2775、英雄行為

10月1日午前10ごろ（日本時間2日未明）、アメリカ・オレゴン州ローズバーグのアンプクア・コミュニティーカレッジで銃乱射事件が発生し、9人が犠牲になりました。
悲劇的な事件の中で容疑者に立ち向かった男性の英雄的行為が話題になっています。
銃を乱射しながら教室に近づいた男に対し、学生のクリス・ミンツさん（30）は「ここから先は行かせない」と言って立ちはだかりました。
犯人はミンツさんに3～5発撃ちます。
その場に倒れ込んだミンツさんは容疑者の男を見上げ、「今日は息子の誕生日なんだぞ」と、うめきながら言います。
これに対し犯人はさらに数発撃ちました。
両脚や背中などに計7発被弾しましたが一命を取りとめました。（助かってよかった）
両脚のけがは重く、車いす生活が続きそうです。
翌朝、病室でABCテレビの取材に応じ、「みんなが大丈夫なことを祈っている。みんなが心配だ」とだけ話しました。
ミンツさんは2004年から2007年まで米陸軍に所属し、勲章も受けています。
現在は地元のキリスト教青年会（YMCA）に勤務しているそうです。
「英雄的行動をありがとう」という声が広がっています。
親族が治療費やリハビリ期間中の6歳の息子の生活費のために募金サイトを立ち上げると、目標の1万ドル（約120万円）をすぐに上回り、50万ドル以上が集まっているそうです。

ローズバーグはポートランドの南に位置しています。
「2420、バンクーバー2」の地図を参照