気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

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"ロボマート(米ロボマート)"とは

2022-07-11 23:38:41 | 電子商取引・小売り・リテイリング

米ロボマート(Robomart、2017年設立、本社はカリフォルニア州サンタモニカ)が米国で提供している、ある種の”超速宅配サービス(※)”です。このサービスのコンセプトはCES2018(1月9日~12日)で発表されたようです。日本へのサービス導入は未定のようです。

※ 注文から15分以内に届ける宅配サービスをこのように呼んでいるようです。関連ブログ(“超速宅配サービス”とは、2022.7.6)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/590fd48b08af6a8d98936f2507232b77です。

宅配サービスとは言え、ユーザーから「注文され荷造りされた商品を配送する」という従来のネット通販で見られるような形態ではなく、ユーザーからスマホ経由で行われた購入依頼に応じて「無人店舗(スーパー)をユーザーの許へ走らせる」というものです。

モノを売るかサービスを売るかの違いはありますが、乗客が外出先からスマホ経由でタクシーを呼ぶ配車サービス(例.ウーバータクシー)に似ている点があります。ウーバータクシーなどの配車サービスは「ライド・ヘイリング(ride-hailing)」と呼ばれるようですが、ロボマートは「ストア・ヘイリング(store-hailing)」などとも呼ばれるようです。

ユーザーはお店を呼ぶと到着後に商品を選んで購入するだけなので個々の商品を選んで注文する手間が省け、提供業者側も荷造り(梱包)業務が不要で効率的に商品を届けることが可能です。ユーザーの注文から到着まで最短で2分、平均で9分とのことです。また、生鮮品などは実店舗と同じようにモノを見て商品を選べる点がよいと思われます。

なお、到着した店舗においてユーザーが取り出した商品の認識は商品のタグと車内に設置のセンサーで行い、決済は事前登録のクレジットカードへ請求するようです。

運営上の課題として走らせるクルマの台数や売れた商品を補充する拠点の数をコストとの関連でどうするかなどが考えられます。現在、走る店舗には運転手が乗車しているようですが、ユーザーの買い物に対応することはないようです。将来的には運転手なしで店舗(スーパー)を走らせることを考えているようです。

現在、ロボマートの店舗のタイプとしては、”薬局ロボマート”と”スナックロボマート”の2つが運営されているようです。

ロボマートのローンチの動画(2021.6.8公開)のサイトは、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=rCID82zLcQQです。

CESでの発表に関連する内容のサイト(注:ブログ記事、2018.1.8)は、http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52044517.htmlです。


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