丸紅が京セラの技術を利用しスーパーマーケット向けに提供予定の無人レジシステムで、2022年夏にも神奈川県の複数店舗において(従来のバーコード決済に代わる)画像認識決済サービスとして実証実験を行う予定とのことです。
画像認識用AIとして「京セラ先進技術研究所」による独自技術が利用されています。小売業とのネットワークや商品データに強みを持つ丸紅と画像認識AIで独自技術を持つ京セラとのタッグによる取り組みとなります。
このシステムには、以下のような特徴があるようです。
(1) レジカウンターに、カメラ、パソコン、ディスプレイを1台ずつ設置するだけで導入できること:導入費用、運用費用が少なく、簡単に利用できる。
(2) 利用客が手に持った商品や買い物かご内で重なった状態の商品でも1台のカメラだけで認識できること:バーコード方式のように1点1点かざして認識する場合よりもスマートに(効率よく)認識できる。
(3) 新規商品の登録の際、既存商品まで含め改めて全てを登録しなおす必要がなく新規商品のみでよいため、従来の無人レジシステムよりも圧倒的に時間短縮できること
従来の無人レジシステムとして、画像認識ベースの「アマゾン・ゴー」(米アマゾン・ドット・コム)や類似の「タッチ・トゥー・ゴー」(注:https://ttg.co.jp/about/を参照)、あるいはバーコードベースのフルセルフレジなどが知られていますが、前者では多くのカメラが必要となる点や後者でも1点1点かざすための時間やコストが多めにかかる点が考えられ、本システムはレジの省人化策として一定の導入効果が期待されます。
ニュースリリース(2022.2.28)のサイトは以下です。
https://www.marubeni.com/jp/news/2022/release/00018.html(丸紅サイト)
https://www.kyocera.co.jp/newsroom/news/2022/001826.html(京セラサイト)
関連ブログは以下です。
https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/0c5f6bca3ee5dffe0603df846134bb1d(タッチ・トゥ・ゴー関連、2020.3.20)