ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/7日 国指定天然記念物 柿田川の湧水群を見て

2014-03-11 09:43:24 | 草花
震災後三年 お互いしっかり、毎日を大事に過してまいりましょう。

青春18切符を有効に使おう・・・・と言う事で、今度は東を目指して東海道本線在来線で旅をします。
行き先は国の天然記念物に指定されている柿田川の湧水群を見るために沼津駅を目指します。
朝は豊橋、静岡と乗り換えは二回だけで済みました。

車窓から富士山 ↓

静岡駅を過ぎてからすぐに車窓の見やすい位置に富士山が見えて来ました。この日の天気は午後から崩れるとのことでしたので、姿が見えるうちが勝負ですね。
窓ガラス越しに”保険”に撮っておきます。(その後すぐに雲がかかってきてやがて見えなくなります。)



進行方向の正面に富士山 ↓

電車が由比付近を走る頃に進行方向の正面に富士山が来るときがあります。
それを狙って電車の一番前まで行き、撮りました。
既に半分以上雲が掛かり、山体の左のほうだけが僅かに見えるだけになってしまいました。




沼津駅前の河津桜か? ↓

沼津駅につき、4kmくらい先にある柿田川に向かって歩きだします。道の脇に桜が咲いています。
おそらく河津桜なのでしょう。



ショカツサイ ↓

早くもショカツサイ(ムラサキハナナ・ハナダイコン・オオアラセイトウ)の花を見ることができました。




柿田川の立地 ↓

ここまで国道一号を歩いて来ました。この画では国道の右側が崖になっていて道路との高低差は20-30メートルほどあります。
この崖の下から水が湧き、それが柿田川になっているのです。
つまり沢などの水を集めることなく、いきなり水が湧きだして水量豊富な川が出現するのです。
湧出量は日量100万トンになるそうです。

ところで柿田川は下流で狩野川と合流しますので、「柿田川」としての全長は1.2kmくらいしかありません。




柿田川の案内 ↓

この案内看板には書いてありませんが、かつて国道の左側に羊毛を紡績する大きな工場が建ち、その排水や産業廃棄物のヘドロで、柿田川は瀕死状態に陥ってしまったそうです。
それを地元の有志が本来の姿を復元するように立ち上がり、長い年月を掛けて粘り強く折衝・環境保護の運動をし続け、それがNHKの全国放送に取り上げられてから状況は好転し、この川の復元・保護が一気に加速したそうです。




国道から見下ろした柿田川の最上流 ↓

富士山の溶岩の間から流れ出し、或いは砂地から砂煙のように湧きだしていきなり川が出来上がっています。




第一展望台から見た「湧き間」 ↓

これが最上流にあった「湧き間」ですね。 このように砂煙のようにして水をモクモクと湧き上げさせている場所を「湧き間」と言います。
富士山に降った雨や雪解け水が地下にしみこんでから湧きだすまでの年月はおよそ10-28年ほど(諸説あり)ではないかと言われています。




下川原さん ↓

このお方が、この柿田川における元祖環境保護活動家ですね。小生にこの柿田川湧水群が現在の姿を取り戻すまでの苦難の道のりを熱く・穏やかに語ってくださいました。
下川原さんの話では三年後に世界遺産登録されそうだとのことでした。




高いところから流れを見下ろす ↓

第一展望台から公園の台地に戻り、木の枝の間から流れを見下ろします。




木製八ツ橋 ↓

川面のところまで行ける場所が有り、そこには手摺りの付いた立派な回廊ができていました。
これを「木製八ツ橋」と案内表示していました。




川の流れ ↓

川の流れは滔々としています。この水量は一年を通じて変わらないそうです。
柿田川のパンフレットに水面の上に富士山の有る図柄がありましたが、先出の下川原さんに聞いたところ、その写真を撮るには、「川に入り、胸まで水につからないと、そういう画にはならない」とのことでした。
ここでは川の中に入ることは許されてはいませんので、その写真を撮ることは出来ないということですね。



近写 ↓

水面の緑の草はおそらくミシマバイカモでしょうね。時季(5-9月)に来れば花が見られると聞きました




湿地 ↓

尾瀬ヶ原を思わせるようなこんな空間もありました。



アオサギ ↓

川にはアオサギがいて、人間が随分近くでも飛び立ちません。
彼らにとってもそれだけ安心できる場所のようですね。




アオキ ↓

岸側にはこの木が沢山生えていました。どの木も実を良くつけています。
コメント (6)
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