基本的には前回紹介したときのステッカーを剥がしたバージョンですね(笑)。
トリガーシフター・183グラム
リアディレーラー・181グラム
カセットスプロケット・208グラム
クランクセット・694グラム
ディスクブレーキ・291.5グラム
なかなか軽量です。
クランク周りはちょっとブラッシュアップを掛けてきましたか? ここが苦手なスラムとしては頑張った方でしょう。のっぺりしていますが、チェーンリングには結構気を使ってきたようです。
ブレーキレバーには違った方向でのマッチメーカーが付いていますね。シフターだけではなくサスペンション用のプッシュロックもです。セッティングはどうするんだ? と思いつつ、ここはインテグレーション化ということでしょう。
今回の最大の目玉であるXXの2×10Sのドライブトレインのコアとなるカセットスプロケってなんですが、いやあ抜いています。もう、ぐりぐりと。個人的にはもっとパワードームテクノロジー全開なかんじで来ると思っていたのですが、ちと違うようです。しかしスプラインに引っかかるのはレッドと同じように端だけ。レッドではただのフタだった部分をスプロケットに置き換えてきたようです。面白いですね。
プラスしてノーマルのGXP BBに加え、BB30仕様も加わります。Qファクターは165ミリ。フロントの変速性能は多少無視しても、この寸法でXXを選ぶ人がいるかもしれません。XTRに比べてわずか3ミリほどの短縮ですが。
ギヤ比はチェーンリングが45/30、42/28、39/26から選択が可能。リヤは11~32Tと11~36Tということです。なかなか面白い設定です。特にフロントの大胆な設定には好感が持てます。2通りくらいなら当然ですが、39/26は明らかにレース用ではないです。トレイル用か、はたまた激坂仕様のためか?
そしてなにより意外だったのはXXバージョンのレベレーションとリーバです。SIDはアナウンスがすでにありましたが、この二つのトレイルモデルをXXに投入してくるとは思いませんでした。
この2モデルとドライブトレインのギヤ比が示すのは、XXが決してXCレース専用ではないということ。ハイエンドであることは間違いないですが、新しい形のトレイルライドのスペックを提案してくれそうです。
MTB乗りは削りだしに弱いですよねー(苦笑)。私もですが!
スラムはシマノのように超高機能、超高精度ではないですが、ライダーの感覚に寄り添う製品作りが非常に上手いです。
日本では育たない会社だなあと羨ましく思います。