ニューヨークの想い出

ニューヨーク生活20年間の想い出を書いていこうと思います。

1266、ドジョウ宰相

2011年09月03日 | Weblog
2日、新内閣が発足しました。
野田首相は自らを泥の中で生きる地味な魚「どじょう」に例え、「泥にまみれて、汗にまみれて政治を前進させていく」との意気込みを示しました。
東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の発生からまもなく半年になりますが、復興は遅々として進まず、円高問題や財政再建など課題山積です。
菅政権で停滞した政治を地道に進めてもらいたいものです。

海外メディアは、自身を「ドジョウ」にたとえた野田新首相について「謙虚さの表れ」と好感を示していますが、難局に直面する日本を率いる指導力がどれほどあるのか注視しています。
お手並み拝見、と言ったところです。
ワシントン・ポスト紙は5年間で6人目の首相が交代する日本の政治状況を「回転木馬」になぞらえ、「野田氏が(首相交代の)回転木馬の速度を緩めることを望む。長く首相でありますように。」と、安定した政権になることを期待する社説を書いています。

若い人で「どじょう」を見たことのある人は少ないと思います。
まして、食べたことがある人はほとんどいないと思います。
私も子供のころ食べたことがありますが、この50年くらい食べていません。
「どじょう」で連想するのは「柳川鍋」、「安来節のどじょう掬い」、「トキの餌」などです。
「柳川鍋」は食べたことはありません。
大学の同級生に島根県出身者が何人かいましたが、納会などでは安来節を歌いながらどじょう掬いを踊って、場を盛り上げていました。
子供のころは私の住んでいる地域の水田にシラサギが群れで飛んできて、どじょうを漁っていました。
最近は、用水路などはコンクリートで固められていて、どじょうの住めない環境になり、シラサギも見ません。
以前、小学生のときに、うさぎを飼育して小遣いを稼いだ、と書きました。
もう一つの小遣い稼ぎはどじょう獲りでした。
用水路などに「洞」という、どじょうを獲る道具を仕掛けます。
夕方仕掛けて、翌朝行くとたくさんかかっていました。
近所に顧客のおじいさんが何人かいて、「どじょうは体に良い」と言って買ってくれました。
主に佃煮風に甘辛く煮つけて食べますが、私も子供のころよく食べました。


洞:竹で編んだ筒状の道具(50cm位)で、入り口は大きくなっていて、どじょうは入れますが出ることはできません。(上の写真右)
後ろの出口は竹の輪で絞めておき、どじょうを出すときは輪を取ります。(上の写真左)
どじょうの大きさは10~15cm位ですが、たまに20cm位の大物もかかりました。