気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

"GAFAM"とは

2021-03-25 23:18:28 | 乗り物/同サービスイノベーション

米国の巨大テック企業5社、即ちグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトのことで、それらの頭文字を取ってこのように表現されることがあります。また、マイクロソフトを除く巨大IT企業4社はプラットフォーマーとして”GAFA”と称されたりしています。

”GAFAM”という5社の共通項として、以下に示すように、今後の自動車産業への参入に向けた取り組み(技術開発)を積極的に進めている点があるようです。

【グーグル(G)】親会社”アルファベット”の傘下の自動運転技術開発会社"ウェイモ(Waymo)"は、グーグルの基盤やアルファベット傘下の他社の技術も活用して、車の通信機能や移動のシェアリングへ進出する機会を探っているようです。

【アップル(A)】既に自動運転対応の車載システム「カープレイ」を提供済み、自動車技術開発プロジェクトも立ち上げ済み、当面、自動運転ソフトの開発を優先し、2019年に米新興企業の”ドライブ・エーアイ(Drive.ai)”を買収しているようです。

【フェイスブック(F)】個人間で中古車などの売買を扱うマーケットプレイスを始めたり、ディーラー向けのデジタル広告を始めたり、商取引分野への進出を探っているようです。また、2020年6月には地図作製の関連で、スウェーデンの新興企業の”マピラリー(Mapilary)”を買収しているようです。

【アマゾン(A)】ここ1年間で自動車関連の技術開発で主要な勢力にのし上がっているようです。自動運転技術開発の”米ズークス(Zoox)”の買収(2020年6月)、音声アシスタント”アレクサ"経由の車載通信、EV関連の新興企業の”米リヴィアン(Rivian)”との連携などです。

【マイクロソフト(M)】多くの自動車メーカーと提携し自社のクラウドを利用したコネクテッドカー向けの基盤を確立しているようです。また、自動車やモビリティー分野向けに複合現実(MR)の売り込みを積極的に展開しているようです。

以上のように、巨大IT企業各社は、自動車やモビリティー(移動サービス)分野における新興企業への投資も含め車業界への進出が積極化しており、大手メーカーを中心とする既存の自動車業界を創造的に破壊(ディスラプション)する可能性があると言われています。


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