に行ってみることにしました。
2. 東京駅から待機列に並ぶまで
東京駅~皇居付近の地図(クリックで拡大)
※ 青線が今回東京駅から進んだ経路、そこから先は指定された退出経路(3つの門)
今回のとりあえずの目的地は皇居正門の二重橋ですが、地図を見ると場所的には東京駅と有楽町駅の中間から西の方に進んだところにあります。そのため東京駅の皇居側の出口で一番有楽町寄りの「丸の内南口」から皇居方面に進んでみることにしてみます。
01東京駅・丸の内南口(黄色で「↑皇居方面」の案内が出ています)
東京駅では改札を出る前にトイレを済ませておきました。時間はちょうど10時頃です。
東京駅・丸の内南口の位置(★マーク)
地図でいうと★マークの場所になります。
02東京駅南口交差点
左側に東京中央郵便局があるところです。こちらも「↑皇居方面」の案内が出ています。
03右翼の街宣車がずらり
この通りの路肩には、街宣車がずらりと集結して駐車されていました。恐らくここに車を置いて、歩いて皇居に向かっているのでしょう。大音量での街宣活動は行っていないので迷惑はかかっていないのですが、目にして気持ちよい光景ではありませんでした。
04日比谷通り(R1)に到着
あっという間にお堀の近くまで来ました。ここで左右を見てみると、右手の方に人の流れができていたので、そちらに進んでみます。
05和田倉門交差点
そして和田倉門の交差点に到着します。
★ 和田倉門交差点は地図的にはここです。
東京駅の丸の内中央口からまっすぐ進むとこの交差点に着くので、ちょっぴり遠回りをしてしまった状態です。
06パトカー
和田倉門交差点の皇居側の道は警察が封鎖していて、徒歩の人が歩道を通らないと先に進めない状態になっていました。なお、このパトカーには「次回のお出ましは11時00分ころです」の案内が出ていました。(この時の時間は10:06頃)
07二重橋駅6番出口付近
横浜市在住のブログ主はJR線で東京駅に出るルートが一番近いのですが、地下鉄千代田線で来られる方は、二重橋駅の6番出口から地上に上がるといきなりここに出てきます。ここから人の流れに沿って、ひたすら先に進んで行きます。
08ペットボトル等の飲食物を持ち込むことはできません
皇居内への飲食物の持ち込みは禁止になっているようです(ガソリンとかの危険物の持ち込みを防ぐためだと思われますが)。
ちなみにブログ主は東京駅を出る前にペットボトルのお茶でも買っていこうと思っていたのですが、すっかり忘れてしまっていました。そのことに気付いて「しまったー (>_<)」と思った矢先にこの看板を見かけて、結果オーライとなりました。
09日の丸の小旗を配布中
ボランティアの人たちがここで日の丸の旗を配っています。当然、1つ頂きます。
10頂いた日の丸
竿の部分は長さ45cm程度のストローのようなプラスティック製(ただし強く押しても潰れない)。日の丸の旗の部分は紙でできています。手荒に扱うと破れるので、他の人や荷物に当たらないように注意しながら手に持って先に進みます。
11内堀通りの交差点と順路の看板
続いて内堀通りの交差点に到達します。(10:10頃)
★ 内堀通りの交差点は地図だとここになります。
12皇宮警察騎馬隊(と撮影中のおばちゃん)
この交差点では皇宮警察騎馬隊のお馬さんとおまわりさんが警備を行っていました。この光景をカメラに収めようとする人がたくさんいたのですが、ぞろぞろ人が流れている状態なので「写真を撮る人は歩道で止まらずに、(交差点の)横に入ってから撮ってください」との案内がされていました。
13お願い事項の看板
右の看板には「ペットをお連れの方 自転車にお乗りの方 は入苑できません」、左の看板には「参賀の皆様に迷惑の掛かる大きな旗、のぼり、幕、竿等や大きな荷物、他の方に危険を及ぼすような物は皇居内に持ち込めません (一時お預かりします)」と記載されています。
14皇居前の公園(広場)へ進んで行きます
15自撮り棒使用禁止
「皇居内の自撮り棒使用禁止」との看板が出ています。
16荷物の有無での分かれ道
この先で手荷物検査が行われるので、左側は手荷物の無い人向け、右側は手荷物ありの人向けのルートに別れます。
17ブログ主は手荷物ありの右ルートへ進みます
18ペットボトル廃棄場所
これより先はペットボトルの持ち込みができないので、手持ちのペットボトルはここで破棄します。中身が残っていても破棄しなければなりません。
なお写真中の看板には「手荷物検査を行っているので、予めかばんを開けておいてね」(意訳)のような記載がされています。
★ 手荷物検査場
ペットボトルの廃棄場所と後述の手荷物検査・ボディチェックの場所は近くに固まっています。
19手荷物検査場前
ここで10列ぐらいに別れてて荷物検査を受けます。
写真の看板には「一般参賀に際してのお願い 天皇皇后両陛下始め皇族方がお出ましになられた際には、長和殿中央付近において、大きな旗やのぼり等を高く掲げないようお願いいたします。 宮内庁」と書かれています。
20荷物預り所 (手荷物検査場の右側)
スーツケースなどを持ってきてしまった人は、ここで預かってもらいます。
21手荷物検査を抜けたところ
手荷物検査は1列に付き4~5人くらいの警官が並列でチェックしていました。
22ボディチェックの看板
「安全確保のためボディーチェックを行っています。あらかじめ、上衣のボタン等をはずし ポケットの中の物を出してお待ちください。」とのこと。
23ボディチェックの状況
刃物等の持ち込みがないか、ここでチェックを受けます。ブログ主は事前にポケットに入っていた財布と小銭入れをカバンの中に移し替えて、ボディチェックを受けました。事前チェックは以上で終わりです。(10:18頃)
24ここから砂利道
ボディチェックを出た先を左に進むと、ここから先は乾いた砂利道になります。
25正面は坂下門
ちなみに真正面は坂下門で、午前10時10分頃の第1回目のお出ましを見学された方々が、この門から帰り始めているところでした。
26砂利道を進んで行きます
砂利道は踏みしめると靴が埋まるぐらいの深さがあって、歩いていると砂埃であっという間に(おろして間もない新しい)靴が白くなってしまいました(涙)。また大勢の人が一斉に砂利道を歩くことで、辺りは白い砂煙が立ちこめていました。(;´Д`)
27仮設トイレ(奥は丸の内のビル群)
進行方向左側に仮設トイレが用意されていました。これより先にトイレは無く、また待機列に長時間並ぶことになるので、トイレが近い人は列に並ぶ前にここで用を足すことを絶対的にお勧めします。
★ 仮設トイレの場所
28ブースに横5列で並んでください
砂利道に入ってからまもなく、多くの人が集結しているエリアに近づきます。
看板には「警察官の案内するブースに横5列で並んでください」と書かれています。
29先着ブースは人だかり
ブースとは盆暮れ時期の東京ビッグサイトの駐車場における待機列と同じようなもので、並んだ人たちを来た順にエリアを分けて並べて区切っている固まり(集団)になります。
どこのブースに入るのかは入場者が考える必要は無く、進んで行けば勝手に決められた場所に誘導されて、その場で待機となります。
30ブログ主は4番ブースへ
ブログ主はほぼ真正面の並び位置の4番ブースに振り分けられました。列が動き出すまでは、しばらくここで小休止となります。(10:22頃)
★ ブログ主の待機列
31皇居正門の方を眺め見る
この日の皇居は、見渡す限りの人!人!人!。すでに出来上がっている待機列より順に皇居正門へ進んで行っているのですが、あまりにも人が多いので、ブログ主のいた列がいつ動き出すのかについては、全く予想も付かない状態でした。
この日の都心はとても正月時期とは思えないような陽気で、着てきたジャンパーを脱ごうかどうか迷うほどの気温でした。日差しも何か遮る物が欲しくなるほどのまぶしい日差しで、ブログ主は光合成をしながら日光を体に取り込んでいました(誤)。
3. 皇居の中に入ってみる
32正門に向かって移動開始
そして待機列に並んでから25分程経過した10:45過ぎに、ブログ主のいた列がようやく動き出しました。
33わんこ
お利口そうな警察犬とおまわりさんがいます。
34皇居正門石橋前
列が動き出すと、間もなくして皇居の正門に到達します。(10:52頃)
★ 皇居正門石橋
35正門石橋から見る二重橋
ちょっと先にある二重橋を見ると、こちらも凄い人の列になっています。
36門番さん
皇居の門番(守衛)さんが台の上に立って、微動だにせずに目を光らせています。相当に大変なことだと思います。お疲れ様でございますと声をかけたくなりました。
皇居の正門は黒くて大きな門ですが、屋外に設置されているにも関わらず、まるで屋内に設置されているオブジェのように、埃のついていないピカピカな状態でした。
37カーブの坂道を登っていきます(自撮り棒禁止の看板)
正門から二重橋までは半円状ルートの坂道になっています。ロープの右側は関係者が通るための通路になっています。
38二重橋に到着(10:55頃)
坂を登り切るとすぐに二重橋になります。
★ 二重橋
39二重橋から正門の方を見る
先程までいた待機列の場所には、以前と変わらない大行列ができていました。自分の後ろに、これだけの人たちが追加で集まってきたことになります。
40中門より宮殿東庭に入ります
二重橋を過ぎてすぐにある門が中門で、この門の中に入ると2万人が収容できるという宮殿東庭になります。そして左に見える長い廊下の大きな建物が長和殿になります。
※ 参考: 長和殿と宮殿東庭(皇居参観ガイド)
41宮殿東庭に入った直後
宮殿東庭には、日の丸を片手に陛下の次のお出ましを待つ人たちが大集結していました。
42水飲所の看板
長和殿の反対側(右側)を見てみると「水飲所」の看板が出ていました。これ幸いと、ブログ主は喉を潤わさせていただくことにします。(10:57頃)
★ 水飲所
43水飲所にて
水飲所には台所のようなシンクと湯飲みがありました。砂埃の中を歩き続けてきたブログ主は、うがいをしてお水を一杯いただきます。
44皇居案内図(クリックで拡大)
また、宮殿東庭に入ってすぐ右側には皇居案内図がありました。
45長和殿とお出ましを待つ人々
水飲所で一服したブログ主は少しでも奥の方(中心部分)に進もうとしますが、すでに先着の人でいっぱいで、これ以上先には進めません。そうしているうちに11時の2回目のお出ましタイムになってしまいました。
46旗で前が見えません
皇族の方が長和殿の中央にお出ましすると、宮殿東庭にいる人たちが一斉に頭の上で日の丸の旗を振り始めたため、先が見えない状況になりました。
47-11時のお出まし
しかし天皇陛下のお言葉が始まると、旗を降ろして静聴モードに入ります。そうするとブログ主の位置からも陛下がお出ましになられる長和殿中央部がなんとか見えました。ただしカメラの望遠を使ってもこの有様で、肉眼で見ると米粒のような大きさにしか見えませんでした…
陛下のお言葉が終わってもしばらくの間は、皇族の方々が日の丸を振っている観衆に応えてお手を振っておられました。
48報道席
お出ましが終わると、周りの人たちは一斉に帰宅モードになります。帰りは来た道を戻るのではなく、順路方向に進んでいきます。進んでいると右側にテレビカメラや、三脚に固定された大きな一眼レフカメラがずらりと並んだカメラマン席がありました。
49掲げられた天皇陛下万歳の旗
お出ましの際に一般ピープルが日の丸の旗を振って歓声をあげているときに、「てんのーへーかー、ばんざーーいーー!!」と大きな声で叫んでいる人が何人かいました。ブログ主は皇室を敬愛している者でありますが、こういうのは何だかなぁ…と思いました。(;´Д`)
なお、こうした大きな旗はお出ましの際には掲げないように案内が出ており、それは守られているようでした。
50お出まし場所に近い方へ移動
宮殿東庭は入れ替え制ではなく、希望者は引き続き居残ることも可能です。次回のお出ましをより近い場所で見たいと思う人は、長和殿の中央付近に集まり始めている状況でした。
ブログ主も当初はすぐに帰るつもりでいたのですが、次回お出ましは50分後の11:50ということもあり、せっかくなので近くで次回のお出ましを待つことにしました。(11:50の次のお出ましは1時間半以上空く13:30なので、もしこの時間だったら帰っていたと思います)
★ ブログ主が2回目のお出ましの際にいた場所
その後ブログ主は週刊誌などを読みながら40分程度待ち続けますが、その間に続々と人が集まってきて、次回のお出ましの直前には右も左も人でびっちりの状態になりました。
51-11時50分のお出まし
次回のお出ましでは、ブログ主から見て奥側(左側)から雅子様、皇太子様、天皇・皇后両陛下、秋篠宮様、紀子様、眞子様、佳子様のお姿がばっちりと見えました。待った甲斐がありました。(´∀`)
2016年・新年一般参賀にて(天皇陛下のお言葉)
第3回のお出ましの際の動画がこちら。なお陛下のお言葉は、先程と変わらなかったようです。
4. 皇居の中を通って帰ってみる(乾門・九段下経由)
第3回のお出ましが終わった後、ブログ主は帰宅の途に就きます。一般参賀で宮殿東庭に入った人は、東京駅に近い坂下門(さかしたもん)・桔梗門(ききょうもん)、もしくは竹橋/九段下方面の乾門(いぬいもん)のいずれかから退出することになります。
ブログ主の帰宅ルート的には坂下門か桔梗門が駅に近いのですが、今回は皇居の中を少しでも歩いてみたいという欲望があったため、迷うことなく乾門経由で帰ることにします。
東京駅~皇居~乾門~九段下駅付近の地図
52ここから坂道です
宮殿東庭は小高い場所にあるので、お堀付近の各門に行くには一旦坂道を下ることになります。人の波で足下など見えない状況なので、下り坂が始まる付近では「これから坂道です。ゆっくりお進みください。」や、「Slowly and cautiously」と書かれた看板を持った警官が立っていました。
53坂下門と東京のビル群
木々に囲まれた古風なお城の門と、大都会の巨大なビル群とのコントラストが面白いです。
54来た道を振り返ると…(特に奥の方に注目)
とにかく、びっちり詰まった人!人!!人!!!
毎日新聞の記事によると、この日の一般参賀には平成に入って2番目に多い8万2690人が訪れたとのこと。
55桔梗門・乾門方面(左)と坂下門(右)への分岐
最初の出口に当たる坂下門の近くに到着します。
★ 坂下門との分岐点
東京駅へはこの坂下門が一番近いのですが、「坂下門は混雑しているので、東京駅方面は桔梗門もご利用ください」とのアナウンスがありました。
56乾門(左)と桔梗門(右)への分岐
続いてまもなく桔梗門との分岐点に到達します。
★ 桔梗門との分岐点
乾門経由で帰る人は少数派なのでここから先の人の数はぐっと減りますが、それでも途切れることのない人の流れがずっと続いていきます。
57落とし物・迷子案内所
手荷物検査でスーツケース等の大きな荷物を持ってきてしまった人の預かり荷物の返却も、この付近で行われているようでした。
58皇居内のトイレ (12:05頃)
列に並ぶ前に見かけた仮設トイレ以来、1時間45分振りのトイレ発見です。ブログ主はまだ我慢できそうだったことと、ジジ・ババたちが並んでいたのでスルーします。
59お濠沿いの道を進みます
乾門へ続く道の右手は蓮池濠や乾濠になっていて、土手に近いところは立派な松の木が植えられています。
60左側の建物
なんという建物なのか判りませんが、古風な木造家屋や蔵のようなものがありました。
61乾門が見えてきました
ちなみに乾門に至る道には、制限時速30kmの標識が立っていました。
62乾門を出たところ(12:15頃)
ここでようやく広い皇居から出たことになります。
63首都高都心環状線の代官町ランプ
乾門の目の前は高速道路の出入口になっていて、実質的に皇居直結のインターチェンジといったところでしょうか。
64北の丸公園を抜けます
ブログ主はその後、北の丸公園を抜けて九段下駅に向かいます。皇居は昔江戸城があった場所ですが、この北の丸公園も「北の丸」という江戸城の一部だったところとのこと。
65日本武道館前
北の丸公園を抜けると、柔剣道の大会やコンサートの会場で知られる日本武道館に到達します。この日はDISH//というグループの公演があったようで、中高生ぐらいの若い女の子がたくさん集まっていました。
66田安門
そして田安門を抜けると、旧江戸城から完全に出たことになります。
67九段下駅
田安門を出てお堀に架かっている橋を越えると、靖国通りに出ます。突き当たったすぐ左が靖国神社に通じる参道ですが、靖国神社には一度行ったことがあるのと今日は歩き疲れたこともあるので、今回はすぐ右の九段下駅からそのまま電車で帰ることにしました。(終)
最後に. 今後一般参賀に参加される方へのアドバイス
・皇居は厳重な警備体制で手荷物検査も行われるので、不審物(薄い本等を含む)は決して持ち込まないこと。
・スーツケースや大きなカバンを持ってきてしまった人は手荷物検査場で強制預かりになってしまうので、事前に駅のコインロッカーに預けておいた方がよいでしょう。
・ペットボトルを含む飲食物は持ち込み禁止なので、事前に食事と(尿意が近くならない程度の)水分を取ってから列に並ぶことを推奨します。
・トイレが近い人は、列に並ぶ前に仮設トイレに行っておきましょう。一度列に並ぶと抜けて戻ってくることはできないので、団体で来た人は全員トイレを済ませてから一緒に列に並びましょう。
・砂利道があって靴が汚れるので、新しい靴や草履・下駄は避けた方がよいでしょう。歩く距離も長いので、履き慣れた靴がベストです。
・すごい砂埃なので、マスクがあると便利です。
・待ち時間が長いので、重くなくて時間を潰せるもの(スマホや文庫本)があるとよいでしょう。
・駅を出てから戻ってくるまで1時間以上立ちっぱなし・歩きっぱなしになるので、足腰の弱い人(特に年寄り)は要注意。もし足腰の悪い年寄りと若い衆とで一緒に向かわれる場合は、若いのがイスとしても使えるリュックを持ってきてあげると良いかもしれません。
・宮殿東庭では男女の区別なく密集して立って並ぶので、かなり前方に陣取っていない限り、一般的な身長の女性の方が皇族方のお出ましを肉眼で見ることは相当に困難だと思われますので覚悟しましょう。
・今回は温暖な日だったのですが、寒い日だと屋外の吹きさらし環境で長時間待機して辛いことになると思うので、防寒には注意しましょう。
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