1人で、生を授かり、暫しこの世にわらじを脱ぐことになった訳ではない。
また、死ぬ時を己で始末し、見届けられる訳にも行かない。
通常は、見守る両親を笑顔にしつゝ生を受け、見守る子供達を悲しませながら逝くものだろう。
その意味で、人生の入口・出口共、一人で入り、一人で出て行くものだが、人生の過程にある段階では、通常、人はたった一人で生きている訳ではない。 両親や子供達家族、更に、多くの他人との関わり合いの中で生きているのであり、世話することも、世話になることも多々あり、まさに、共助だ。
ならば、その関わり合いにそこそこ浸かったら良いとも考えるところだ。
出口に向かって、断捨離し、さっぱりとさせることもなく、寧ろ、関わりを残しておく方が、より自然で人間的だと思う様になったもの。 厄介になるね、と素直に言いたい。
人生って、そんなに綺麗ですっきりした、絵に描いた様なものなんだろうか。