ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

(山行レポートをひと休み)  付近の公園で見た花

2014-03-25 07:22:24 | 草花
葦毛湿原背後の稜線(弓張山系とも湖西連峰とも呼ばれます)を歩いて、花には殆ど逢えませんでしたので、3連休の一日、付近の公園に花を探しに行って来ました。

高い場所に咲く花ばかりが予想されましたので、予め車に脚立を載せて公園までやって来ました。

ハナノキ ↓

ハナノキは愛知県の県木になっていますから、植栽のものは公共の公園などではかなり頻繁に見ることが出来ますが、自然のものと言いますと、小生の知る限りでは随分場所が限定されてきます。
牧野先生の植物図鑑ではカエデ科になりますが、最近のAPG体系(DNA解析による分子系統学)によると、ムクロジ科に属するようです。
手持ちバイブルの「新日本牧野植物図鑑」が”古いもの”になろうとしています。




ハナノキ ↓

脚立に乗って、足元が180cmくらいの高さになり、それにプラス小生の眼までの高さを加えたところで咲いていました。
(それが一番下の枝です。)




オガタマノキ ↓

こちらも同じ公園で、既に地面には白い花びらが散り敷いていました。
上を見ても花が見当たらず気落ちしていましたが、この花は上向きに咲くので見つけにくいことが判りました。
少し離れて探しますと、確かに少しは残っています。
再び脚立上の人になって花を撮ります。




オガタマノキ ↓

今度は花が遅いであろう、北向きの枝を探してみますと、作戦成功!
枝に少しですが群れていました。 一輪を頂き匂いをかいでみても全く香りが届いてきません。
カラタネオガタマなら強烈な芳香があるのですが、こちらは質朴で、そっけないのですね。




コブシ ↓

シマを変えて、今度は別の公園に行くとコブシの花が咲いています。
これの前に通り過ぎてきた公園にも何本か植えられていましたが、北風に当り、未だ寒々とした裸木のままでしたが、こちらのものは、建物の南側の所為でしょうか、もう咲き始めています。



コブシ ↓

今度は脚立を使わずに、小高く張り巡らされた盛り土の上に載り、望遠でいっぱいに引き寄せて撮りました。まだまだ体に当る北風は冷たいものでしたね。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで その4:神石山 ヒイラギの群生地を過ぎ 雨宿り岩まで

2014-03-24 07:09:48 | 草花
松明峠で稜線の西端に着いてから、ずっと尾根のアップダウンを繰り返して来ました。
山の高さは低いところですが、高度差50m位の凹凸であっても、かなりの急傾斜ですから、不用意に勢いにまかせて登下降すると、疲れを急激に蓄積してしまいますので、あくまでも亀スピードで丁寧に歩いて行きます。
座談山を下ってから神石山まではかなりの距離があり、これ以降の行程では、総じてアップダウンのスケールが大きくなります。

神石山に向かう ↓

座談山から正面に神石山を見て、斜面を下って行きます。折角の好展望地ですが、富士山は終日見ることができませんでした。




船形山城址 ↓

途中でちょっとした空地が有り、ここに城跡があったと示す杭が立っています。
狼煙場として利用されていたのかなと思いますが、さて、どうでしょうか。




船形山城址 ↓

その空地は小高くなっており現在は高圧線の鉄塔が建っていました。
そしていかにも曲輪ふうの段差もありました。




普門寺峠 ↓

山の中腹に普門寺という由緒有るお寺さんがありますが、かつてはかなりの規模を有する山岳寺だった様で、稜線を乗り越えて道が通じていたようです。



普門寺旧伽藍跡 ↓

稜線上のこんな露岩の上に寺の建物を建てたのでしょうか、この少し下の斜面からは当時の様を示すいろんな出土品が出てきたようです。





神石山山頂手前の急登 ↓

神石山の山頂に到る急傾斜が出てきます。そろそろお腹が空いてきていて、この登りは骨が折れると感じています。




神石山山頂 ↓

一等三角点の有る神石山の山頂に着きました。ここでお腹が減りきる前に、少しだけ食べておくことにします。



山頂から浜名湖方面 ↓

浜名湖を見ながら、日当たりの良い場所に座り、握り飯を頬張ります。空が汚れていて、水面の色もくすんでしまいます。




ヒイラギの群生 ↓

間食タイムはごく短めにして、再び歩きだします。途中でヒイラギの大木の群生地が有り、それを潜るようにして通り抜けていきます。




雨宿り岩基部 ↓

やがて樹木に囲まれた大きな岩が行く手に立ちはだかるように出てきます。この岩の基部は少し抉れていて、このことから雨宿り岩と言う名前がついたようです。
岩から離れて撮っておきます。




雨宿り岩上部 ↓

道はこの雨宿り岩を回り込んで登っていくようにつけられています。
岩の後ろ側に躍り出るような感じで登りきります。いつもならこの岩の上に立つ所ですが、今回は眺望が優れませんのでそれはパスします。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで北上 その3:葦毛湿原を眼下に、座談山まで

2014-03-23 07:06:24 | 草花
いつもならこの山域を歩くときは、必ず葦毛湿原を見て行きますが、今回は花には早いので、そこには寄らずに、尾根上から湿原を見下ろしながら通り過ぎていくことになります。

もう二週間遅くなれば、ショウジョウバカマやハルリンドウの花を見ることができるようになりそうです。
そのときならこの稜線上でイチゲキスミレ(一華黄菫)やヒロハノアマナ、カタクリの花も見られるようになることでしょう。

予め申し上げておきますが、今山行ではそういう花は全く出て来ませんので、その点はツボを外してしまったことをお詫びしておきます。

葦毛湿原方面を見下ろす ↓

この写真では手前の樹々の茂みの向こう側、芝生のように見えるところに葦毛湿原があります。
湿原は冬の眠りからまだ覚めていない様ですね。




ヤブツバキ ↓

季節がマッチしていますので、今回は稜線上で何度もヤブツバキの花を見ています。
少し遅いくらいでしょうか。




ヒトツバ ↓

風通しの良い半日陰の岩場を好むようで、そんな場所では時々ヒトツバの群生を目にします。



イチゲキスミレ(一華黄菫)の咲く場所 ↓

愛知県内ではただ一箇所のイチゲキスミレ(=キスミレ)の自生地だそうです。
ロープを張って、辺りを刈り払い、花を待つ準備ができています。




ヒロハノアマナ ↓

イチゲキスミレの場所に隣接して、ヒロハノアマナの自生地もあります。以前はこの稜線上で点在していたそうですが、今はこの一箇所だけになりました。




豊橋方面 ↓

大気の汚れでしょうか、豊橋方面が、不鮮明な見え方をしています。



コクラン ↓

この山域では山の斜面でコクランをよく目にします。
これも半日陰くらいが好みのようです。




カンアオイ ↓

これはカンアオイの中のイワタカンアオイではないかと思います。花も葉も大振りです。




電波中継所 ↓

この電波中継所の付近では主に北側斜面で、カタクリの群生があります。
ところが今回は芽出しすらも稀なような感じでした。




座談山 ↓

電波中継所の北東に稜線の突起が有り、これを座談山と言っています。
しかし、この山の頂に立ち寄る人は少なくて、道すらもありません。
今回はそういう不遇のピンポイントにも立ち寄ります。




座談山の富士山展望箇所 ↓

葦毛湿原からここまで約1時間くらいですが、ここには富士山ビューがあります。
湿原で花を楽しみ、ここまで山歩きを楽しんだらご褒美に富士山の眺めを得られるのですが、今回はハズレですね。
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3/17日 弓張山地を二川駅から宇利峠まで北上 その2:視界の利かない尾根道歩き

2014-03-22 06:53:47 | 草花
松明(たいまつ)峠をあとにして、これから先はひたすら尾根道を歩き続けることになります。

この尾根道を歩く楽しみは、今の季節ですと、奥三河の山が見えたり、時々富士山が見えたりして、そんな時には南アルプスの荒川岳・赤石岳・聖岳が見えるのです。
ところが、この日は天気は晴れているのですが、近くの山すらも薄ボンヤリしていて、春霞が掛かっていると言うのよりももう少し違った印象で、空が薄汚れていると言う感じさえしてしまいました。

おそらく大陸から飛来した超微細な物質や、杉の花粉などの相乗効果なのでしょうが、山岳景観を殆ど楽しむことのできないような状態でした。

こんな場合は普段でしたら花の楽しみに切り替えられるのですが、ここではスミレ以外には未だ春の花が来ていなくて、尾根道をただ歩くだけといった感じになってしまっています。

道の両脇に謎の荷物? ↓

白いビニールのようなものに包まれたものが時々目に付きます。
「一体何か?」と思いながら歩いていますと ↓




その説明書き ↓

害虫に食われて立ち枯れになった木をそのまま放置しておくとその虫が他の木に移り、今度はその木を枯らすと言うことの連鎖になりますので、それを防ぐために、最初の木が虫にやられているうちにその害虫を封殺する方法のようです。
切り倒された木と白いビニールのような覆いはやがて土に帰るのだそうです。



コウヤボウキ ↓

コウヤボウキもこの姿で日が経ち、すっかり性が抜けたような姿になっています。




尾根から北西を見る ↓

折角の晴天なのにこんな見晴らしでしかありません。見下ろす市街は豊橋です。




ジャノヒゲ ↓

ジャノヒゲの美しい瑠璃色の玉を見つけました。




運が良けりゃ・・ ↓

天気と運が良ければこの場所から富士山が見えるとあります。
これが映画の「マイ・フェアレディ」でしたら「With A Little Bit Of Luck!(ちょっぴり運がよけりゃ!)」と歌い、富士山が姿を現すところでしょうが、ここでは「チョッピリ」では駄目で、「大いに」運が良くなければ富士山は見えないようです。




カタクリの葉 ↓

もうカタクリの花が咲いてくる様な時季に入っています。しかし、今年は未だ早すぎたようです。




行く手 ↓

見晴らしの利く場所に来て、行く手を確認しておきます。逆光線気味の影響もありますが、近くの場所でもこのように不鮮明になっています。




赤岩尾根 ↓

北側には赤岩尾根が見えています。何度か歩いた場所で感傷を交えて眺めます。




岩稜 ↓

ちょっとした露岩地帯が有り、いっときの開放感を楽しめます。
ここも何度も来慣れた場所です。
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3/17日 JR東海道本線の二川駅から飯田線の新城駅まで弓張山系を歩こう:その1松明峠まで

2014-03-21 06:47:02 | 草花
青春18切符の使い残しがあと一回分有り、何処に行こうかと思案していましたが、最後の分は近場で済まそうとしました。(各駅停車の旅も、目一杯有効活用しますと、結構疲れるものですね。)

近場でしたら、気軽に乗り倒せますので、それに山歩きをコラボさせて、豊橋市郊外の葦毛湿原の背後にある弓張山系(別名「湖西連峰」)を歩くことにしました。
過去すでに、部分的には歩いていてそれが一本の線には繋がっていたのですが、今回は思いきって駅から駅へ歩こうと考えたのです。

東海道本線の二川駅のすぐ前に聳える山に取り付いて、その稜線をどんどん北東に進み、宇利峠まで歩き、そこからは一般道を歩いて、今度は飯田線の新城駅まで歩き通そうと計画したのです。
山歩き部分で23kmくらいあり、それにプラス平地歩きが9kmありますので合計32kmの行進となるはずでした。

結果的には山の部分を歩いてからは相当体力を消耗していて、平地歩きに移ると新城駅までの道のりがとても遠く思えたことでした。
夕方近くの平地歩きの中で、小生の前方に車を止めて声を掛けてくれた女性があったのです。
彼女はこれまでに時々山行をご一緒する方で、通勤にこの道を使っているとのことでした。
これから先は小生を車で新城駅まで送ってくれると言う申し出でした。
これはとても有難いことでしたね。
彼女が女神様のように見えたのは言うまでもありません。

車に乗ると彼女が携帯電話で「ぶちょうほうを捕捉した」旨を誰かに通知していて、それから三人が駅前の喫茶店で落ち合いたいとのことでした。
そんな事で、山のお友達同士が三人寄って楽しい語らいの時間が持てたのは望外の幸せでした。
(小生を車に乗せてくれたのは「きなこさん」という女神様で、落ち合ったお友達は「こりんさん」という男性で、どちらも現役バリバリのテニスプレーヤーであります。)

そんな楽しいフィナーレがありましたが、この山行は結構骨の折れるものとなりました。
そのレポートをやや長たらしく綴ってまいります。

歩行全図(赤い実線部分) ↓

南に歩き始めのJR二川駅があります。北側は女神様に拾っていただいた部分で実線を打ち切りました。
(車の移動ですので、歩行実績とはならないからです。)



断面図 ↓

山を登ったり降りたり、実に沢山のアップダウンをして来ました。歩行距離は24kmを少し超えたようです。 もしも女神様に拾ってもらわなかったら、これにプラス7Km強が加算されることになりました。




この記事のレポート部分 ↓

駅から山に取り付いて松明峠までの地図になります。




JR東海道本線二川駅 ↓

ここに降りたのが7時18分頃で、ここから目の前に聳える山の麓まで歩いて行きます。




犬に吼えられて・・・ ↓

小生の山行スタイルはGPSの予定線に沿って歩くようにしています。
GPSの示す線分はここから始まっていますが、道らしきものが見当たりません。
こういう場合はやむなく強行突破ということが多くあります。
今回も犬に吼えられながら、山に取り付くことにしました。




取り付いた場所 ↓

山の斜面に取り付いてみますと、ずっと以前に薪などを下ろした様なU字型にへこんだ道らしきものの痕跡がありました。それは真っ直ぐに上を目指していて、落葉ですべり易いところでした。
立ち木につかまりながら徐々に高度を上げて行きます。




山道に合流 ↓

この鉄塔のところに来たら、一般的な登山道と合わさりました。これからは踏み均された道を歩くことにします。
この山の西側に自衛隊の射撃訓練場が有り、朝早くから盛んに弾丸を撃っているらしくて、パン・パン・パン・パン賑やかな伴奏つきで歩いて行きます。




たいまつ(松明)峠を目指す。 ↓

登山道はこんなに広くて歩きやすくなっています。




マキノスミレ ↓

ここでシハイスミレの一種が出て来ました。ここではマキノスミレが報告されていますので、これはおそらくそれになるでしょう。始めの頃に葉が内側に巻く特徴があるようです。




サルトリイバラ ↓

未だ実が残っていました。やや手ブレしていますがご容赦ください。




タチツボスミレ ↓

一番ポピュラーなスミレでしょうか。タチツボスミレも咲き出してきています。




松明(たいまつ)峠 ↓

ここに至ると弓張山系の長い稜線の一番西端に乗り上げたことになります。
標高が258mだそうですので、立っている自分はそれよりも1m高くしてGPSの高度合わせをしておきます。
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