広告大手の電通が2022年2月24日に発表した、2021年の日本国内の広告費です。
2021年の総広告費、即ち、(1)マスコミ四媒体広告費、(2)インターネット広告費、(3)プロモーションメディア広告費の合計は、コロナ禍で落ち込んだ2020年の6兆1,594億円に対し2桁増(110.4%)の6兆7,998億円となり、コロナ前2019年の6兆9,381億円にほぼ近いところまで回復したようです。その要因としては新型コロナウイルス感染症拡大の影響が下半期にかけて緩和したことやインターネット広告費が好調であったことが挙げられています。
総広告費の内訳についてみると、マスコミ四媒体広告費が2兆4,538億円(前年比108.9%)、インターネット広告費が2兆7,052億円(前年比121.4%)、プロモーションメディア広告費が1兆6,408億円(前年比97.9%)となっており、インターネット広告費の伸びが大きくなっています。巣ごもり・在宅需要の継続や、東京オリ・パラの開催などからYouTubeやTikTokといった動画配信サービスの利用の増加に伴い動画広告が大きく伸びたようです。
なお、インターネット広告費が新聞・雑誌・ラジオ・テレビの合計であるマスコミ四媒体広告費を上回ったのは、今回が初めてとのことです(注:下のグラフを参照)。また、インターネット広告費の総広告費に占める割合は、2019年以降、30.3%、36.2%、39.8%と拡大しつつあります。総広告費が横ばいの中、広告のデジタル化へのシフトが進んでいます。
電通のニュースリリース(2022.2.24)のサイトは、https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0224-010496.htmlです。
電通報の解説記事(2022.2.24)のサイトは、https://dentsu-ho.com/articles/8090です。
関連ブログのサイトは以下です。
-2020年の広告費:https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/99485412eb76f06fe7e6ad0df8640bf7
-2019年の広告費:https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/99485412eb76f06fe7e6ad0df8640bf7