ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

愛犬の思い出

2014-03-19 19:23:19 | 草花
迂闊なことでしたが、我が山の神様から言われて始めて気が付きました。
今日は昔飼っていた愛犬の命日でした。

この犬は雑種のオスで、生まれてすぐ川に流されて絶命するところを、縁あって我が家に来ることになりました。
それが今から29年も前のことになります。名前は娘の希望で「フク」と名付けました。
とにかく小生がものぐさですので芸は何もさせずに、ただ家族を見れば尻尾を振るだけの駄犬振りでした。
無芸大食ではありましたものの、16年間に亘り我が家の愛すべき一員であり続けました。
小生が山を散策するのが好きでしたので、そのお供に連れて行き、随分ダニに取りつかれたものでした。
この「フク」を連れて御在所岳の山頂にも行っていますし、雪の藤原岳も経験させています。
また三河の三ツ瀬明神山の時は馬の背岩の鉄梯子を登れないので、抱いて登ったこともあります。

元旦に本宮山で、初日の出を一緒に見たこともありました。
伊良湖岬でお正月を過したこともありました。

私達家族に寄り添って16年を過ごし13年前の今朝、小生に看取られて昇天しました。
その時の寂寥感が相当強く心に残り、その後はもう二度と犬を飼うことが出来なくなりました。

今日はちょっとした祭壇を造り、お線香を上げ、全員でお参りを済ませました。

遺影 ↓

ビデオ画像のキャプチャーですので、不鮮明ですが、このくらいが丁度良いのかもしれません。



オキナグサ ↓

今日は二輪咲きました。予備軍も控えています。




シキミ ↓

ついに一輪だけ綻びました。 これからどんどん花が来そうです。




シュンラン ↓

恥じらい多きこの花は、やや俯いて咲いて来ます。




シュンラン ↓

そばには沢山の順番待ちが控えています。




東洋蘭 ↓

山の神様が「東洋蘭」として売られていたのを一年前に購入して来ました。




わからん ↓

これも良く判らないものですので「ワカラン」としました。
洋ランのシンビジウムと寒蘭あたりの掛け合わせでしょうか。




シデコブシ ↓

本来は華麗なこの花を斯くもみすぼらしくしたのはヒヨドリのいたづらですね。
蕾を開く頃にやってきては、くちばしで突いてしまいます。




ツルボ ↓

ツルボの艶々とした新芽が地上に顔を出して来ました。




ヤマシャクヤク ↓

おそらくこれはものになりそうもありません。年々株を小さくしてきています。
いろいろ条件を変えたために、株が弱ってしまったようです。
今年はあまり弄らずに遠巻きに見ておくつもりです。 
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3/14日 オキナグサが咲きました。

2014-03-18 14:04:42 | 草花
3月14日のことです。
まだ花を見ることはできないだろうと思いつつも、経過観察のために、オキナグサの花園の場所に行って見ると、驚いたことに一輪だけですが、花が開いているではありませんか。

小躍りしながら、カメラを取りに行き、屈みこんで撮った写真がこれです。
この株の近くには、もう一つ蕾を膨らませたものがあり、それにも期待をしています。

オキナグサは種でドンドン増えますので、これを栽培していますと、この草が絶滅危惧が心配されている種類であるということが、信じられないようなことでしたが、年を追って栽培していく中で、その心配が判らないでもなくなりました。

その理由は、この草を同じ場所で栽培していると、株数を次第に減じていくことに気付いたからです。
自然界の自生地でのことは知りませんが、酷暑の続く平地栽培では、連作障害が出てしまうのかなということを漠然と思い始めました。

日陰で栽培したものが次第に勢いを減じて行くところを見ますと、この草は日光の恵みが大好きのようですね。
それなのに、地面が灼けるのをとても嫌うようです。
この二律背反的な要素をどう解決すればよいのか、いま思い悩んでいます。

鉢栽培なら、夏の間は涼しい場所に移せばよいのかもしれませんが、小生は野草は地植えのみでお付き合いするスタンスです。

何か良いアイデアは無い物でしょうか。

オキナグサ ↓


オキナグサ ↓

紅の花びら(じつは萼片)に黄色の蘂のコントラストが絶妙で、草全体に付いた柔らかそうな綿毛がとても優しく目に映ります。
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振幅の大きな天気に揉まれています。

2014-03-14 09:14:59 | 草花
先日寒の戻りがあり、縮み上がっていましたが、昨日は一日中雨で、時折強く降っていましたが、そんな中で風も吹き、地方によっては春一番とかでした。
天気予報では、今日は、関東では雪が降ることもありうるとのことでしたね。
そして寝入ってから今度は深更に大きく揺れが来ました。伊予地方では震度5強とのことでした。
雨上がりの今日は、杉花粉の飛散が「非常に多い」とのいやな情報も出ています。 

ここのところ季節の変わり目というのでしょうか、振幅の激しいことが続きますね。
無事に春彼岸まで漕ぎつけて欲しいと思いました。

先日撮った身の周りの景色を記していきます。
(これから少しの間ブログの更新を休みますので悪しからず願います。)
フキノトウ ↓

フキノトウがところどころで出て来はじめました。




アジサイの芽 ↓

アジサイも活動開始となっていて、艶々した芽を延ばし始めました。





オキナグサ ↓

オキナグサも”早起き”で、綿毛の中に紅い蕾を膨らまし始めています。




キンセンカ ↓

こういう園芸植物でも寒さに強い種類があるものですね。眩しく咲いています。




シキミ ↓

大分前から蕾を持った姿を注目していますが、見えない早さですが、少しずつ蕾を膨らませています。




シュンラン ↓

シュンランは花茎を伸ばし始めて来ました。開花が近付いています。




ツクシ ↓

スギナを抜ききらないところから、ツクシが毎年顔を出してきます。孫に摘ませていますが、それを食するほどには出て来ません。




花の後のフクジュソウ ↓

花の終わったフクジュソウは葉を広げて、この一角が全体的にこんもりとしています。小生はこの時期を大事にしていて、遅効性の肥料を施し、株全体は日当たりを良くなるように心掛けます。




牡丹 ↓

この時期の牡丹は火炎のような新芽をそろそろと解き始め、葉を展開しつつあります。



以下に気温だけは寒いけれども、見晴らしはぐっとレベルダウンした”日本百名山”(深田久弥提唱)の眺めを貼っておきます。おそらくこの冬の最後の眺めとなりそうです。
木曽御嶽 ↓




恵那山 ↓




中央アルプス ↓




上の三枚はどれも見え方が不鮮明で恐縮ですが、最近の冬空の濁り方を良くあらわうぃていると思います。

(次回の更新まで、しばらく間が開くことになるかと思いますが、悪しからずお願い致します。)


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3/7日 三嶋大社を参拝します。

2014-03-13 06:42:40 | 草花
柿田川の湧水群を見に行こうと考えたときに、それだけでは時間が余るので、もう一つどこかを回ろうと思ってその場所を探しました。
そうすると、そう遠くない場所に三嶋大社があることに気付き、かねてから一度は訪問したいと思っていた場所でしたので、そこに行くことにして旅に出て来ました。

三嶋大社の創建はハッキリしていないのですが、鎌倉時代の初期には関東地方の総鎮守として源頼朝はじめ、鎌倉武将の尊崇を集めたところだったようです。

拝殿の大きさは国内最大級の規模であり、軒下の彫刻群は目を見張るものがあります。
旧社格では官幣大社という事で、静岡県内にはこれと同じ社格のものは富士宮市内の富士山本宮浅間大社しかないそうです。

境内に国の天然記念物であるキンモクセイの木があるということでしたので、それとの出会いも楽しみにして来ました。

ゑびす参道 ↓

柿田川の湧水群のある柿田川公園からあるいて30-40分くらいでしょうか、神社の門前町風の雰囲気が僅かに残った街並みに来ました。この通りをゑびす参道と言います。



神社入口 ↓

神社の入口の前に大通りが有り、信号待ちしてから入っていきます。



古木・大木あり ↓

神社の域内に入るとあたりの大きな木がポツポツと目に入ります。
こういうものを見るに及び、ここが古くから人々の尊崇を集めているところだと言う実感が涌いてきます。
さて、この樹種は何でしょうか。




モッコク ↓

庭木の王様とも言われるモッコクが大木となり、聳えています。
樹齢は500年と推定されていました。




けやき ↓

こちらは樹齢600年とされるケヤキですが、残念なことに幹の主要部分が欠損しています。





若山牧水の歌碑 ↓


のずゑなる 三島のまちのあげ花火 月夜のそらに 散りて消ゆなり
と有りました。  
これは1920年の8月15日に、この神社の夏祭りの花火を見て詠んだ歌でした。




総門 ↓

大通りから入って神社の本殿まで、神社内の参道は真っ直ぐにあります。
行く手の総門を潜る手前で、外国人とすれ違い、彼から池の中の岩に甲羅干しの亀たちが群がっている”珍景”を教えてもらいました。 曰く”カメジマ”と、シマにちゃんと濁点が付いていたことにビックリしました。




神門 ↓

総門の次は神門で1867年の造りとあります。ここから中は第一清浄区域となります。




国の天然記念物キンモクセイ ↓

目当てにしていたキンモクセイがありました。枝を支えられて周囲は根を踏み固めないように柵で守られています。



キンモクセイの根際 ↓

樹齢1200年と目されています。昭和9年に国から天然記念物の指定を受けたそうですが、針葉樹のようには見上げるような大木化はしないものですね。




社殿 ↓

この建物は1854年に地震によって崩れたものを1868(明治元)年までかけて作り直したそうです。
明治維新を体験した建物と言うことになりそうです。




軒下の彫刻 ↓

軒端には手の込んだ彫刻がびっしり詰まっていました。




芭蕉句碑 ↓

これも境内にありました。
どむみりと あふちや 雨の花曇 とあります。
あふちはおうちで、「楝」と書き、センダンのことですね。
芭蕉は、「どむみりと」とか不思議な表現を時折見るところですね。




農兵節 元詩の石碑

宴会などで良く歌われる”ノーエ節”の元になるともいわれる農兵節の元詩で、石碑には、「富士の白雪 朝日に溶て、三島女臈衆の化粧水」とあります。
(ノーエ節の起源については諸説あり、ここでは断じることを避けます。)
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3/7日 国指定天然記念物 柿田川の湧水群を見て

2014-03-11 09:43:24 | 草花
震災後三年 お互いしっかり、毎日を大事に過してまいりましょう。

青春18切符を有効に使おう・・・・と言う事で、今度は東を目指して東海道本線在来線で旅をします。
行き先は国の天然記念物に指定されている柿田川の湧水群を見るために沼津駅を目指します。
朝は豊橋、静岡と乗り換えは二回だけで済みました。

車窓から富士山 ↓

静岡駅を過ぎてからすぐに車窓の見やすい位置に富士山が見えて来ました。この日の天気は午後から崩れるとのことでしたので、姿が見えるうちが勝負ですね。
窓ガラス越しに”保険”に撮っておきます。(その後すぐに雲がかかってきてやがて見えなくなります。)



進行方向の正面に富士山 ↓

電車が由比付近を走る頃に進行方向の正面に富士山が来るときがあります。
それを狙って電車の一番前まで行き、撮りました。
既に半分以上雲が掛かり、山体の左のほうだけが僅かに見えるだけになってしまいました。




沼津駅前の河津桜か? ↓

沼津駅につき、4kmくらい先にある柿田川に向かって歩きだします。道の脇に桜が咲いています。
おそらく河津桜なのでしょう。



ショカツサイ ↓

早くもショカツサイ(ムラサキハナナ・ハナダイコン・オオアラセイトウ)の花を見ることができました。




柿田川の立地 ↓

ここまで国道一号を歩いて来ました。この画では国道の右側が崖になっていて道路との高低差は20-30メートルほどあります。
この崖の下から水が湧き、それが柿田川になっているのです。
つまり沢などの水を集めることなく、いきなり水が湧きだして水量豊富な川が出現するのです。
湧出量は日量100万トンになるそうです。

ところで柿田川は下流で狩野川と合流しますので、「柿田川」としての全長は1.2kmくらいしかありません。




柿田川の案内 ↓

この案内看板には書いてありませんが、かつて国道の左側に羊毛を紡績する大きな工場が建ち、その排水や産業廃棄物のヘドロで、柿田川は瀕死状態に陥ってしまったそうです。
それを地元の有志が本来の姿を復元するように立ち上がり、長い年月を掛けて粘り強く折衝・環境保護の運動をし続け、それがNHKの全国放送に取り上げられてから状況は好転し、この川の復元・保護が一気に加速したそうです。




国道から見下ろした柿田川の最上流 ↓

富士山の溶岩の間から流れ出し、或いは砂地から砂煙のように湧きだしていきなり川が出来上がっています。




第一展望台から見た「湧き間」 ↓

これが最上流にあった「湧き間」ですね。 このように砂煙のようにして水をモクモクと湧き上げさせている場所を「湧き間」と言います。
富士山に降った雨や雪解け水が地下にしみこんでから湧きだすまでの年月はおよそ10-28年ほど(諸説あり)ではないかと言われています。




下川原さん ↓

このお方が、この柿田川における元祖環境保護活動家ですね。小生にこの柿田川湧水群が現在の姿を取り戻すまでの苦難の道のりを熱く・穏やかに語ってくださいました。
下川原さんの話では三年後に世界遺産登録されそうだとのことでした。




高いところから流れを見下ろす ↓

第一展望台から公園の台地に戻り、木の枝の間から流れを見下ろします。




木製八ツ橋 ↓

川面のところまで行ける場所が有り、そこには手摺りの付いた立派な回廊ができていました。
これを「木製八ツ橋」と案内表示していました。




川の流れ ↓

川の流れは滔々としています。この水量は一年を通じて変わらないそうです。
柿田川のパンフレットに水面の上に富士山の有る図柄がありましたが、先出の下川原さんに聞いたところ、その写真を撮るには、「川に入り、胸まで水につからないと、そういう画にはならない」とのことでした。
ここでは川の中に入ることは許されてはいませんので、その写真を撮ることは出来ないということですね。



近写 ↓

水面の緑の草はおそらくミシマバイカモでしょうね。時季(5-9月)に来れば花が見られると聞きました




湿地 ↓

尾瀬ヶ原を思わせるようなこんな空間もありました。



アオサギ ↓

川にはアオサギがいて、人間が随分近くでも飛び立ちません。
彼らにとってもそれだけ安心できる場所のようですね。




アオキ ↓

岸側にはこの木が沢山生えていました。どの木も実を良くつけています。
コメント (6)
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