2月中頃から約1年、本当に貴重な1年間を無駄に過ごしてしまった様な気分だ。
恒例になっている1泊2日の家族4人の忘年会から帰ったところ。
世話になった宿は、3度目になる湯河原の老舗温泉宿S楼。
今回は、コロナ禍「勝負の3週間」、12月繁忙期「Go to トラベル」自粛の声も上がる中だったが、車で出向いた。
行ってびっくり、ロビーは高齢者ばかりの夫婦、母娘、3・4人の家族・グループでごった返していた。
対人間隔もなく、マスクをしていない連中もおり、コロナ感染防止対策もどこ吹く風、といった案配。 宿スタッフは全員マスク姿、張り紙もあちらこちらにあり、防止対策に余念のないことを訴えている風で、お客にも協力を呼び掛けるので、よろしく、と。
ところが、ぎっちょんちょん、スタッフは、神様じゃないがお客様には、見て見ぬ振りで、何も言えず。 私、言いたくなかったが、已む無くスタッフに代わり大声で訴えざるを得ず。 それを見て、頷くお客も多かった。 ひと風呂浴びた後のドリンク・サービスのビールに大声で歓声を上げ、ロビーの一角に陣取る老人グループは、噴飯ものだった。
いやはや、感染拡大もむべなるかな。 「Go to トラベル」で、マナーの悪いセコイ客が目立ち、明らかに客層が落ちた。 コロナは、内在する人心の浅ましさをもあからさまにさせたか。
あと、やゝ遅い昼食で、戻って来た自宅に近い駅前レストラン街のソバ屋に立ち寄る。 奥で若い女性2人客が天婦羅をツマミにアルコール、大声で会話を楽しんでいる様子で、周囲の視線が刺さる。 我々が当り前と思っていた連日のニュースはご存知ないか。
毎日の悲鳴に近い報道が、脳に届いていない様子の連中が、世の中には多いことを実感した。