ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/4日 斑鳩里の法隆寺 高校の修学旅行以来五十〇ん年振りに訪ねる

2014-03-09 07:21:13 | 草花
「青春18切符」と言うものを試しに買ってみました。
それを使うのも初めてのことで、どんなことができるのか?、それを使ってどんな旅になるのか?・・・興味がありました。

切符一枚で5回使えるというのが面白いですね。1回の中では同日なら乗り放題というのも有難いいことでした。
しかし、新幹線の利用には使えないという事でしたので、大変不便を感じて、これまで購入しないで来たのですが、今回は各駅停車の旅を大いに楽しんでみることに心を決めて切符購入しました。

先ず最初は法事で遠隔地まで出かけた山の神様が一回目と二回目を使用しました。
後3回分使えますので、残りを小生が使うことにして、始めに使ったのは奈良路の旅でした。

目指すは斑鳩の里にある法隆寺ですね。これは高校のときの修学旅行でたった一度だけ来た事がありますが、何分にも世間知らずの子供の時で、しかも超過密スケジュールの中でのことでしたので、記憶がとても曖昧になっていました。
かねてから是非再訪したいと願っていたところですので、今回それが叶い、何十年も前に得た見聞の一部を確認出来ました。

伊吹山 ↓

法隆寺まで行くのに、往きは名古屋-大垣-米原-京都-大阪-天王寺と経由して法隆寺駅に着きました。
たしか4時間半ほど掛かりました。出立が早朝で気合が入っていますので、各駅停車を楽しんでいます。
東海道線の木曽川付近で日の出頃の伊吹山が見えていました。



法隆寺参詣道の入口 ↓

JR法隆寺駅前発のバスにほんの5秒差で乗り遅れてしまい、駅からお寺まで歩くことにしました。
予めGPSにそのルートを写しておきましたので、的確な道を辿る事ができます。
バスに乗っていたのでは、門前直付けでしょうからこういう眺めは撮れませんでしょうね。




長い参詣道 ↓

長い一本道を法隆寺目指して歩いて行きます。
道にはごみなどは落ちていなくて清浄そのものに感じられ、さすがは法隆寺だと思いました。




南大門(国宝) ↓

お寺さんの玄関に当る門で、1438年に再建されたものです。




遠足 ↓

日本建築の”宝物”群の前を遠足の列が横切っていきます。




中門(国宝) ↓

柱はエンタシスの様式で、真ん中が太く上下はそれよりも細くなっています。
現在は出入り口として使ってはいません。



門の守り金剛力士像(阿形) ↓




同じく吽形 ↓

上の金剛力士像は日本最古(8世紀初)の仁王像です。
塑像(簡単な心木(しんぎ)にわらを巻き、上に厚く土をつける方法と、粗く彫刻した心木に薄く土をつける方法とがあり、奈良時代に盛行した。)で、雨風による痛みが激しくて、特にこの吽形像の体部は木造の後補に代わっているそうです。




五重塔(国宝) ↓

木造五重塔として現存世界最古のもの。高さは32.5メートル。
総重量は1200トンとも言われています。




金堂(国宝) ↓

釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来を本尊として安置していて、この仏閣全体のメーンとなるのでしょうね。
推測によると五重塔よりも古いのではないかとのことです。いずれも世界最古の木造建築群です。




回廊(国宝) ↓

五重塔と金堂を取り巻いています。これもエンタシスの様式を踏襲しています。
この回廊の存在は五重塔と金堂の壮麗さをより一層演出しているように感じました。



そのほかに建物の内部には沢山の展示が有り、全て撮影禁止ですので、ここで紹介できません。
良く「国宝級」と言う言葉が使われますが、ここのものは「級」のつかない本物の国宝ばかりで、勉強不足でここに乗り込んできたのが悔やまれてなりません。

一番の関心事は「百済観音像」(木造観音菩薩像=国宝)で、これも勿論撮影禁止でしたが、思っていたよりも大きく(2.1m)て、全体的に実に優美に感じました。
他にも有名な玉虫厨子(国宝)も展示されていました。
夢違観音(観音菩薩立像=国宝)にも興味がありましたので、期待して拝観して来ました。


柿食えば・・・・・句碑 ↓

柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺・・・・・正岡子規の句でしたね。
何故これが境内にあるのか不思議に思いました。
小生的には・・・・有名な句ではあるが、それほど大したものかな・・・・・・と感じました。




夢殿(国宝) ↓

奈良時代の建立とされ、堂内に聖徳太子の等身像とされる救世観音像を安置しています。
八角円堂とされていますので、辺の数を数えながら巡ったところ7辺しかありませんので、もう一度確認して周ったところ、今度はちゃんと8辺有りましたね。
きっと夢うつつでいたので数え間違いしたのでしょう。
コメント (6)
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